July 14, 2009

立川談春独演会

立川談春の独演会を愛知県犬山市で見てきた。

会場は南部公民館、
どんなところだろうと不安に思っていたら、
客席数400余り、少々老朽化はしているが
こじんまりとしたいいホールだった。

前座の立川春樹は、まだまだ慣れていないのだろう、
話が単調で眠気を催してしまった。
談春によると、ほんとに下手な落語は寝てられないそう。
ということは筋は悪くないのか。

さて、談春。
この日の演目は「宮戸川」と「不動坊」。
人物の描写は本当にうまい。
宮戸川では、半七の叔父と叔母のやり取りに
会場内は笑いの渦。

不動坊では、全然怖くない幽霊が絶品だったが、
色っぽい未亡人をもっと登場させてほしかった。

あと、不満があるとすれば、
マクラが短かったことくらいだろうか。

●立川談春独演会
’09.7.11 犬山市南部公民館 座席:え列4
[演目]
立川春樹「かぼちゃ屋」
立川談春「宮戸川」
(仲入り)
立川談春「不動坊」

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May 29, 2009

立川談春 25周年スペシャル独演会

談春の25周年スペシャルツアーの初日を、
名古屋市文化創造センターで見てきた。
平日で開演が18時30分はちょっときつい。
仕事が終わって猛ダッシュ、時間ぎりぎりに会場着。

前座の立川こはる、
若い、勢いがある、
でもまだまだ余裕がない。
それでも一気に聞かせるあたりは、
さすが談春の一番弟子。
中性的な魅力もあって、どう成長するのか楽しみ。

さて、登場した談春、まずは「おしくら」。
街道をゆく男三人衆、泊まった宿で、
夜の相手をしてくれる女性をさがす。
すると今、お酌をしてくれている女中2人が
「おしくら」と呼ばれる私娼だという。
あと一人足りない、
やっと見つけたのが大年増の尼さん。
翌朝、この尼さんをあてがわれた男が、
怒りをぶちまける物語。

女中の早口の方言が続くところは、
きっと笑う場面なんだろうけど、
私はスイッチが入らなかった。

仲入りの後、待ってました「紺屋高尾」。
明治の文豪、二葉亭四迷が英語の「I love you」を
「あなたとなら死んでもいい」と訳した話から入り、
花魁トップの高尾太夫と、
何の取り柄もない紺屋職人とのラブストーリーが始まった。

身分の違いはあれど、
久蔵も高尾も、本当に魅力ある男、女として語られる。
特に久蔵、こんな誠実な男に惚れられたら、
イヤと言う女性はいないのではないだろうか。

笑いあり、涙ありの人情噺を、堪能させてもらった。

●立川談春 25周年スペシャル独演会
 ’09.5.20 名古屋市芸術創造センター 座席:1階12列22

[演目]
立川こはる「家見舞」
立川談春「おしくら」
(仲入り)
立川談春「紺屋高尾」

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