July 09, 2008

名古屋フィル 第349回定期

いよいよ登場、新常任指揮者ティエリー・フィッシャーの、
披露公演となった定期演奏会に行ってきた。

ラフマニノフのピアノ協奏曲3番と幻想交響曲、
その前にホリガーの現代音楽まで付いてくるという、
観客からすると、お得で聴き応えのあるプログラム。

オケのメンバーが揃って気がついた。
あらま、コンマスはライナー・ホーネック。
10日の「英雄の生涯」のために来日していたんだろうけど、
こちらの定期でも登場するとは。
期待はふくらむばかりだ。

今期の名古屋フィル定期は、
プログラムに現代音楽が必ず選ばれている。
この日はホリガーの「トーンシェルベン」。
聴く音楽というより、見て驚いて楽しむ音楽とでも言うのだろうか、
CDならたぶん、全く理解不能な曲。
視覚的にはとても面白かった。
ありとあらゆる手段で、各楽器から音を出していた。
さらに驚くべきこと、
9楽章のうち、最初と最後以外の楽章は曲順の指定がないという。
それってありなの?
と、解説を読みながら思った。

2曲目のラフマニノフ、
名フィルらしくない厚みのある音がホールに響く。
まるでロシアのオケ、は大げさか。
ソロを弾くのはネルソン・ゲルナー。
見かけは井上道義、はたまた三島由紀夫?
ちょっと猫背で怪しげな風ぼうではあるが技巧はすばらしい。
観客の拍手が鳴り止まない中、
アンコールに応えてくれた。

さて、休憩後の幻想交響曲。
これも名演といえる。
フィッシャーは1楽章から、
オケを思うがままにコントロール。
テンポは遅からず、早からずで、
じっくりと曲が構築されていく様子がよくわかった。
4、5楽章のおどろおどろさしさは、
今までに聴いたことがないもので鳥肌が立った。

興奮のうちに全曲が終了。

「すごいぞ、名フィル!」

今シーズンの定期はどれも聴き逃せなくなった。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会
 '08.7.5 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階L2列30

指揮:ティエリー・フィッシャー
ピアノ:ネルソン・ゲルナー

ホリガー:トーンシェルベン(音の破片)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
(アンコール)
ラフマニノフ:プレリュード 作品32-5
(休憩)
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

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June 20, 2008

マイケル・クリスティ指揮名古屋フィル

今シーズン3回目の定期演奏会は、
ワーグナーやブルックナーなど重量級のプログラム。

パルジファル前奏曲は、良くもなし、悪くもなし、
淡々とした演奏で、印象には残らなかった。
デュティユーのヴァイオリン協奏曲は初めて聴く。
この現代曲、私の理解を超えていたが、
激しく打ち鳴らされる打楽器は見ていて楽しかった。
ソリストの堀米ゆず子は、
当初予定されていたペッカ・クーシストの代役。
アクロバティックな演奏は、よく健闘したと言えるのでは。

メインのブルックナー9番。
名フィルにしてみれば堂々たる演奏。
金管のパワー不足のことは、もう言うまい。
とりあえず今回は満足としよう。

ただ、フライング拍手は、ほんと勘弁してほしい。
この日はブルックナーとワーグナーで起きた。
このところ名古屋フィルでは、ごていねいに、
入り口で音楽を聴く姿勢についてのチラシを配布し
その効果が出てきてるなと感じてた。
ところがこの日は、若干、たぶん1名、不届き者がいて、
演奏後の至福の数秒間をぶちこわしにしてしまった。
有名指揮者による有名外国オケの公演ならともかく、
地元オケの定期演奏会でこういうことが起きるのは、はなはだ遺憾。

さて、指揮のマイケル・クリスティ。
私はこの日、左バルコニーに座り、オケのほぼ真横で聴いていた。
オーソドックスな分かりやすい指揮で、
オケを掌中におさめているという印象。
これだけのプログラムを、そつなくこなしたと言える。
次回の客演も楽しみ。

7月は、いよいよフィッシャー登場。
ラフマニノフのピアノ協奏曲3番、幻想交響曲という
ポピュラーなプログラムはどうして?
ともあれ、お手並み拝見といきたい。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第348回定期演奏会
 “ツァラトゥストラ3−大いなる憧れ”
 '08.6.6 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
指揮:マイケル・クリスティ
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン;堀米ゆず子

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」 第1幕への前奏曲
デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の木」
(休憩)
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(コールス校訂版)

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June 05, 2008

金聖響指揮名古屋フィル 定期演奏会

随分前になるが、名フィルの5月定期に行ってきた。
指揮は女性にも人気のある金聖響。
トロンボーンの名手ジョセフ・アレッシをソリストに迎え、
ニーノ・ロータのトロンボーン協奏曲など2曲と、
メインにシベリウスの5番というプログラム。
シベリウス以外は初めて生で聴いた。

ハイドン「天地創造」第1曲は、
バロックティンパニーを使っての演奏、
予習していったカラヤンの演奏とは随分印象が違うなと、
思う間もなく、アタッカで2曲目が始まった。
ケクランの「星降る天穹に向かって」、
ハイドンからいきなり現代曲にかわっても
違和感が無かったのが不思議。

ここでトロンボーンのアレッシ登場。
映画音楽で有名なニーノ・ロータだが、
曲は予想に反して古典的な協奏曲。
さらにマルタンのバラードは、ジャズ色の強い曲。
どちらもアレッシの技巧に圧倒された。
アンコールはオケをバックに1曲、無伴奏で1曲。
2曲目の「帰れソレントへ」は大サービス。
トロンボーン好きには、前半だけで
じゅうぶんに元が取れたのでは。

後半のシベリウスはちょっと疑問の残る演奏。
金聖響はたしかに容姿がよく、
背も高いので見栄えがする、
しかしこの日は薄っぺらい演奏で
伝わってくるものがなかった。
シベ5は名盤ぞろいだから・・・
まあ、普段聴き慣れている演奏と
比べてはいけないんだけどね。
自信がなさそうな指揮だったし、
オケあるいは曲との相性が悪かったのだろうか。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会
 “ツァラトゥストラ2−隠れた世界”
 '08.5.17 愛知県芸術劇場コンサートホール
 
指揮:金聖響
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
トロンボーン:ジョセフ・アレッシ                                                                      
ハイドン:オラトリオ「天地創造」より第1曲「混沌の描写」
ケクラン:管弦楽のための夜想曲「星降る天穹に向かって」(日本初演)
ロータ:トロンボーン協奏曲
マルタン:トロンボーンと管弦楽のためのバラード
(アンコール)
ジョン・グリーン:波止場にたたずみ
クルティス:帰れソレントへ
(休憩)
シベリウス:交響曲第5番変ホ長調

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May 08, 2008

名古屋ワーグナー管弦楽団 楽劇「ワルキューレ」第1幕

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名古屋ワーグナー管弦楽団の旗揚げ公演を聴いてきた。
「ワルキューレ」を演奏会形式で公演しようと、
ワーグナー好きの演奏家が集まった。
ただ、この作品、全曲を演奏すると4時間を超えるため、
この日は第1幕のみの公演となった。

さて、その演奏、
細かい瑕疵はともかく、
アマチュアの即席オケが
この大作を演奏しきったというだけで感動ものだった。
マエストロ山下と、池田香織(Ms)、
二塚直紀(T)、藤村匡人(Bar)の好演により、
十分鑑賞に堪えうるワーグナーとなった。

さらに、オープニングに鳴り響いた金管アンサンブルのファンファーレ、
吉田真・慶大教授による演奏前のレクチャー、
入場者に配られた対訳付きの厚いプログラム、
さらにはアンコールの「マイスタージンガー」まで、至れり尽くせり、
よくぞここまでと感心した。

関係者に聞くと、次回の予定はまだ立ってないとのこと。
折角、これだけの成功を収めたのだから
第2回も期待したいものだ。

●名古屋ワーグナー管弦楽団 演奏会
 '08.4.27 愛知県芸術劇場コンサートホール
 山下一史指揮名古屋ワーグナー管弦楽団

ワーグナー:ジークフリート牧歌
(休憩)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕
 ジークリンデ/池田香織
 ジークムント/二塚直紀
 フンディング/藤塚匡人
(アンコール)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

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April 24, 2008

各務原市民吹奏楽団 Spring Collection2008

Spring2008

各務原市民吹奏楽団の定期演奏会を初めて聴いた。

会場の各務原市民会館に着いて驚いたのは、
入り口での人、人、人の波。
会場は自由席だというので、ロビーコンサートを横目に座席取りに。
30分前で既に8割が埋まっていた。
結局この日は満席、立ち見、というか通路に座り込む観客もいて
大変な大入りとなった。
推定1,300人、この地方都市で
アマチュア吹奏楽団がこれだけ観客が呼べるとは驚きだ。

Ⅰ部は司会者が旅行代理店(?)に扮し、
あなたの想いを叶えようという、趣向を凝らした構成。
MCが長過ぎて少々だれ気味、ちょっと企画倒れか。
プログラムは会場の子どもたちにもウケていただけに残念。

Ⅱ部はJAZZを中心にじっくりと聴かせてくれた。
「情熱大陸」以降、ゲストの粥川なつ紀が加わってからは
楽団員も熱気あふれる演奏で、時間が経つのを忘れるほどだった。

粥川なつ紀、以前、近くのショッピングセンターでの
ストアライブで聴いたことがある。
このときはカラオケでの演奏だったからか
単なる心地よい音楽としか聞こえてこなかった。
でもこの日は全く違って、
演奏はパワフル、とても気持ちよさそうに吹いていたのが印象的だった。
ビジュアル的にも申し分ないし、いつかはブレイクしそうな気がする。

全体としてアマチュアとはいえ、さすが歴史ある吹奏楽団。
観客が喜ぶツボを知っている。
素直に、次回も聴いてみたいと思った。
こうしてリピーターが増え、
この日のような1,300人の集客につながるんだろうね、納得。

●各務原市民吹奏楽団 Spring Collection2008
 '08.4.13 各務原市民会館
 指揮:余語徳雅
 演奏:各務原市民吹奏楽団
 ゲスト:金子敏男(Drums)、粥川なつ紀(Sax)

【Ⅰ部】
黄色いリボン
パイレーツ・オブ・カリビアン
きよしのズンドコ節
獣拳戦隊 ゲキレンジャー
仮面ライダー電王 主題歌 Climax Jamp
プリキュア5 スマイル go go!
ジャパニーズ・グラフィティⅩⅡ
 銀河鉄道999(TV版)〜宇宙戦艦ヤマト〜銀河鉄道999(劇場版)

(休憩)

【Ⅱ部】
BIRDLAND
やさしく歌って
情熱大陸
アルフィー
情熱大陸
チュニジアの夜

(アンコール)

ソウル・イントロ/ザ・チキン
涙そうそう         

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March 03, 2008

ブラスの祭典 in かかみがはら

ブラスの音色に酔いしれた2日間。

シエナ・ウィンド・オーケストラ公演は、
今までの吹奏楽のイメージを大きく変えてくれた。
喜びにあふれ、かつ、完成度の高い演奏、
さらには、着ぐるみ姿まで披露したシエナ☆フルーツの2人に代表される
若さと明るさは、ほかにない魅力だ。

圧巻は「ローマの松」の第4部「アッピア街道の松」。
客席最後部に配置されたバンダの効果も絶大、
ピアニッシモで始まり、次第にクレッシェンドしていくこの曲は、
聴くものすべてを圧倒した。
築40年にもなろうというホールの全館に
いまだかつてない金管のファンファーレが響き渡った。

ほかにも、シエナのメンバーが街に飛び出しての「どこでもコンサート」や
「楽器クリニック」「交流会」など、
吹奏楽を気軽に楽しめる催しがてんこ盛りだった。

●木曽川音楽祭「ブラスの祭典 in かかみがはら」
 鈴木織衛指揮シエナ・ウインド・オーケストラ・コンサート
 '08.3.2 各務原市民会館

A.リード:春の猟犬
A.リード:エル・カミーノ・レアル
A.リード:アルメニアン・ダンス・パート1
(休憩)
内藤淳一:ブライアンの休日
片岡寛晶:天馬の道〜吹奏楽のために
アンダーソン:タイプライター
小島勇司:キムチの気持ち
作曲者不詳:ポッポポッポ
(休憩)
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
(アンコール)
グレインジャー:ロンドンデリー
スーザ:星条旗よ永遠なれ


Kiso02
会場ロビーでは、地元吹奏楽団がミニコンサート

Kiso04
イベントの締めくくりはシエナ交流会 ジャンケンゲームで最高潮に

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February 12, 2008

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の
名古屋公演を聴いてきた。

小菅優がピアノを弾いたベートーヴェンの4番が
一番印象に残った。
ピアノの位置がユニークで、鍵盤が客席を向いている。
つまり、指揮者が弾き振りをするときのように、
ピアニストは客席に背を向けて演奏する。
ノリントンはというと、
ピアノの先端辺りに置いてあるイスに座って指揮。
さらに、オケはピアノを360度取り囲むように配置、
第1、第2ヴァイオリンはピアニストと同様、
観客に背中を向けていた。
思い返すと、3年前の来日のときにも
児玉桃がベートーヴェンの1番を、
同じ配置で弾いていた。

小菅優のピアノは初めて聴いた。
ベートーヴェンの4番はピアノのソロから入るのだが
冒頭から透明感のある自然な音に引き込まれた。
上原彩子と並び称される若手女流ピアニスト、
これからの成長が楽しみだ。

さて、メインのブラームス1番。
モダンオケながら、ノンヴィブラート奏法で、
弦の音色が明るくて鮮明に響いてくる。
ふだん聴き慣れた演奏とは随分違っているので
新鮮に感じる一方、物足りなさも感じた。
ノリントンの指揮は、ベートーヴェンのシンフォニーなら
全曲聴いてみたいと思うが、
ブラームスはちょっと違和感を感じた。
面白い演奏ではあるんだけれど。

● ロジャー・ノリントン指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団
 '08.2.7 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階席L1-12

指揮:ロジャー・ノリントン
演奏:シュトゥットガルト放送交響楽団
ピアノ:小菅優

サリヴァン:歌劇「近衛騎兵隊」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調
(アンコール)
グリーグ:抒情曲集より「ノットゥルノ」
(休憩)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調
(アンコール)
ブリテン:「マチネ・ミュージカル」より第1曲「行進曲」
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番

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January 27, 2008

名フィル第343回定期演奏会

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名フィルの第343回定期演奏会を聴いてきた。

今回はフランス、オルガンに関連する
3人の作曲家の作品が取り上げられた。
滅多に聴けない曲ばかりで、
このプログラムだけでも価値があるというものだ。

幕開けの尾高惇忠「肖像」は、
打楽器が活躍するカッコいい曲。
冒頭の不安げなトランペットは、一瞬ひやりとしたが、
こういう曲なんだろうねえ。
中盤からは木管、金管とも安定した演奏を聴かせた。
指揮の忠明氏の実兄である作曲家本人が会場に来ており、
演奏後、拍手を受けていた。

プーランクの協奏曲は、名フィルの弦楽の後ろに
ティンパニーがデンと座り、
そのまた後方上段に会場備え付けのオルガンという配置。
オルガンを弾く鈴木雅明は初めて聴く。
いい表現ではないかもしれないが、
攻撃的でスリリングな演奏、
わくわくしながら聴いていた。

後半の「レクイエム」。
これは誰よりも、合唱の岡崎混声合唱団と岡崎高等学校コーラス部に
拍手を送りたい。
特に高校はコンクールの常連でうまいとは聞いていたが
これほどまでに力強く美しいとは。
一度、定期にも足を運んでみたいなと思った。

合唱とオケとオルガンの奏でる圧倒的なフォルテシモに、
そして曲が終わり、指揮者の腕が下りるまでの至福の静寂に、
ただただ、心が震えた。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第343回定期演奏会
 「フレンチ・オルガン・コネクション」
 '08.1.18 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:尾高忠明
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
オルガン:鈴木雅明
メゾソプラノ:寺谷千枝子
テノール:三原剛
合唱:岡崎混声合唱団、愛知県立岡崎高等学校コーラス部

尾高惇忠:オーケストラのための「肖像」
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調
(休憩)
デュリュフレ:レクイエム 作品9

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January 04, 2008

ドラマSP「のだめカンタービレ in ヨーロッパ 第一夜」

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いやぁ、良かった、のだめ第一夜。
滅多にテレビドラマは見ないが、一昨年の“のだめ”は別。
毎週楽しみにしていて、放映の3カ月はあっという間だった。
今回はその続編で、2夜に分けてのスペシャル。
テーマとなっている
ベートヴェンの交響曲第7番と、ラプソディ・イン・ブルー以外にも
クラシックの名曲がてんこ盛り、
どこでどう使われるかも見ものだった。
千秋のコンクール本選での、
R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」から
チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、
そして結果発表の場面で使われた
エルガー「エニグマ変奏曲」から「ニムロッド」、
これには泣けた。

明日は第二夜。
のだめとミルヒーがもっと活躍しそう。

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December 30, 2007

ドレスデン国立歌劇場「ばらの騎士」

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11月にNHKホールで見てきた
ドレスデン国立歌劇場「ばらの騎士」のレビュー。

今年2回目の「ばら」で、前回は新国立劇場、
このときも期待以上の出来だったが、
ドレスデンの「ばら」は別格だった。

まずはファビオ・ルイジ指揮のオーケストラ。
巧みに緩急をつけた演奏にわくわくした。
じっくり聴かせるところは弦や管が美しく響き、
場面を大きく盛り上げていた。

歌手はオックス男爵のクルト・リドルが圧倒的。
いやらしいオヤジだが、どこか憎めないという難しい役柄を
見事に演じ切っていた。
いやあ、笑わせてもらった。

マルシャリンはアンゲラ・デノケが急きょ来日できなくなり、
A・シュヴァンネヴィルムスに交代。
声量不足が気になったが演技力は相当なもので、
下着姿やきわどい演出にも、十分こたえていたように思う。
オクタヴィアンのアンケ・ヴォンドゥンクも同じような印象。
問題はゾフィーの森麻季。
声が細く、2階席からでは聴き取りづらい。
現地ドレスデンでも歌っているはずなのだが、
この伝統ある歌劇場では、やや荷が重かったか。
演技からも緊張感が伝わってきた。

舞台装置は写実的。
後で知ったのだが、
第1幕はドレスデン初演時の舞台スケッチを
基にしたものだそうだ。
第2幕のファーニナルの家は高層マンションの1室だろうか、
窓からはネオンに輝くウィーンの街並みが見える。
ここでやっと、時代設定は20世紀であることが分かる。
第3幕は、地下にある怪しい飲食店。
SM女王風の男やボクサーなどが乱入してきての
ドタバタ劇が繰り広げられる。
そして後半の三重唱と二重唱、
この陶酔感がたまならい魅力。

大好きな「ばらの騎士」、
次回見られるのは2月のびわ湖ホール、
ホモキの演出が吉と出るか凶と出るか。

●ドレスデン国立歌劇場 R・シュトラウス「ばらの騎士」
 '07.11.22NHKホール 座席 2階R12列9番

指揮:ファビオ・ルイジ
管弦楽:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ドレスデン国立歌劇場合唱団
演出:ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク
 
元帥夫人:アンネ・シュヴァンネヴィルムス
オックス男爵:クルト・リドル
オクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥング
ファーニナル:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン
ゾフィー:森麻季
マリアンネ:ザビーネ・ブロム
ヴァルツァッキ:オリヴァー・リンゲルハーン
アンニーナ:エリーザベト・ヴィルケ
元帥夫人の執事:ヘルムート・ヘンシェル
イタリア人歌手:ロベルト・ザッカ、ほか

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December 02, 2007

ボーナスでの買い物

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毎年この時期、ボーナスが入ると、
つい、セット物のCDやDVDを買い込んでしまう。
今年、候補に上がっているのは

○朝比奈隆指揮NHK交響楽団 DVD-BOX(29,610円)
○"グレン・グールド "The Complete Original Jacket Collection"(33,990円)
○「ラトル・エディション」マーラー:交響曲全集(限定盤)(7,690円)
○カラス〜コンプリート・スタジオ・レコーディングス;1949〜1969年(17,990円)

驚いたのは、これ。
○ベートーヴェン:交響曲第9番/カラヤン指揮ベルリン・フィル(62年録音)
価格は目を疑った、何と税込み200,000円也。
これって、廉価盤なら1,000円くらいで売ってるんじゃないかと思う。
何が違うかというと「高品位ハード・ガラスCD」の限定生産盤。
高音質再現性、高安定性、高耐久性を実現した、
究極の「夢」のCDらしい。
もちろん買わない、というか買えない・・・

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November 24, 2007

デリック・イノウエ指揮名古屋フィル定期演奏会

P席が手に入ったので、久しぶりに名フィル定期へ。
今回はワーグナーの管弦楽曲と、
そのワーグナーが影響を受けたというウェーバーの
クラリネット協奏曲というオール・ドイツ・プログラム。
ワーグナー好きにはたまらない曲がずらりと並んでおり、
開演前は期待半分、名フィルの金管ではなぁと不安半分。

結果は、予想以上によかった。
金管も大きなキズはなく、よく鳴っていた。
一方で、弦にもう少しがんばりが欲しかったなというのが本音。
次回は「ディアギレフが愛した男たち」と題し、
サティ、プーランク、R.シュトラウス、ストラヴィンスキーのバレエ曲を
矢崎彦太郎が指揮する。
何とか時間を作って足を運びたい魅力あるプログラムだ。

指揮のデリック・イノウエは初めて聴いた。
カナダ出身の日系人で、
メトロポリタン・オペラでレヴァインの助手を務めながら
毎シーズン、メトでも振っているようだ。
この日は指揮者の斜め正面から見ていたが、
丁寧な指揮ぶりで細かい指示も出していた。
イメージとしては、大阪フィルの常任、大植英次か。
何となく雰囲気も似ている。
 
●第341回名古屋フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
 〜ドイツ・ロマン派オペラの確立と成熟〜
 '07.11.16 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:デリック・イノウエ
クラリネット:エルンスト・オッテンザマー

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番変ホ長調
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」(パリ版)より
      序曲とヴェヌスベルクの音楽(バッカナール)
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」より「森のささやき」
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕より
     第3幕前奏曲、徒弟たちの踊り、マイスタージンガーの入場

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November 20, 2007

ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団

ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団のコンサートを
名古屋で聴いてきた。

生ゲルギエフはもう10回以上だろうか。
特に昨年は、リングのチクルスを含めて6回も見ているのに、
このところ心に響いて来るものがない。
今回のプログラムはオール・ロシアもの。
今度こそはと期待して足を運んだ。

前半の白鳥とロメジュリは、
期待どおりのパワーあふれる演奏に圧倒された。
特にロメジュリ、
第1曲はソフトバンクのCMでお馴染みの
「モンタギュー家とキャピレット家」、
ダイナミックにオケを操ったかと思いきや、
第2曲では美しいピアニッシモの弦の響き。
ラストの「ティボルトの死」まで、
ゲルギエフの作り出す世界に酔った。

休憩後のハルサイ、これが期待はずれ。
確かにパワーはすごい。
しかしCDほどのリズムの切れ味がない。
最後まで違和感が拭い切れず、不完全燃焼のうちに曲が終了。
ゲルギエフだけに高望みし過ぎているのかもしれないが、
彼のハルサイはこんなものではないはず。
いつかもう一度聴いてみたいものだ。

●ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団
 '07.11.6 愛知県芸術劇場コンサートホール

チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」より
 情景
 ワルツ
 四羽の白鳥たちの踊り
 情景
 ハンガリーの踊り/チャルダッシュ
 情景(ロットバルトの死)
プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より
 モンターギュ家とキャピュレット家
 少女ジュリエット
 僧ローレンス
 メヌエット
 仮面舞踏会
 別れの前のロメオとジュリエット
 ティボルトの死
(休憩)
ストラビンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
(アンコール)
リャ-ドフ:バーバ・ヤーガ
チャイコフスキー:「眠れる森の美女」より「ワルツ」

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November 14, 2007

来たー、再演「トーキョーリング」

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新国立劇場の'08/'09シーズンの演目が発表になった。
あのトーキョーリングが再演されるという。
ワーグナー作曲 楽劇「ニーベルングの指環」のうち
序夜「ラインの黄金」、第一夜「ワルキューレ」を09年3月、4月に、
第二夜「ジークフリート」、第三夜「神々の黄昏」は
その翌年に上演されるらしい。

01年から年1本ずつ4年間掛けて上演されたトーキョーリング。
「ワルキューレ」と「神々の黄昏」を見ているが、
ポップなステージデザインとキース・ウォーナーの斬新な演出で、
十二分に楽しませてもらった。
あと2作を見ればチクルス完成。
でもチケット取るの大変だろうな、たぶん。

そういえば新国立劇場のアイーダ、
来年再々演されるが、チケット発売は12月。
これもプラチナチケットとなるのは確実。
ただ、ゼフィレッリが監督した豪華絢爛の舞台美術は一見の価値あり。
もう2回見ているが、今回もチケット争奪戦に参加する予定。

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October 11, 2007

名古屋二期会《ドン・ジョヴァンニ》

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名古屋二期会のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を見てきた。

総合的に評価すればそれほどいい公演だとは思えないが、
平尾力哉の演出と、タイトルロールの宮本益光のおかげで
満足度はとても高かった。

まずは演出。
時代設定を変えるわけでもないオーソドックスなもの、
しかし歌手に相当の演技力を要求しているように思えた。
歌に関してはどの歌手も、
とても及第点を与えられるような出来ではなかったのだが、
顔の表情を含めた演技が素晴らしかった。

そして舞台装置。
シンプルであるものの、場の転換ごとに少しずつ変わっていく。
アリアや重唱のとき大きな幕が下りてきて、ステージ全体を隠し、
歌手はその前に立って歌う。
その間に、裏で舞台の変換が行われる。
なかなか考えた演出であった。

マゼットとツェルリーナがベッドに入るシーンや、
晩餐時、テーブルに全裸の女性が料理のようにテーブルに並べられているシーン
いわゆる女体盛り(?)には驚かされた。
よくぞここまでやってくれたね。

さらには最後の地獄落ちの場面、
会場の舞台をうまく利用し、
ドン・ジョヴァンニが部屋の家具もろとも地面下へ、
最後に残されるのは、部屋の真ん中に落下したシャンデリアだけ。
見事なエンディングであった。

歌手では、宮本益光が圧倒的、
まさに彼のためのオペラといっても過言ではなかった。
エルヴィーラの二宮咲子も好きな声。
あとは残念ながら、頑張ったね、としか言いようがない出来だった。

最後にオケ。
常設ではないのに、とてもよくまとまっていて感心した。
ダメなときの名古屋フィルより、いい音が出てたと思う。
ひとえに飯守泰次郎の力であろう。

というわけで、今回の公演、
宮本益光、飯守泰次郎、平尾力哉の3人にブラヴォーを送りたい。

●名古屋二期会オペラ定期公演《ドン・ジョヴァンニ》  
 '07.10.8 愛知県芸術劇場大ホール

総監督:中田直宏
指揮:飯守泰次郎
演出:平尾力哉

ドン・ジョヴァンニ :宮本益光
騎士長:川口 豊
ドンナ・アンナ:水谷映美
ドン・オッターヴィオ:鈴木俊也
ドンナ・エルヴィーラ:二宮咲子
レポレッロ:石川 保
マゼット:松下伸也
ヅェルリーナ:井上めぐみ

合唱:名古屋二期会合唱団
演奏:名古屋二期会オペラ管弦楽団

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October 05, 2007

ウィーンの森バーデン市立劇場 オペラ「椿姫」

実はこの公演、当日に行くことが決まった。
オペラを見るときはいつも、
チケット手に入れてから
CDを聴いたり、DVDを見たりして予習し、
気分を高めて当日を迎えるというプロセスを踏む。
残念ながらこの日は
オペラを見るんだ、という高揚感がまったく無かった。

この歌劇場、毎年のように来日し
言葉は悪いが国内をどさ回りする。
短期間に数十公演をこなすのである。
公演過多や移動による疲労は避けられないので
まったく期待していなかった。

でも、悪くないな、っていうのが見終わっての感想。
オケのレヴェルは言うまでもないし、
歌手の声量不足、アンサンブルの破綻など、
聴くに絶えない場面もあった。
舞台装置も、学芸会に毛が生えた程度。
それでも、歌手に演技力があるんだろうか、
最後は不覚にも涙腺がゆるんでしまった。

最後に客層は最低。
上演中にぺちゃくちゃおしゃべりも聞こえてきたし、
色々な音が四方八方から聞こえ、舞台に集中できない。
幕が上がってから平気で客を誘導している主催者側にも相当問題あり。
これでSS席13000円、最低の席でも9000円、
ワタシは自腹を切ることはないだろうな、これ。

●ウィーンの森バーデン市立劇場 オペラ「椿姫」
 '07.9.27 長良川国際会議場メインホール<さらさ〜ら>
 指揮:クリスティアン・ポォラァック
 管弦楽:モーツアルティアーデ管弦楽団
 合唱:バーデン市立劇場合唱団

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September 29, 2007

上原彩子 ピアノリサイタル

上原彩子のピアノリサイタルを聴いてきた。
地元でのリサイタルは随分久しぶり。
記憶が確かなら、チャイコフスキーコンクールで優勝してから
初めてなのではないか。

プログラムがすごい。
ベートーヴェン2曲とプロコフィエフ2曲。
しかも前者は後期の作品110、
後者は傑作とされる戦争ソナタの1曲。
挑戦的というか、観客に媚びないというか、
よくぞこれだけ堂々たる曲を並べたもんだ。

前半のベートーヴェン、
これは好みの問題かもしれないけれど、
私は全然だめ。
作品109、111とともに数多くの録音が残されており、
名演も少なくない。
そんな中では余りにも分が悪過ぎる。
彼女の演奏は、テンポのぶれが大きく、
落ち着いてこの名曲を味わう余裕がなかった。
見ていて面白かったことは確かなんだけど・・・
1曲目の作品10-1しかり。

休憩後のプロコフィエフは、
彼女のスタイルにはぴったりだった。
特に戦争ソナタは、
ミスを恐れず鍵盤を叩きまくるといった印象で、
超絶技巧を通り越し、
まるで格闘技を見ているような激しさ。
聴いていて爽快、すかっとする演奏だった。

残念だったのが観客の入り。
1,216席のうち3割は空席だった。
せっかくの地元でのリサイタルなのだから
もっと埋まっていいはずなのに。
名古屋市内で1,600席が完売、
岐阜市に至っては800席が即日完売する上原さん、
PRをもっと外向けにしてもよかったのでは。

●上原彩子 ピアノリサイタル
 '079.22 各務原市民会館

ベートーヴェン:ピアノソナタ 第5番 ハ短調 op.10-1
ベートーヴェン・ピアノソナタ 第31番 変イ長調 op.110
(休憩)
プロコフィエフ:「束の間の幻影」
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 op.83
(アンコール)
ラフマニノフ:前奏曲op.32-8
プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より

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September 01, 2007

オペラ「スペードの女王」/サイトウ・キネン・フェスティバル松本

サイトウ・キネン・フェスで、本格的なオペラを上演するのは、
2004年の「ヴォツェック」以来となる。
このときは、現在も公演で使用している会場
まつもと市民芸術館」のこけら落としで、
ペーター・ムスバッハの演出に、
安藤忠雄のペットボトルを使った装置デザインという、衝撃的な公演で
観客の度肝を抜いた問題作であった。

それに比べると今年は、
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場が所有する舞台装置を使用した、
オーソドックスなプロダクション。
結論から言うと、大変レヴェルの高い、
サイトウ・キネン・フェスの中でも
上位にランクされる公演であったように思う。

何よりも、歌手が粒ぞろいであったこと。
特に、ゲルマン役のウラディーミル・ガルージン、
声といい演技といい、はまり役。
プログラムによると、ゲルマンは彼の最も得意とする役柄らしい。
さらに、ヒロインのリーザ役、オルガ・グリャーコワの華麗なこと。
恋に生きる情熱的な女性として申し分なし。
難しい役柄の伯爵夫人を演じ切ったラリサ・ディアートコワと、
出番は少ないが重要な役であるエレツキー公爵のスコット・ヘンドリックスも
主役2人に劣らない充実ぶりであった。

演出はいたってオーソドックスと書いたが、
奥行きがあり、照明も巧みで、
とても品のある舞台に仕上がっていた。

演奏のサイトウ・キネン・オケ、
特に金管が大活躍。
会場内は空調が切ってあったせいもあって、
オケのメンバーもタオルで汗を拭きながらの熱演であった。

「スペードの女王」は児童合唱団やバレエ団も必要、
上演時間も正味3時間を超えるため、
滅多に見ることのできないグランドオペラ。
それを高いレヴェルで、しかもこの入場料金で見せてもらえたことに
心から感謝したい。

ただ一点、終演後のフラッシュの嵐は何とかならないものだろうか。
かたく禁じられているはずであり、
そこそこのクラシックファンばかりのはずなのに
この状況は目を覆うばかり。
本当に恥ずかしい。
主催者側で何とか対策を講じてほしい。

●オペラ「スペードの女王」/サイトウ・キネン・フェスティバル松本
 '07.8.28 まつもと市民芸術館 主ホール

ゲルマン:ウラディーミル・ガルージン
リーザ:オルガ・グリャーコワ
伯爵夫人:ラリサ・ディアートコワ
エレツキー公爵:スコット・ヘンドリックス
トムスキー伯爵/プルータス:マーク・デラヴァン
チェカリンスキー:ジョン・ダスザック
ポリーナ/ダフニス:スザナ・ポレツキー
家庭教師:イリーナ・チスチャコーワ
スーリン:小野和彦
マーシャ:黒木真弓
チャプリツキー/儀典長:大槻孝志
クロエ:安藤赴美子
ナルーモフ:成田眞

合唱:東京オペラシンガーズ
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:小澤征爾
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:マーク・トンプソン
照明:高沢立生
振付:マーカス・バグラー
(メトロポリタン歌劇場所有プロダクションを使用)

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August 30, 2007

サイトウ・キネン・フェスティバルへ

今年も「サイトウ・キネン・フェスティバル」で松本へ行ってきた。
16回目を迎えるこのイベント、
ほぼ皆勤で延べ20回以上、松本詣でを続けている。

今年は松本市内で車のトラブル発生。
運転席側のパワーウインドが故障し、
上がらなくなってしまった。
時おり小雨の天候で、
雨は降り込んでくるし、帰りの高速道路も
窓を開けっ放しでは走れない。

すぐにいつものディーラーへ電話し、
松本市内のBMWの正規ディーラーを紹介してもらった。
修理を始めたのが開演1時間半前、完了が30分前。
夕方の渋滞時間と重なったため、
会場までの裏道を教えてもらい、会場着は開演15分前。
ところが近くの駐車場はすべて満車。
やっと探しあてたところは徒歩10分。
急ぎ足で会場入りし、ぎりぎり開演に間に合った。

今年のオペラは、チャイコフスキー作曲「スペードの女王」。
休憩2回を含み4時間弱という長丁場だったが、
「ヴォツェック」以来、久しぶりのオペラ公演を堪能した。

詳細は後日。

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August 03, 2007

PMF オーケストラ名古屋公演

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ボレイコ指揮PMF オーケストラ
名古屋公演を聴いてきた。

この公演の魅力、まずはプログラム。
滅多に聴けない曲(特に地方では)が、ずらりと並んでいる。
そして指揮者のボレイコ。
名前は知っていたが、見るのはこの日が初めて。

振りが大きくて分かりやすそう。
このオケはアカデミー生の集まりなので
意図的だったのかもしれないが、好感が持てた。
はっきりいうと、カッコいい。
指揮者にはこういう要素も重要だ。
昨年このオケを指揮したゲルギーに比べると大人しくて
いきなりパワー全開というのでなく、
徐々に高めていくタイプか。
次回は常任を務める常設オケで聴いてみたいものだ。

前半はいきなりラフマニノフのピアノコンチェルト3番。
この若いオケ、1楽章の入りでちょっとひやりとさせられたが、
あとは安定した演奏。
特に感じたのは、ソリストのレヴェルの高さ。
トランペットやホルンの音色には、ほれぼれした。
これはその後の曲でも同じ感想。

一方、ピアノのベレゾフスキー、
これでもかというくらい弾きまくる。
爽快ではあるけれど、
ラフマニノフ3番はちょっと違うんじゃないの?
ハラハラ感はあるけれど、
デリカシーに欠ける演奏だった。
しかし、この速いテンポに、オケはよくついていったと思う。

後半、初めて聴くリャードフの2曲のあと、
いよいよメインのスクリャービン「法悦の詩」。
舞台は演奏者であふれんばかり。
パイプオルガンや鐘の音が鳴り響くラスト近くでは、
ホールが割れんばかりの大音響に。
これはすごかった。
まるでSFXの超大作映画を見ているような気にさせてくれたが、
ちょっと演奏が荒かった。
このプログラムは名古屋が初日、
その後の大阪や札幌の公演では修正され
緻密で重厚なアンサンブルが聴けたかもしれない。

●PMF オーケストラ名古屋公演
'07.7.30 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:アンドレイ・ボレイコ
演奏:PMF オーケストラ

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 (p)ボリス・ベレゾフスキー
(独奏アンコール)
ラフマニノフ:プレリュードから
(休憩)
リャードフ:キキモラ
リャードフ:魔法にかけられた湖
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」
(アンコール)
リャードフ:バーバ・ヤガー

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July 21, 2007

上原彩子リサイタルの前売り券

昨日は上原彩子リサイタルの前売り券発売日。
職場と同じビル内で朝9時からの発売するというので、
9時15分ごろに行ったら行列は無かった。
S、A席に分かれているが、枚数としてはほとんどS席。
で、S席4,000円を購入。

今回のプログラムは、
地味というか、マニア好みというか、
普段からクラシックを聴いていない人たちには
手強いのではないだろうか。

ベートーヴェン ピアノソナタ第5番ハ短調 
ベートーヴェン ピアノソナタ第31番変イ長調 
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番 変ロ長調『戦争ソナタ』ほか

ベートーヴェンの31番、いわゆる作品110を
20代の上原さんがどのように演奏するのか、
とても興味深い。
プロコフィエフは彼女にぴったりかも。
まずは公演日、9月22日を待つとしよう。

地元ということで、
毎回、満席となっている上原さんのコンサート。
今回は、1,216席の会場をいっぱいにするのは難しいのでは。

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July 01, 2007

名古屋フィル 第337回定期

予定していたことがキャンセルとなったので
当日券で名古屋フィルの定期を聴いてきた。
地方では滅多に聴けない、ショスタコーヴィチ交響曲第11番を、
クライツベルクが指揮するとあって期待に胸も高まる。

前プロは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、
まるでモーツァルトのようにロマンチックな隠れた名曲。
独奏はキリル・ゲルシテイン、
知らないピアニストだったが、なかなかの腕前。
本人にとっても会心の出来だったのだろう、
終演後は笑顔が漏れていた。
途切れないカーテンコールに応えアンコール。
シューベルトの「4つの即興曲」から第3番、
しっとりとしたピアノの音色が会場に響き渡った。

メインのショスタコーヴィチ交響曲第11番は、
大音量で重厚に響かせるのではなく、
きびきびとした統率の取れた演奏。
金管に多少のキズはあったものの、
クライツベルクの細かい点まで行き届いた指揮ぶりに
オケも十分応えていた。
この曲を生で聴くのは初めて。
CDでは決して聴き取れないダイナミックレンジに
体中がしびれた。

ところが、終演間際に不思議な現象が起きた。
最後の和音の直前にフライングの「ブラヴォ」と拍手、
ここまでは名古屋ではありがちなこと。
ところがここで女性の叫び声が重なった。
よく聞き取れなかったが、
その後のネット情報によると「まだ鐘がある!」らしい。

拍手はここで止み、オケと指揮者はストップモーションのまま。
数十秒、沈黙が続いた。
指揮者が棒を下ろし、オケが楽な姿勢に戻ると
やっとここで大きな拍手。
叫び声は、観客からなのか、
あるいは団員(なわけないと思うが)からなのか。
まだ鐘がある、という叫び声も正確ではない。
あの瞬間に演奏は終っているのだから。

実はこの日、ベートーヴェンの1、2楽章間、
女性のヒールの音が響き、さらには携帯の着信音が鳴って、
指揮者や団員が客席をにらめつける一幕も。
名古屋ってまだまだこんな場面に出くわすんだよね、
残念で恥ずかしいことだけど。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第337回定期
'07.6.23 愛知県芸術劇場コンサートホール

指揮:ヤコフ・クライツベルク
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37  キリル・ゲルシテイン(Pf)
(アンコール)
シューベルト:4つの即興曲 D899から第3番変ト長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調 op.103 《1905年》

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June 30, 2007

神尾真由子が チャイコフスキー・コンクールで優勝

モスクワで開催されている、
第13回チャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門で、
神尾真由子が優勝した。

asahi.com

そういえば前回は、上原彩子の優勝(ピアノ部門)で
日本全体が盛り上がった。(ウソ、一部のクラファンと地元だけ)
ヴァイオリンの優勝者は90年の諏訪内晶子以来という。
神尾さんは、10代から活躍していたので
腕は確かだが、新鮮味には欠ける。
昔はチャイコフスキー・コンクールというと、
一番権威ある音楽コンクールで、
優勝は、それこそオリンピックの金メダルくらいの
価値があると思っていたが
実際に盛り上がっているのは、
コンクール至上主義の日本と韓国
そして、主催国ロシアくらいのものだろうか。
スポンサーがTOYOTAというのも有利なんだろうね、
日本人にとっては。

神尾さん、久しぶりに顔を見たけど
何だか、スケートの荒川静香に似てきた。

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June 24, 2007

新国立劇場「ばらの騎士」

Bara


新国立劇場で「ばらの騎士」を見てきた。
トーマス・ノヴォラツキー芸術監督の
最後の新演出となったが、
今までの集大成ともいうべき、
大変上質な舞台となった。

まずは演出のジョナサン・ミラー。
簡素だが格調ある舞台装置、衣裳が素晴らしい。
そして細部まですべて計算ずくの演出は、
見事というほかない。

粒ぞろいの歌手の中で最も賞賛すべきは、
元帥夫人のカミッラ・ニールント。
気品にあふれた容姿は、この役柄にぴったり。
一幕最後の独白の場面、
中年女性の心の揺れをコントロールされた歌唱で表現した。

次に、オクタヴィアンのエレーナ・ツィトコワ。
新国立劇場では4年前、フィガロの結婚で
愛らしいケルビーノ役を演じ切っていた。
このオペラでは、伯爵で元帥夫人の愛人、
さらには女装の手伝いさんも演じるという難役。
舞台を所狭しと走り回って八面六臂の活躍、
安定した歌唱力も披露し、
3幕の三重唱、二重唱では
絶妙なハーモニーを聴かせてくれた。

ほかにも、オックス男爵のペーター・ローゼは、
抜群の安定感でコミカルな役柄を演じ切った。
ゾフィーのオフェリア・サラだけは、
大柄な身体でちょっとイメージが違ったかな。

メインは外国人で固められたプロダクションだったが、
日本人キャストも負けてはいない。
特に警部の妻屋秀和とテノール歌手の水口聡は
存在感たっぷり。
カーテンコールでも大きな拍手が送られていた。

ペーター・シュナイダー指揮の東京フィルハーモニーも大健闘。
シュトラウス・サウンドを堪能させてもらった。

●R.シュトラウス 楽劇「ばらの騎士」
'07.6.17 新国立劇場オペラ劇場

指揮:ペーター・シュナイダー
演出:ジョナサン・ミラー
美術・衣裳:イザベラ・バイウォーター
照明:磯野 睦
舞台監督:大澤 裕

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団

元帥夫人:カミッラ・ニールント
オックス男爵:ペーター・ローゼ
オクタヴィアン:エレナ・ツィトコーワ
ファーニナル:ゲオルグ・ティッヒ
ゾフィー:オフェリア・サラ
マリアンネ:田中三佐代
ヴァルツァッキ:高橋 淳
アンニーナ:背戸裕子
警部:妻屋秀和
元帥夫人の執事:秋谷直之
ファーニナル家の執事:経種廉彦
公証人:晴 雅彦
料理屋の主人:加茂下稔
テノール歌手:水口 聡
帽子屋:木下周子
動物商:青地英幸
レオポルド:三戸大久

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June 11, 2007

街の灯(C.チャップリン監督)オーケストラ Live Cinema

Chap_1

映画「街の灯」が生オケ付きで上映されるというので
多治見まで見に行った。

街の灯はいわずと知れた、チャップリンの不朽の名作。
私も高校時代にスクリーンで見て以来、
オールタイムベスト10を聞かれたら
必ず上位に挙げているほどのお気に入り作品。
たぶん、一番泣ける映画だと思う。
泣けるというのは、感動と笑いの両面で。

1930年代の不況の中、
浮浪者が街角で花を売る美しい娘に出会った。
娘は盲目であったが、金さえあれば手術が受けられるという。
金策に走り回る浮浪者、
一攫千金を夢見て、ボクシングにも挑戦する・・・

ボクシング場面は笑えて、笑えて、涙が止まらない。
そして映画史上に残るエンディングにも、これまた涙。

さて、生オケ付きの上映会ということで、
大きなスクリーンの前、いわゆるオケピットに位置に
京都市交響楽団が入っていた。
効果音を担当する打楽器は
ピット内でなく舞台の両袖に陣取り、
指揮者というより、映像を見ながら演奏していたように思う。

生演奏は大迫力で最初、違和感を感じたが
次第に慣れてきて、スクリーンの中に引き込まれていった。
それよりも感動的だったのは、
パーカッション群による生の効果音。
ピストルの発射音、ボクシングのゴング、ピアノの音色、
その他さまざまな擬音など臨場感あふれる演奏で、
70年以上も前の白黒無声映画に新しい生命を注ぎ込んだ。

斉藤一郎指揮京都市交響楽団によるこの企画、
すでに3本が上映されたらしい。
キッド」「モダンタイムス」そしてこの「街の灯」、
今後も続くのなら、他の作品もぜひ見てみたい。

●喜劇王チャプリン 没30年記念事業
 「街の灯」オーケストラ Live Cinema
'07.6.9 多治見市文化会館大ホール

指揮:斉藤一郎
演奏:京都市交響楽団

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May 29, 2007

中嶋彰子 ソプラノ・リサイタル

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中嶋彰子のリサイタルを、サラマンカホールで聴いた。

ウィーンのフォルクス・オーパーで活躍している彼女の魅力は、
その豊かな表現力と演技力。
4年前、新国立劇場の「フィガロの結婚」を見たときに、
個性的なキャストの中でも、ひときわ輝いていたのが
スザンナ役の中嶋彰子。
賢そうで活発なスザンナ、まさにはまり役だった。

今回のリサイタル、ほぼ全曲、本人のMC付きだったのは、
地方公演だからだろうか。
集中力が途切れるので賛成しかねるが、
曲によっては理解が深まった。

アンコールは、私のお父さんとムゼッタのワルツの2曲。
大人しかった会場がやっと盛り上がった。
ここサラマンカホールは収容人数708人、
半分も埋まっていなかったのが
一番残念なことだった。

●中嶋彰子 ソプラノ・リサイタル
'07.5.26 サラマンカホール(岐阜市)
ソプラノ:中嶋彰子
ピアノ:ニルス・ムース

曲目: 
モーツァルト/春への憧れ
モーツァルト/夕べの想い 
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」より“恋人よ早くここへ”
シューマン/花の曲 ※ピアノソロ
シューマン/女の愛と生涯
(休憩)
マルティーニ/愛の喜び
ゴルベレージ/もし貴方が私を愛してくれて
カラターニ/夢だった
トスティ/理想の女
トスティ/別れの歌
ベリーニ/歌劇「夢遊病の女」より“ああ、信じられない”
J.シュトラウス/オペレッタ「踊り子、ファニー・エルスラー」より“郊外のシーヴェリングで”
レハール/オペレッタ「ロシアの皇太子」より“きっと来る人”
(アンコール)
プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”
プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」よりムゼッタのワルツ“私が街を歩くとき”

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May 15, 2007

チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィル

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チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の
名古屋公演を聴いてきた。
この組み合わせを聴くのは2回目、
前回は3年前、東京文化会館でのオペラ「カルメン」だったので
オーケストラ公演としては初めてとなる。

まずはラヴェルの「マ・メール・ロア」、
金管はホルン2本のみの編成だが、
打楽器はティンパニーやシンバルから、
シロフォン、グロッケンシュピール、チェレスタなどが使われ
実に鮮やかな音色が楽しめた。
ラヴェルの管弦楽曲としては一般的に地味で、
今までに聴き込んでいなかったので、とても新鮮に感じた。
終曲、次第にクレッシェンドしていく
壮大なクライマックスは鳥肌もん。
オケは弦楽の透明感あふれる音色が印象的。
2本のホルンも大健闘。

休憩後の幻想交響曲
ミョンフンの幻想は
2000年にフランス国立管弦楽団(国立放送フィルとは別団体)との
来日公演で聴いて以来となる。
聴き逃したが、フィルハーモニア管弦楽団との初来日公演も
メインは幻想だったはず。
その後、東京フィル定期でも振っているので
マエストロにとっては余程気に入った曲であり、
十八番なのであろう。

この日も1楽章から快調。
前半のラヴェルとはうってかわり、
ドイツのオケのように重厚な音を聴かせてくれた。
特に金管群と打楽器群、
多少アンサンブルが乱れるくらい何のその、
迫力ある音色は会場内を震わせた。
そしてエンディングは、予想どおりの圧倒的な音量で観客を圧倒した。

ミョンフンのテンポの取り方、オケの引き寄せ方は相変わらずうまい。
オケのメンバーもマエストロに全幅の信頼を置いていることが
演奏の節々からよくわかる。
オケと指揮者の良好な関係をこれからも続けてほしいものだ。

アンコール