May 03, 2010

劇団アルデンテ 「8(ハチ)」

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岐阜市の劇団アルデンテの
第16回公演を見てきた。

岐阜の劇団というと、
古くは劇団九月の影、
その後、ジャブジャブサーキット、あとのまつりなど
結構見てきているが、この劇団は初めて。
役者を見たかぎり、ほとんど20代の若い劇団。
この日の出し物は「8(ハチ)」で、
前に評価の高かった作品の再演。

殺し屋が集まる店、喫茶どんぐり。
そこへ、殺しの依頼をするため
大金を抱えたメダカが訪れる。
「私、知らないんです」
殺しの内容を明かされないことに戸惑う殺し屋たち。
依頼の内容とは・・・
(プログラムより)

よく練られた脚本は悪くないが、
伏線が複雑すぎてすべてを理解できないのが残念。
まあ、それが芝居って言われれば、それまでなんだけど。

それと、いかんせん、演出が重い。
面白おかしく、さまざまな工夫がされてはいたが、
ほぼ皆殺しというストーリーは
見ていてだんだん苦痛になってきた。

役者に関しては、
ナナシ役の松岡良幸が一番印象に残った。
ほかにも、ランラン似(パンダじゃなくて・・・)の田村役、安川将隆ら
どの役者も汗びっしょりの熱演。
終演後に、目一杯大きな拍手を送った。

少々辛めの感想になってしまったが、
久しぶりに芝居を見て刺激を受けた。
この若い劇団の公演、
ぜひ次回も足を運んでみようと思う。

●劇団アルデンテ第16回公演「8(ハチ)」
 '10.4.24 ソワレ 岐阜市御浪町ホール
 作・演出/近藤フミヒロ
 装置/荒井大輔(劇団あとのまつり)
 音響/永田健二 宇佐美洋介
 照明/長井彩 村瀬有里加
 衣装/細野宏江 安川千那美
 小道具/片桐久志
 制作/丹羽将之 宇佐美洋介

メダカ/ちなみ
ナナシ/松岡良幸
アマネ/細野宏江
キング/馬場広明
田村/安川将隆
マスター/荒井大輔
タケル/亀井英樹
神崎/大野郁実

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December 01, 2009

兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って 」

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可児市文化創造センター(aLa)で
兵庫県立ピッコロ劇団の「モスラを待って 」を見てきた。
2007年に文化庁芸術祭優秀賞を授賞した作品の再演。

大晦日、小さなさびれた公園で
映画「モスラ」のロケが行われている。
監督は優柔不断で、
リテイクを繰り返す女性カメラマンの言いなり。
思い通りに行かない助監督は切れてしまう。
W主演の女優の仲は悪く、
落ち目になっている年増女優の方は助監督の元彼女。
撮影助手はメイクの女性と同棲しているが、
別れ話の真っ最中。
さらには、やたらと文句ばかりのエキストラたちが絡み、
撮影現場は大混乱する。
果たして、元旦までにクランクアップできるのか・・・

作が鄭義信、演出が内藤裕敬ということで、
大いに期待した。
出来は悪くないのだが、
今ひとつ感情移入できなかったのは、
監督の優柔不断さにイライラしたせいだろうか。

女優役の剣幸と平井久美子の演技は最高。
2人の雪のような白い肌とともに、楽しませてもらった。
平井は、剣を食ってしまうほどの演技で、
これからも注目したい女優。

ところでこのホールで扱われている
当日のハーフプライスチケットはありがたい。
これだけの芝居で1,500円は安くて申し訳ないくらい。

●兵庫県立ピッコロ劇団第35回公演「モスラを待って 」
 '09.11.22 可児市文化創造センター小劇場 座席:1階F26

 作/鄭義信
 演出/内藤裕敬 
 出演/兵庫県立ピッコロ劇団
    剣幸(客演)

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February 25, 2009

「赤テント」のちらし

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書類を整理していたら、芝居のちらしが出てきた。

唐十郎率いる「状況劇場」、通称「赤テント」。
初めて見たのは18歳の春だった。
テントの芝居小屋は近くの郊外型スーパーの駐車場に立っていた。
外から見たテントは意外に小さい。
中へ入るとテントいっぱいに観客が座っている。
まだ外にたくさんの人が並んでいたので、
とても全員は入れないと思った。
ところが少しずつ詰めていくと、
あら不思議、全員入場することができた。

芝居が始まった。
つばや汗を飛ばしながらの熱演、
意味不明のセリフが飛び交う。
すべてが新鮮で衝撃的で、
終演したときには放心状態となっていた。
かくして、芝居大好き少年の誕生。

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December 28, 2008

金守珍演出「向日葵の柩」

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もう随分前になるが12月1日、
アーラコレクション第一弾、
金守珍演出の芝居「向日葵の柩」を見てきた。

アーラ(aLa)というのは可児市文化創造センターの愛称。
このホールが制作し、全国に情報発信する演劇の
最初の作品が「向日葵の柩」。
本は柳美里が17年前に書き今回が再演。
演出が新宿梁山泊の金守珍となれば、
芝居の仕上がりは大体想像がつく。
新宿梁山泊はその昔、3作品ほど見ている。

さてこの芝居は、妻に逃げられた父(藤川一歩)と、
東大医学部を目指す浪人生の兄(山口馬木也)、
女子高生の妹(山田ひとみ)、
在日朝鮮人家族3人の物語。

舞台美術はシンプルながらもよく考えられている。
ステージ正面は室内となっており、
奥の障子を隔てて外側に自転車が折り重なる。
障子を開けると、遠くに見えるのは大きな月。
途中、自転車や月がライトアップされたり、
クライマックスでは雨が降ったりする。

時々使われる韓国語による会話や歌。
多くの観客は理解できないであろうが、
何を言ってるかは大体想像がつく。
面白い演出だと思った。

役者では山田ひとみが、
難しい妹役をこなしていた。
ぜひまた見てみたい女優だ。
そして松山愛佳、とっても可愛いかった。

ラストの向日葵の怪しげな美しさは
芝居の悲劇性と相まって、
震えがくるほど衝撃的だった。
しかし見終わって帰り道に思い返してみた。
本当に悲劇だったのだろうか、
もしかするとこの家族にとっては
ハッピーエンドではなかったか、
そんなことを感じた深みのあるエンディングだった。

写真がないと、この芝居のイメージが伝えづらいので
公式ブログから借用させていただいた。

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August 16, 2008

劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」

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まさか見るとは思ってなかったけど
見てしまった劇団四季のミュージカル「マンマ・ミーア!」。

エーゲ海に浮かぶ小島が舞台。
結婚式が間近に迫った20歳のソフィ。
彼女には、父親とヴァージンロードを歩きたいという夢があるが、
肝心の父親がだれか分からない。
母親の日記を盗み見し、
可能性のある男性3人に結婚式の招待状を送った。

式の前日、ドナが昔組んでいたコーラス仲間の
ロージーとターニャが島に。
時を同じくして、招待状を持った男性3人、サム、ビル、ハリーも到着。
驚いたのは何も知らないドナ。
さて父親はだれなのか、
ソフィの願いはかなうのか・・・

劇団四季をあまり見ない理由は歌唱力。
今までに「キャッツ」「オペラ座の怪人」
「ライオンキング」「コーラスライン」を見ているけど、
こと“歌”に関しては失望の連続。
比べちゃいけないけど、ニューヨークでの「オペラ座の怪人」や、
ロンドンでの「ライオンキング」は圧倒的だった。
残念ながらこの日も歌は相変わらずで、
オリジナルのABBAをリアルタイムで聴いていただけに、
その違いを感じずにはいられなかった。

でも総合的には楽しい舞台。
特に目立ったのは2人のキャスト。
一人はソフィ役の五十嵐可絵、
とにかくかわいい。
顔だけでなく、ちょっとしたそぶりや声も好み。
名前を覚えておこう。

もう一人はターニャ役の八重沢真美。
堂々たる演技とスタイル、
まさにはまり役。
ネットで調べたら、何と市村 親の元妻、へぇ~~。

使われている曲はABBAのヒット曲ばかり。
熱心なファンではなかったけど知った曲ばかりで、
このミュージカルに親しみがわいた。

大傑作だと思っている曲が
「ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)」。
ポップス史上に残る名曲じゃないかと。
もしオールタイム・ポップス・ベスト10と挙げるとすると
確実に上位に入れるであろう曲。
せつない失恋の歌で、
ミュージカルでもいい場面で使われていた。

カーテンコールは観客も総立ちで、まるでライブハウスの様相。
次回はぜひロンドンで。
劇団四季は・・・C席だったら、もう一度見てもいいかな。

そうそう、メリル・ストリープ主演による映画も来年正月に公開らしい。
こちらも楽しみ。

●劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア!」
 ’08.8.9 マチネ 新名古屋ミュージカル劇場 P列40番

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December 18, 2005

赤い鳥逃げた・・・2005/劇団離風霊船

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劇団離風霊船(リブレセン)の名作「赤い鳥逃げた」が
再演されるというので、名古屋まで出掛けた。
御巣鷹山に墜落した日航123便の事故を取り上げている。

事故後CMを自粛していた日航が
10年たち、社運を賭けるCMの主役に、
事故からの奇跡の生還者、川上慶子さんを抜てきする。
しかし彼女は亡くなった両親と妹の影を引きずったまま、
その死を認めることができずにいるというストーリー。3回目。
“衝撃”ともいうべきラストの大仕掛けは
何度見ても体中に震えが来る。
テーマの割には、ずっとコメディタッチで飽きさせない。
入場料3,500円分は元を取ったと思えるのだが、
ちょっと待てよ、ここは冷静に振り返ってみよう。

そもそも設定が事故の10年後、
いくら今年が節目の年だからといって、
20年後では違和感がある。
狂言まわしで登場する逆噴射の片桐機長、
今の世代には誰のことかわからないのではないだろうか。
ほかにも強引な解釈が多々ある。
もうこれ以上、安易な再演を繰り返してほしくないというのが本音。

そして、いくら名作とはいえ、
この演目に頼らざるを得ないという劇団の事情が悲しい。
さらに次回作は「ゴジラ」。
これも劇団の代表作の再演。
新作を見せてほしいものだ。

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August 12, 2005

利賀フェスの思い出

「利賀フェスティバル」が6年ぶりに夏に開催されるという。
この国際的な演劇祭は、富山県利賀村で82年にスタート。
99年にいったん終了し、
その後は、若手育成の事業や春の芸術祭などが続けられた後、
今年から夏のフェスティバルを再開されることになった。

利賀フェスで思い出すのは、今から10年ほど前のこと。
磯崎新が設計した有名な野外劇場で、
鈴木忠志演出の芝居(タイトルは忘れた)が始まるのを待っていたところ、
すぐ目の前の空いている席に、お年寄り2人と、その取り巻き数人が座った。
よく見ると、竹下元首相と小渕・平成おじさん。
(まだ小渕さんは首相ではなかった)
今、思い返すとすごいツーショットだった。

で、なんで二人がこんな山奥の演劇祭にという疑問がわいた。
理由はよくわからなかったが、
演劇祭を主宰する鈴木忠志、竹下、小渕の3名に共通するのは早大卒。
鈴木の夢を実現するため、2人の政治家が支援していたのだろう、
一緒に行った友人とそんな話をしながら帰宅した覚えがある。

いろいろ思い出のある利賀フェス。
当時よりは高速道路網も整備され、短時間で行けるはず。
久しぶりに足を運んでみたくなった。

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March 18, 2005

ミュージカル「ライオンキング」

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何度見ても素晴らしいプロダクションだ。
ライオンキングは、ミュージカルというジャンルだけでなく、
芝居、オペラ、パフォーマンスなど、あらゆる舞台芸術の中でも
トップクラスの完成度だと思っている。

演出のジュリー・テイモアを知ったのは、
1992年、第1回のサイトウキネンフェスティバルで上演された
ストラヴィンスキーのオペラ「エディプス王」。
小澤征爾が指揮・監督のオペラで演出を担当したのが
若かりしころのジュリー・テイモアであった。
その斬新なアイデアは、今でも語りぐさとなっている。

ライオンキングを初めて見たのは、
ロンドン、ウエストエンドのライセアム劇場。
オープニングの大合唱「サークル・オブ・ライフ」と
出てくるゾウやキリンなど動物たちの造形美に、まずは圧倒された。
あとはエンディングまで、場が変わるたびに、
驚きと感動の連続だった。

劇団四季のヴァージョンは今回で3回目。
キャストには不満だらけなのだが、
ジュリー・テイモアのプロダクションを見るために、
また足を運んでしまった。

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October 03, 2004

金久美子の訃報

イチローの偉業達成の記事で埋め尽くされた10月2日の夕刊、
訃報欄に、金久美子(キム・クミジャ)が胃ガンで死去の記事を見つけた。

私が学生のころから
劇団「黒色テント」と「新宿梁山泊」、いわゆるアングラ劇団で活躍。
特に梁山泊での「映像都市(チネチッタ)」「人魚伝説」が印象に残る。
ほかの劇団員には申し訳ないが、アングラ劇の中で、ひときわ輝いて見え、
「掃きだめにツル」といった品の良さを感じた。
近年は映画やテレビドラマにも出演、
バイプレーヤーとして貴重な存在であった。

45歳、私と同い年である。
あまりにも早い死に、ただただ、ご冥福を祈るばかりだ。

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August 31, 2004

“O”Cirque du Soleil(Sun,Aug 22)

ラスヴェガスに着いた夜に早速見たのが、
シルク・ド・ソレイユによるショー“”。(「ゼロ」ではなくアルファベットの「オー」)
数あるラスヴェガスの有料ショーの中で一番人気、
チケットが正規でも150ドルするというのに、入手は大変困難となっている。
私もぜひ見たくて、代理店を探し回った。
+50ドルでも、なかなか見つからない。
そうしたら公演の2週間前、公式サイトにキャンセルが4枚出たので
早速、クレジットカードでの購入の手続きをとった。
席は前から10列目の舞台に向かって左寄りで、とても見やすい席。
しかも正規料金、幸運であった。

さて、その“O”、
とにかくすべてが斬新で、驚くばかり。
舞台はシンプルで、真ん中にプールがあるだけ。
ところが、それが深くなって10メートル以上の上空から役者が飛び込んだり、
あるいは浅くなって、役者が上を走り回ったり、時には火が出たり、
何が起きるのか分からない、面白さがある。
役者の中には、五輪の飛び込みやシンクロナイズドスイミングの
メダリストもたくさんいるらしい。

セリフはほとんど出てこないので、
言語、人種、年齢などを超えてだれでも楽しめるエンターテイメントだ。
世界でも最高レヴェルのショーであることを断言しよう。

そうそう、ここ数年来日して話題を呼んだ「サルティンバンコ」「キダム」は、
このシルク・ド・ソレイユが演じている。

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