赤い鳥逃げた・・・2005/劇団離風霊船
劇団離風霊船(リブレセン)の名作「赤い鳥逃げた」が
再演されるというので、名古屋まで出掛けた。
御巣鷹山に墜落した日航123便の事故を取り上げている。
事故後CMを自粛していた日航が
10年たち、社運を賭けるCMの主役に、
事故からの奇跡の生還者、川上慶子さんを抜てきする。
しかし彼女は亡くなった両親と妹の影を引きずったまま、
その死を認めることができずにいるというストーリー。3回目。
“衝撃”ともいうべきラストの大仕掛けは
何度見ても体中に震えが来る。
テーマの割には、ずっとコメディタッチで飽きさせない。
入場料3,500円分は元を取ったと思えるのだが、
ちょっと待てよ、ここは冷静に振り返ってみよう。
そもそも設定が事故の10年後、
いくら今年が節目の年だからといって、
20年後では違和感がある。
狂言まわしで登場する逆噴射の片桐機長、
今の世代には誰のことかわからないのではないだろうか。
ほかにも強引な解釈が多々ある。
もうこれ以上、安易な再演を繰り返してほしくないというのが本音。
そして、いくら名作とはいえ、
この演目に頼らざるを得ないという劇団の事情が悲しい。
さらに次回作は「ゴジラ」。
これも劇団の代表作の再演。
新作を見せてほしいものだ。

Recent Comments