KAGEROU/齋藤智裕
齋藤智裕の「KAGEROU」を読んだ。
著者がタレントの水嶋ヒロであること、
処女作が100万部を超える大ベストセラーとなったこと、
発売早々にAmazonのレビューが炎上したことなど、
話題にはこと欠かない作品。
40歳のヤスオ(大東泰雄)は営業マンをしていたが、
リストラされ多額の借金を背負い、
ところが、ビルのフェンスから投身自殺を図ろうとする。
寸前のところでキョウヤ(京谷貴志)に止められ、
一命を取り留めた。
キョウヤは裏社会の臓器提供グループの一員。
彼からの勧めで、
ヤスオは臓器を提供する契約を結ぶのだが・・・
水嶋ヒロってかっこいいし、学歴もあるし、
小説も書けるんだ、大したもんだなと、
妙に納得してしまった。
作品についてはタレントの処女作品にしては
よく出来ていると思う。
しかし、1200人以上が応募した文学賞(副賞2000万円!)の
大賞作品としては物足りないと言わざるを得ない。
筒井康隆の風刺の効いたショートショートのような短編にしておけば
もっと完成度が高くなったのではないか。
★★★☆
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Comments
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Posted by: jobs in canada | October 20, 2014 11:47 PM