東京フィル第59回オペラシティ定期
久しぶりに大野和士が聴けるというので期待していたら、
2日前に指揮者が変更のお知らせが新聞に載った。
頚椎の状態が悪くなって
ドクターストップが掛かったとのこと。
失望感を抱きながら会場へ足を運んだ。
望月京に委嘱した作品「むすび」は
よくわからないのでパス。
2曲目のショスタコーヴィチ6番は
実演で聴く機会の少ない作品。
緩徐楽章から始まる3楽章構成というのは珍しい。
1楽章は印象が薄かったが、
2・3楽章ではショスタコーヴィチらしいメロディ、リズムが登場する。
表情豊かな東フィルの演奏が印象的だった。
休憩をはさんでプロコフィエフ5番。
大好きな曲のひとつ。
どの楽章も仕掛けがあって、
視覚的にも楽しめる曲。
この日は少々単調に感じたが充実した演奏だった。
総じて、オケの質の高さに感心した。
普段、名古屋フィルを中心に聴いているだけに、
キレの良さや見事なアンサンブルには
目を見張るものがあった。
突然の指揮者交代ということで、
オケのメンバーも普段以上に気合いが入っていたのだと思う。
この日は東京出張の最終日で、
私としては相当疲れていたのだが
無理して足を運んだ甲斐があった。
●第59回東京オペラシティ定期シリーズ
'11.1.13 東京オペラシティコンサートホール 座席:2階L2-42
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:渡邊一正
望月 京/むすび
※新作・世界初演
※東京フィルハーモニー交響楽団100周年記念委嘱作品
(休憩)
ショスタコーヴィチ/交響曲第6番ロ短調
プロコフィエフ/交響曲第5番変ロ長調
The comments to this entry are closed.
Comments