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January 23, 2011

東京フィル第59回オペラシティ定期

久しぶりに大野和士が聴けるというので期待していたら、
2日前に指揮者が変更のお知らせが新聞に載った。
頚椎の状態が悪くなって
ドクターストップが掛かったとのこと。
失望感を抱きながら会場へ足を運んだ。

望月京に委嘱した作品「むすび」は
よくわからないのでパス。

2曲目のショスタコーヴィチ6番は
実演で聴く機会の少ない作品。
緩徐楽章から始まる3楽章構成というのは珍しい。
1楽章は印象が薄かったが、
2・3楽章ではショスタコーヴィチらしいメロディ、リズムが登場する。
表情豊かな東フィルの演奏が印象的だった。

休憩をはさんでプロコフィエフ5番。
大好きな曲のひとつ。
どの楽章も仕掛けがあって、
視覚的にも楽しめる曲。
この日は少々単調に感じたが充実した演奏だった。

総じて、オケの質の高さに感心した。
普段、名古屋フィルを中心に聴いているだけに、
キレの良さや見事なアンサンブルには
目を見張るものがあった。

突然の指揮者交代ということで、
オケのメンバーも普段以上に気合いが入っていたのだと思う。
この日は東京出張の最終日で、
私としては相当疲れていたのだが
無理して足を運んだ甲斐があった。

●第59回東京オペラシティ定期シリーズ
 '11.1.13 東京オペラシティコンサートホール 座席:2階L2-42

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:渡邊一正

望月 京/むすび
※新作・世界初演
※東京フィルハーモニー交響楽団100周年記念委嘱作品
(休憩)
ショスタコーヴィチ/交響曲第6番ロ短調
プロコフィエフ/交響曲第5番変ロ長調

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