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December 31, 2010

今年のベスト3【映画】

今年、映画は14本しか見ていない。
そんな中で五つ星は3本。
順を付けると・・・

1.瞳の奥の秘密(ファン・ホセ・カンパネラ監督)
2.インビクタス/負けざる者たち(C・イーストウッド監督)
3.カールじいさんの空飛ぶ家(ピート・ドクター監督)

こんなところ。

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December 30, 2010

今年のベスト3【Books】

今年読んだ42冊のうち、
五つ星をつけたのは14冊。
ちょっと甘すぎたかな。

W/F ダブルファンタジー/村山由佳
神様のカルテ/夏川草介
新参者/東野圭吾
八朔の雪/髙田郁
鉄の骨/池井戸潤
キネマの神様/原田マハ
ジョーカー・ゲーム/柳 広司
ダブル・ジョーカー/柳広司
天地明察/冲方丁
エデン/近藤史恵
小さいおうち/中島京子
リアル・シンデレラ/姫野カオルコ
世界は俺が回してる/なかにし礼
海炭市叙景/佐藤泰志

そんな中でのベスト3は、

1.小さいおうち
2.天地明察
3.世界は俺が回してる

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December 28, 2010

金聖響/シエナ 各務原公演の前売り始まる

来年3月20日に開催される
金聖響指揮シエナウインドオーケストラの各務原公演。
チケットが発売になった。
価格は何と、S席3,000円、A席2,000円、
しかも高校生以下は半額。
まだ余裕があるみたい。

■日時
3月20日(日) 午後3時開演(午後2時開場)

■会場
各務原市民会館(同市蘇原中央町2)

■曲目
祝典序曲/ショスタコーヴィチ
展覧会の絵/ムソルグスキー
<SIENA on POPS!!>
ゲストトーク:真島俊夫(作曲家)作編曲作品の世界
宝島〜オーメンズ・オブ・ラブ〜各務原スペシャルバージョン!
タイム・トゥ・セイ・グッバイ
スター・ウォーズより 他

http://www.city.kakamigahara.lg.jp/new_topics/20101224155801.html

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December 27, 2010

瞳の奥の秘密(ファン・ホセ・カンパネラ監督)

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ファン・ホセ・カンパネラ監督の「瞳の奥の秘密」が
やっと岐阜でも上映されたので、早速見てきた。
第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞のアルゼンチン映画。

刑事裁判所に勤務するベンハミン(リカルド・ダリン)。
そこに上司として秀才でかつ美人の
イレーネ(ソレダ・ビジャミル)が赴任してくる。

ある日、銀行員の夫リカルドの妻が
自宅 で暴行、殺害されるという事件が起きた。
ベンハミンとパブロ(パブロ・サンドバル)の働きで
犯人のゴメス(ハビエル・ゴディーノ)が逮捕される。
しかし、軍事独裁政権下にあるアルゼンチン、
ベンハミンを快く思わないものが
政治的にゴメスを釈放してしまう。
さらにはパブロがベンハミンの部屋にいるところを
間違って殺害される。
ベンハミンは追われるように街を出て行く。

25年前が経ち、ベンハミンはこの事件を元に
小説を書き始める。
事件の真相に迫りたいために、
さらには、イレーネへの想いを遂げるために・・・

よくできたミステリーであり優れた人間ドラマである。
事件の結末は全く予想できなかった。
いくつも伏線が最後に解かれる快感にも酔わされた。
現在と25年前を行き来する展開は実にスリリングで
さすがオスカー受賞作品と納得。

ラストにイレーネがつぶやく。
「難しいことになるわよ」
そして初めて見せた笑顔にしてやられた。

タイトルも秀逸。
(原題は“The Secret in Their Eyes”)

今年一番の作品。

★★★★★

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December 26, 2010

神様のカルテ2/夏川草介

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夏川草介の「神様のカルテ2」を読んだ。
本屋大賞の第二位となった前作の続編。

東京から本庄病院に赴任してきた医師、進藤辰也、
栗原先生とは学生時代からの友人。
かつては「医学部の良心」とも呼ばれた進藤だったが、
本庄病院での評判は良くなかった。

勤務時間が過ぎればすぐ帰宅し、
緊急時には連絡が取れない。
看護師らから噴出する不満に見かねた栗原が
進藤に助言するが、態度は変わらない。

進藤には秘密にしていることがあった。
栗原と三角関係のすえ結婚した後輩の千夏であったが、
小児科医として仕事に没頭するあまり、
一人娘の夏菜や栗原のことを省みなくなってしまった。
夏菜のためにと、逃げるように、
故郷へ戻ってきていたのだった。

そんなある日、病院を支えていた古狐先生が突然倒れる。
悪性リンパ腫。
懸命に治療する進藤、栗原であったが、
症状は悪化するばかり。
そこで、栗原の妻榛名が、
先生夫婦の願いをかなえるため、あることを思いつく・・・

長女の本を借りて読んだ。
すらすらと読めるライトノベルも、時にはいいものだ。
地方の医療の現状に警鐘を鳴らしながらも、
小説として、きちんと泣かせるところは泣かせ、
笑わせるところは笑わせる。
登場人物も魅力的に描かれていて
しかもみんないい人なので、
老若男女だれでも安心して読める一冊。

進藤先生と妻の千夏との関係が
まだ修復されていない。
たぶん続々編が用意されているんだろう。

このシリーズは櫻井翔と宮崎あおい主演で
映画化されるという。
映画まで見たいとは思わないな。

★★★☆

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December 22, 2010

海炭市叙景/佐藤泰志

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佐藤泰志の「海炭市叙景(かいたんしじょけい)」を読んだ。

第一章9編と、第二章9編からなる。
それぞれ季節は冬と春を描いており、
夏と秋の物語が続くはずだった。
しかし著者は1990年、41歳で自らの命を絶ち、
未完となってしまった。

舞台の海炭市は、著者の故郷、函館がモデル。
さまざまな職業や立場の人たちが登場する18の短編が
ゆるやかにつながり、
しだいに海炭市のイメージが浮かび上ってくる。

冒頭の1編「まだ若い廃墟」に登場するのは、
失業して正月を迎えた若い兄妹。
早くに両親を亡くし寄り添うように生きてきた二人が
初日の出を見るため
ありったけのお金2600円をかき集めて。
ロープウェイで山を上った。
ところが先に下った妹を残して
どこかに消えてしまう兄・・・
あまりに暗く、謎めいたエピソードから
短編集は始まる。

海炭市では炭鉱が廃止され、造船所の首切りも始まった。
街全体に閉塞感が漂っている。
全体に暗いトーンであるにもかかわらず
不思議なくらい暖かみを感じた。
けなげに生きる人々の丹念な心理描写に心を打たれた。

北海道出身の熊切和嘉監督により映画化され
今秋から全国で公開中。
近くで上映されるならぜひ見てみたい。
出演は加瀬亮、谷村美月、小林薫ら。
★★★★★

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名古屋フィル 第375回定期演奏会

名古屋フィルの第375回定期演奏会を聴いてきた。
指揮は、昨年エルガー交響曲第2番で、
艶のある演奏を聴かせてくれた尾高忠明。

吉松隆「朱鷺によせる哀歌」に関しては
よく分からないのでノーコメント。
中央にピアノを置いた配置が面白かった。

レスピーギ「ローマの噴水」 は
情景描写が巧みな演奏。
第4曲の鐘の音とともに静かに終わるラストは
息が詰まるほど美しかった。

休憩後のラフ2。
どの楽章も素晴らしい。
名古屋フィルってこんな音出すんだと再認識した。
驚くほど色艶のある音色だった。
アンサンブルも各パートのソロもほぼ完ぺき。
ロマンチックな3楽章にしびれ、
弾けるような終楽章には興奮。
今まで聴いた名古屋フィルの演奏の中でも
最高の部類に入る名演だった。

熱狂的なカーテンコールが
この日の出来を物語っていたのではないだろうか。

演奏は収録されており、
来年早々にNHK-FM「FMシンフォニーコンサート」で
放送されるという。
これは楽しみ。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第375回定期演奏会 『ローマ』
 '10.12.17 愛知芸術劇場コンサートホール 座席:3階1列53

指揮:尾高忠明

吉松隆/朱鷺によせる哀歌
レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」
(休憩)
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調

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December 21, 2010

後悔と真実の色/貫井徳郎

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貫井徳郎の「後悔と真実の色」を読んだ。
第23回山本周五郎賞受賞作。

大崎巡査が女性の死体を発見した。
被害者の指は切断されていた。
犯人は「指蒐集家」と呼ばれ、
ネット上では英雄視されるようになる。

警視庁捜査一課の西條は
「名探偵」と呼ばれるほど腕利きの刑事。
大崎とコンビを組み、この事件を追うことになった。
地道な聞き込み捜査を続けるうちに、
政治家から圧力がかかってきた。
さらには西條が私的なことで窮地に追い込まれる・・・

群衆小説とでも呼ぶのだろうか、
個性的な警察官が次々に登場、
頭が混乱しないよう相関図を書きながら読んだ。

それぞれの警察官に物語があり、
人間ドラマとしても楽しめる。
次第に追い込まれていくのが犯人ではなく
警察官だというのがミソか。
意外な真犯人には驚いた。
ミステリーとしても一級品。

しかし、どうしてこんなタイトルを付けたのか。
これでは書店で平積みにされていても
だれも手に取りたいとは思わないだろうな。
タイトルとしては今年ワースト。

★★★★

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December 12, 2010

絵で見る十字軍物語/塩野七生

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塩野七生の「絵で見る十字軍物語」を読んだ。

歴史作家ミショーの「十字軍の歴史」に描かれたドレの挿絵に
著者が地図と解説を付けた十字軍の入門書。

この本は序曲として位置付けられ、
今後「十字軍物語」第1巻・2幕・3巻が発刊される。
(既に1巻は発売中)
著者は「十字軍がもたらした善悪両面での後世への影響を理解するには、
十字軍がどのように始まり、どう進行し、
またどのようにして終わったかを詳細に追う必要が絶対にある」
と述べている。

見開きで絵1枚につき地図、解説が載っていて、
とても読みやすい。
しかし十字軍の概要は分かっても、
詳しいところまで理解するのは無理。

そもそも日本人にとって十字軍というのは
世界史のなかでも理解し難いエピソードの一つだと思う。
ともあれ、第一巻を読んでみよう。

★★★★

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December 08, 2010

プリンセス・トヨトミ/万城目学

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万城目学の「プリンセス・トヨトミ」を読んだ。
第141回直木賞候補作。

会計検査院第六局に所属する
松平副長、鳥居、旭ゲーンズブールの3人は
検査のため大阪を訪れる。
対象リストの中に入っていた謎の団体「社団法人OJO」。
しかし期間中にはその検査をできないまま一旦帰京する。

一方、空堀中学校2年生の大輔。
セーラー服姿で登校することを夢に見、とうとう実行に移す。
しかし大騒動となり本人はひどいいじめに遭う。
様子を見ていた同級生で勝ち気の茶子は
いじめっ子へ仕返しをする。

週が明け、大阪に残っていた調査官の松平は
OJOの検査ができることがわかり、現地へと向かう。
同じ日、大輔は担任教師に早退を命じられ、
父に連れられ、とある場所へ向かう。

ここで松平と大輔が出会う。
二人が見たものは地下に眠る「大阪国」。
そして、長く閉ざされていた歴史の扉が開かれる・・・

荒唐無稽のストーリーについていけるか不安になりながらも
最後まで読み切った。
読者を強引にぐいぐいと引っ張っていく力が
この著者ならでは。
何しろ、京都の大学生がオニを操って大学対抗戦をしたり、
奈良の鹿にしゃべったりするくらいだから、
こんな奇想天外な物語があってもいい。

映画化されるというので、
旭ゲーンズブールは誰が、と楽しみにしていたら、
映画では鳥居と男女逆転させ、
それぞれ、綾瀬はるか、岡田将生だそうだ。
うーん、旭ゲーンズブール役は難しかったんだろうなと推測。
でも、綾瀬はるかのとぼけた鳥居役も悪くないかな。
来年夏の公開が楽しみ。

★★★★

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December 01, 2010

身の上話/佐藤正午

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佐藤正午の「身の上話」を読んだ。

23歳の古川ミチルは田舎町で書店に勤務するOL。
2歳年上の上林久太郎と付き合っている。
しかし店に出入りする東京の大手出版社社員、
豊増一樹とも交際が始まった。

ある日、ミチルは書店の昼休みに、
歯医者へ行こうとしていた。
実は出張から帰る豊増を
密かに空港まで見送ろうと考えていたのだ。
そんなこととは知らず同僚たちは、
宝くじを買って来るよう彼女に頼んだ。

宝くじを買い、空港で豊増を見送ろうとしたミチルだが、
急に気が変わり、彼とともに飛行機へ乗ってしまう。
ミチルの波乱の人生が始まる・・・

まったく予想もしない方向に物語は進んでいく。
ご都合主義で、リアリティには欠けている。
なのに先が読みたくて、気になって、
時間を忘れページをめくってしまった。

ミチルの身の上話の語り手はだれなのか、
だれに対して語っているのかが最初は明かされないが、
後半になって見えてくる。

構成が巧みで、話はおもしろい、ぞくぞくする・・・
しかし、登場人物は嫌なやつばかり、
好きな部類の小説ではなかった。

★★★☆

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