ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ
マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
マーラー「交響曲第3番」を聴いてきた。
一番好きなオケが一番好きな曲を演奏する、
聴きのがすわけにいかず、
川崎まで足を運んだ、日帰りで。
生のマーラー3番は5回目。
完成度から言うとアバド/ベルリンフィルが
上だったかもしれないが、
美しい弦はコンセルトヘボウならでは。
30分を超える1楽章だが、まったく長さを感じない。
弦もすばらしいが、金管、木管、ティンパニも実にうまい。
豊穣な音を聴かせてくれた。
4楽章になってアルトのラーソンが登場。
ベルリンフィルのときも歌っていた。
厚みがあり深みのあるにもかかわらず透きとおっている、
神がかったような歌声に聴きほれた。
5楽章、やっと登場する女声合唱と、児童合唱。
声が小さく感じたのはたぶん席のせいだったのだろう。
この5分間の楽章だけで2つの合唱団を使うなんて、
何とぜいたくな曲なのだろう。
長い終楽章はティンパニの連打で頂点に達し、
最後の和音が長く伸ばされて終わった。
終演後は聞いたことないほどの大拍手。
割れんばかりの拍手とは、こういう状況を言うのだろう。
ただ残念だったのは拍手が早過ぎた。
もっともっと余韻を楽しみたかった。
●マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
'10.11.21 ミューザ川崎シンフォニーホール 座席:3LA 1-36
指揮:マリス・ヤンソンス
アルト:アンナ・ラーソン
合唱:新国立劇場合唱団/TOKYO FM少年合唱団
マーラー/交響曲第3番
◆参考メモ(今までに聴いたマーラー交響曲第3番)
1998年 アバド/ベルリン・フィル
2002年 シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ
2005年 チョン・ミョンフン/東京フィルハーモニー
2008年 現田茂夫/名古屋市民管弦楽団
2010年 ヤンソンス/ロイヤルコンセルトヘボウ
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