ミョンフン/東京フィル岐阜公演
チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団の
岐阜公演を聴いてきた。
会場は定員約700人という小規模のサラマンカホール、
プログラムはモーツァルトの後期三大交響曲。
この規模のホールでマエストロの指揮が見られるのは滅多にないためか、
チケットは前売りで全席完売の大入り。
マエストロの指揮は20回近く見ているが、
モーツァルトは初めて。
正直あまり期待していなかったのだが、
どうして、極めて魅力的な公演となった。
39番は立ち上がり、少々不安も感じたが
2、3楽章と次第に熱が入り、
終楽章は一気に駆け抜け、観客を興奮させた。
この手法は40番、41番でも同じ。
初めて良さがわかったような気がした。
休憩後の41番は圧巻。
自在にオケを操り、まるでジェットコースターにでも
乗っているかのようにスリリングな演奏。
特に、壮大かつ精緻な構造を持つ終楽章には聴き惚れた。
このまま曲が終わらないでほしいと心から願った。
久しぶりに聴いたミョンフン。
3月のチェコフィルの名古屋公演はすでに購入してあるが、
マーラー3番を演奏するN響の2月定期公演も気になってきた。
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● チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
'10.11.26 サラマンカホール 座席:BL-1
指揮 : チョン・ミョンフン
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
モーツァルト / 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
モーツァルト / 交響曲第40番 ト短調 K.550
(休憩)
モーツァルト / 交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551
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