« October 2010 | Main | December 2010 »

November 29, 2010

ミョンフン/東京フィル岐阜公演

チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団の
岐阜公演を聴いてきた。
会場は定員約700人という小規模のサラマンカホール、
プログラムはモーツァルトの後期三大交響曲。
この規模のホールでマエストロの指揮が見られるのは滅多にないためか、
チケットは前売りで全席完売の大入り。

マエストロの指揮は20回近く見ているが、
モーツァルトは初めて。
正直あまり期待していなかったのだが、
どうして、極めて魅力的な公演となった。

39番は立ち上がり、少々不安も感じたが
2、3楽章と次第に熱が入り、
終楽章は一気に駆け抜け、観客を興奮させた。

この手法は40番、41番でも同じ。
初めて良さがわかったような気がした。

休憩後の41番は圧巻。
自在にオケを操り、まるでジェットコースターにでも
乗っているかのようにスリリングな演奏。
特に、壮大かつ精緻な構造を持つ終楽章には聴き惚れた。
このまま曲が終わらないでほしいと心から願った。

久しぶりに聴いたミョンフン。
3月のチェコフィルの名古屋公演はすでに購入してあるが、
マーラー3番を演奏するN響の2月定期公演も気になってきた。

● チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団
 '10.11.26 サラマンカホール 座席:BL-1

指揮 : チョン・ミョンフン
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団

モーツァルト / 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
モーツァルト / 交響曲第40番 ト短調 K.550
(休憩)
モーツァルト / 交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551

| | Comments (0)

November 28, 2010

第37節 FC岐阜vs栃木SC

長良川球技メドウでFC岐阜vs栃木SCを観てきた。
今季、ホーム最終試合ということで、
観客席はよく埋まっていた。
スタメンに押谷がいない中で、
どんな組み立てで攻撃するのか不安だったが、
それを吹き飛ばすような4得点だった。

前半は、こぼれ球を田中秀人が押し込んで先制点。
栃木の攻撃がちぐはぐだったこともあり、
いいペースでハーフタイムを迎えた。

後半、栃木は水沼ら2人を交代させ、流れを変えようとする。
しかし試合は岐阜ペース。
コーナーキックからノーマークの佐藤洸一がヘッドで押し込み2点目。
このまま行けそうな雰囲気だったが、
すぐに水沼に角度のないところから見事なシュートを決められ2-1。
勢いをつけた栃木の攻めが続いたものの、
今日は守備も安定していた。

そしてカウンターから嶋田のミドル、これで3-1。
さらには、同じくカウンターで嶋田が抜け出し、
最後は佐藤が決めて4-1。
その後1点は返されたが、
大量得点で観客席のボルテージも上がりっぱなし。
ホーム最終戦にふさわしい好ゲームだった。

来年はここ長良川球技メドウから、
改修を終えた長良川競技場に戻る。
試合後のセレモニーで今西社長は
1試合の集客8,000人と3年計画でJ1昇格を目標に掲げた。
今日のような試合を続けていれば、
J1はともかくも、観客数に関しては
目標が達成できるのではと確信している。

《今シーズンの観戦歴》

● 4月17日 vs東京ヴェルディ 0-1

○ 5月2日 vsザスパ草津 2-1

●5月9日 vs柏レイソル 0-2

△8月8日 vsロアッソ熊本 1-1

○8月22日 vsジェフユナイテッド千葉 1-0

○9月12日 vsギラヴァンツ北九州 1-0

○10月3日 vs徳島ヴォルティス 2-1

●10月30日 vs横浜cFC 0-1
○11月28日 vs栃木SC 4-2

| | Comments (0)

November 27, 2010

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

16329640


綿矢りさの「勝手にふるえてろ」を読んだ。

江藤良香は26歳のOL、
彼女には「イチ」、「二」という二人の彼がいる。
「イチ」は中学の同級生で、ずっと片思いをしている。
一方「二」は会社の同僚で、告白されたものの、
良香には全くその気がない。
でも、何となく一緒に出掛けたりしている関係。
この2人の男性と良香の間で、
不思議な恋愛関係が展開されていく。

3人のたわいもない会話や、
良香の思いがけない行動が
私のような50代おじさんとしては、
とても新鮮だった。
ただ、良香に感情移入できる女性は
そんなに多くないとは思う。
男性としてもちょっと肩入れしにくいタイプ。

ラストは、まあこんなのも有りかなあと。

★★★

| | Comments (0)

November 26, 2010

名古屋フィル 第374回定期演奏会

名古屋フィルの第374回定期演奏会を聴いてきた。

ベートーヴェンの序曲「コリオラン」は指揮台も譜面台も無し。
小編成のオケで洗練された音を聴かせてくれたが
いかんせん、この後の演奏が衝撃的であったため
印象に残らなかった。

休憩を入れずに続けて演奏された
ショスタコーヴィッチ交響曲第7番「レニングラード」は、
見たことないような大編成。
プログラムによると、エキストラが31名。
舞台が演奏者で埋め尽くされていた。
ちなみに金管のバンダは舞台上手の後ろ側。

テンポは遅めに設定され、
音の強弱の振り幅が異常に大きい。
爆発的なフォルティッシモに鳥肌が立った。
特に第1、4楽章の後半の盛り上がりが素晴らしかった。
名フィルからこんな音を引き出せる井上道義、
ぜひまた指揮台に立ってもらうことを熱望したい。
あわよくば常任指揮者に、これは無理かな。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第374回定期演奏会
「サンクトペテルブルク」
 '10.11.12 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階4列49

指揮:井上道義

ベートーヴェン/序曲「コリオラン」
ショスタコーヴィチ/交響曲第7番ハ長調「レニングラード」

| | Comments (0)

November 25, 2010

悪人(季相日監督)

100618_akunin_main


季相日監督の「悪人」を見た。
吉田修一の同名長編小説を映画化。
九州北部の都市が舞台。
殺人事件を巡る加害者と被害者、
そして残された家族たちの揺れ動く日常を背景に、

殺人を犯してしまった祐一(妻夫木聡)と、
共に逃げる光代(深津絵里)の切ない逃避行を描く。


モントリオール映画祭で最優秀女優賞に輝いただけあって、
光代の深津絵里がすばらしくいい。
田舎の紳士服店の地味な店員、
淡々とした日常生活を続ける一方で、
何か変化や新しい刺激を求めるという、
二つの顔を持つオンナを見事に演じ切った。

個人的には、父親(柄本明)が事件現場で佳乃の幽霊と出会う場面、
祐一の祖母(樹木希林)が報道陣に囲まれる場面などは
必要ないと思うんだけど。

今年の日本映画の中でも有数の秀作ではあるが、
どちらかというと原作のほうが好き。

★★★★☆

| | Comments (0)

November 24, 2010

世界は俺が回してる/なかにし礼

200902000485


なかにし礼の「世界は俺が回してる」を読んだ。

主人公はテレビの草創期から50年代まで活躍した、
実在のプロデューサー、渡辺正文。
TBSに入社し質の高い音楽番組を次々と制作する。
さらには「東京音楽祭」を企画して大成功を収めるなど
敏腕プロデューサーとしてその名をとどろかす。
一方、私生活では家庭を持たず、
次から次へと出会った女性と関係を結ぶ。
仕事につながるのであれば金に糸目は付けない。

主人公以外に上司の鈴木道明(作曲者としても有名)や、
現田辺エージェンシー社長の田邊昭知(当時はザ・スパイダースのリーダー)、
現ケイダッシュ会長の川村龍夫(当時はブルー・コメッツのマネジャー)など
ほとんどの登場人物が本名で登場する。
それぞれの交友関係も赤裸々に描かれている。

小説であるからには、脚色した部分も多いのではと思う。
ただ、どこからがフィクションかは全く見当がつかない。
そのあたりをいろいろ想像するのも楽しみではあるのだが。

小説としては少々荒っぽいが、
主人公の圧倒的なパワーで一気読みができる
快作、いや怪作か。

★★★★★

| | Comments (2)

November 23, 2010

ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウ

マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の
マーラー「交響曲第3番」を聴いてきた。
一番好きなオケが一番好きな曲を演奏する、
聴きのがすわけにいかず、
川崎まで足を運んだ、日帰りで。

生のマーラー3番は5回目。
完成度から言うとアバド/ベルリンフィルが
上だったかもしれないが、
美しい弦はコンセルトヘボウならでは。

30分を超える1楽章だが、まったく長さを感じない。
弦もすばらしいが、金管、木管、ティンパニも実にうまい。
豊穣な音を聴かせてくれた。

4楽章になってアルトのラーソンが登場。
ベルリンフィルのときも歌っていた。
厚みがあり深みのあるにもかかわらず透きとおっている、
神がかったような歌声に聴きほれた。

5楽章、やっと登場する女声合唱と、児童合唱。
声が小さく感じたのはたぶん席のせいだったのだろう。
この5分間の楽章だけで2つの合唱団を使うなんて、
何とぜいたくな曲なのだろう。

長い終楽章はティンパニの連打で頂点に達し、
最後の和音が長く伸ばされて終わった。

終演後は聞いたことないほどの大拍手。
割れんばかりの拍手とは、こういう状況を言うのだろう。
ただ残念だったのは拍手が早過ぎた。
もっともっと余韻を楽しみたかった。

●マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 '10.11.21 ミューザ川崎シンフォニーホール 座席:3LA 1-36

指揮:マリス・ヤンソンス 
アルト:アンナ・ラーソン 
合唱:新国立劇場合唱団/TOKYO FM少年合唱団

マーラー/交響曲第3番

◆参考メモ(今までに聴いたマーラー交響曲第3番)
1998年 アバド/ベルリン・フィル
2002年 シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ
2005年 チョン・ミョンフン/東京フィルハーモニー
2008年 現田茂夫/名古屋市民管弦楽団
2010年 ヤンソンス/ロイヤルコンセルトヘボウ

| | Comments (0)

November 13, 2010

リアル・シンデレラ/姫野カオルコ

1102889560

姫野カオルコの「リアル・シンデレラ」を読んだ。
第143回直木賞候補作。
全く期待してなかったが、
読みごたえのある傑作だった。
この作家はこういう作品を書くんだ、
直木賞候補は3回目、納得。

長野県諏訪で生まれた倉島泉(せん)は、
料理屋兼旅館「たからや」の妹夫婦の長女として生まれた。
実母からの冷たい仕打ちを受けながら育ち、
美しく病弱な妹、深芳に嫉妬することなく、
両親の不平等に憤りもせず淡々と人生を送っていた。
そんな彼女には不幸せなことが次々と起こる。
しかし、彼女自身はいつも幸せを感じていた・・・

実際に泉は登場しない。
小さな編集プロダクションに勤める「わたし」が、
彼女の周りにいた人たちへの取材から
倉島泉という女性の本を編集することで、
泉の人生を浮かび上がらせている。

泉の妹、深芳を地元の人は
口をそろえて美しいと褒めたたえる。
しかしそれとは正反対に、
「わたし」の周りの人たちは泉を美しいと表現する。
泥まみれになって畑仕事をし、服装も全く構わないのに、
ある種の人々には、泉はとても魅力的に映るのだ。

読み終えて、泉の幸せに思いを馳せた。
久しぶりに、再読したいと思う作品に巡り合った。

ただ、ひとつだけ苦言。
この表紙の絵はやめてほしかった。

★★★★★

| | Comments (1)

November 11, 2010

新国立劇場「アラベッラ」

Ki_20003067_5


10月に新国立劇場でR.シュトラウス「アラベッラ」を見てきた。
遅くなったが、備忘録代わりに簡単なレビューを。

「アラベッラ」を観るのは初めて。
ほとんど予備知識がなく、予習もしていかなかった。
しかしストーリーに破綻がないので、とても見やすかった。

第一幕は、アラベッラ一家が滞在しているホテルの一室。
青を基調とした舞台美術はすべての幕に共通する。
しっとりというよりも、ドライなイメージ。
部屋にクリムトの絵画がずらりと並べられている。

第二幕は、豪華な宮廷の舞踏会の場面。
中央に大きな階段があり、
正装の紳士、淑女が舞台に現れると
ため息が出るほどにハイソ名雰囲気がただよう。
アラベッラのブルーのドレスも華やか。
ちなみに衣装担当は森英恵。

第三幕。
舞台はまたホテルに戻る。
ただし位置が変わる。
場所はホテルのフロント周辺。
ここでも大きならせん状階段が、でんと構える。
物語は、誤解をしていたアラベッラとマンドリカが
手を取り合って階段を登ったところで幕。
しっとりとしたラストに思わず涙。
なかなか感動的な閉じ方であった。

満足度の高いステージだったが、演出には少々不満もある。
アリアの最中でも歌手の後ろで、
ほかの出演者が寸劇のように動き回っている。
演出上、必要であれば仕方がない。
しかし、そうとは思えないような動きも多かった。
お芝居としては観ていて楽しいけれど、歌をじっくり聴くには邪魔。

歌手は総じてがんばっていた。
特に、マンドリカのヨハネス・マイヤー。
前回の新国「ヴォツェック」のタイトルロールより、
こちらのほうが美声に聴こえた。
役づくりも楽なんだろうな。

アラベッラのミヒャエラ・カウネ、
声はあまり好みでないが見た目がいいので及第点。
このオペラ、アラベッラとズデンカの容姿に問題あると
感情移入できそうにない。
そのズデンカのアグネーテ・ムンク・ラスムッセン、
男装したり、下着姿で泣きわめいたりと
難役を無難にこなしていた。

日本人は皆、歌も演技もうまかった。
大変レヴェルの高い公演であった。

初めて観たアラベッラだったが、
お気に入りのオペラ作品のひとつとなった。

●R.シュトラウス/アラベッラ
 `10.10.11 新国立劇場オペラパレス 座席:4階2列8

アラベラ:ミヒャエラ・カウネ    
マンドリーカ:トーマス・ヨハネス・マイヤー
ズデンカ:アグネーテ・ムンク・ラスムスッセン
マッテオ:オリヴァー・リンゲルハーン
ヴァルトナー伯爵:妻屋秀和   
アデライーデ:竹本節子
エレメール:望月哲也       
ドミニク:萩原 潤
ラモラル:初鹿野剛        
フィアッカミッリ:天羽明恵
カルタ占い:与田朝子

指揮:ウルフ・シルマー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:三浦洋史
演出:フィリップ・アルロー
衣装:森 英恵

| | Comments (2)

November 07, 2010

METライブビューイング「ラインの黄金」

3152815239d2bce471362a64f49d520f


今年もMETライブビューイングが始まった。
開幕はワーグナー「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」。

冒頭でMETのピーター・ゲルプ総裁が登場し、
このプロダクションに対する思いを熱く語った。
宙吊りのリハ場面も映し出され、期待に胸が高鳴る。

ロベール・ルパージュの演出は、
ベルリオーズ「ファウストの劫罰」で見ている。
(1999年9月、サイトウキネンフェス)。
工事現場の足場のように組まれた壁で、アクロバットが演じられたり、
映像が映し出されたりして驚きの連続だった。
ラインの黄金はセット自体は大掛かりとなっているが舞台美術はシンプル。
左右に巨大な軸があり、ピアノの鍵盤のようなパネルが自在に回転する。
そこに映像や照明により幻想的な場面が展開された。

地底のニーベルハイムにヴォータンとローゲが下りていく場面。
宙吊りにされた二人が横向きになり、
ドアから漏れた光の方向に階段を進んでいく姿に魅了された。
さらには、ラストのワルハラ城への入城場面。
直立したパネルの中央に虹の道が現れ、
神々が宙吊りになりまずは垂直方向に、
次第にパネルが立ち上がり水平になってワルハラ城へと歩いていく。
圧倒的なオケの演奏も相まって鳥肌が立ちっぱなしだった。
現代アートのインスタレーションを見ているような
新鮮な感覚を楽しんだ。

歌手はヴォータンのブリン・ターフェルは堂々としたもの。
その妻、フリッカのステファニー・ブライズも貫禄は十分、
アルベリッヒのエリック・オーウェンズが一番存在感があった。
格好良すぎるのではと思うくらい。
狂言回しのようなローゲのリチャード・クロフトは
難しい役割を無難にこなしていた。

指環の第一夜「ワルキューレ」は、来年6月に上演される。
休憩2回を含め上映時間は5時間20分の予定。

| | Comments (120)

November 03, 2010

携帯が〜

携帯が水没しました。

ショックです・・・

| | Comments (2)

November 02, 2010

各務原市「一箱古本市」に出店します!

Photo

11月3日、岐阜県各務原市の中部学院大学キャンパス内で開催される
「一箱古本市」に出店することになりました。

屋号は「いなっち文庫」

主に、音楽関係の本や雑誌を
100均、200均で並べる予定です。
時間は9時から15時まで。

このイベント、岐阜県内では初めての開催にもかかわらず、
出店は40以上。
盛り上がりそうですね。
お近くのかたはぜひお越しください。

[各務原市「一箱古本市」]
○日時 11月3日(水・祝)9:00-15:00
○会場 中部学院大学各務原キャンパス
○主催・問い合わせ 各務原市中央図書館(Tel 058-383-1122)

| | Comments (5)

« October 2010 | Main | December 2010 »