かのこちゃんとマドレーヌ夫人/万城目学
万城目学の「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」を読んだ。
第143回直木賞候補作品。
かのこちゃんは小学1年生の女の子、
両親と犬の玄太郎と暮らしている。
豪雨の日に犬語が話せるマドレーヌ夫人が玄太郎の小屋にやってきて、
二匹は夫婦として暮らすことになった。
優しさとユーモアにあふれる万城目学ワールド。
「ふんけーの友」「トイレの茶柱」など
笑えるエピソードがいっぱい詰まったエンターテイメント。
子ども同士の友情、動物の種を超えた愛情など
ほろりとさせられる場面も少なくなかった。
さらには、著者の他の作品との関連性を示唆する場面もあって
何でもてんこ盛りの天丼のような作品。
ちくまプリマー新書から出版されており、
十代向けに書かれているのだろうが、
大人でも十分に楽しめる。
★★★★
The comments to this entry are closed.
Comments