神去なあなあ日常/三浦しをん
三浦しをんの「神去(かむさり)なあなあ日常」を読んだ。
高校卒業後、フリーターでもしていようと思っていた
主人公の平野勇気。
ところが、親と担任の先生の策略で
ど田舎の神去村で林業の見習いをすることになった。
毎日が嫌でたまらない勇気は、
何度か脱走を試みたのだが、いずれも失敗に終わる。
しかし、四季折々に美しい山に囲まれながら
さまざまな村の行事に加わるうち、
次第に馴染んでいった・・・
私を含め、読者のほとんどが、
林業とは何なのかを知らず、
これほどの過疎の村で生活をしたこともない。
言うなれば、この新参の若者と同じ目線、立場。
本を進めるにつれ、村のこと、林業のことが分かっていくのが
とても新鮮で楽しかった。
本当の過疎の村は、みんながこんなに明るくて
いい人ばかりではないだろう。
しょせんはフイクションであり、
都合が良過ぎるとは分かっていながらも、
つい著者のペースに巻き込まれてしまった。
★★★★
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Comments
私も最近この本を読みました。
楽しいあったかい本でしたね。
今まで興味がなかった林業の世界を
知ることができました。
大変なお仕事は、最初は億劫に感じても、
その仕事を成し遂げた後には、大変さを越える
魅力や充実感があるのでしょうね。
なあなあ といきたいものですね。
Posted by: じゅぴ | August 07, 2010 11:02 PM
じゅぴさん
この本はもう3カ月以上も前に購入し
そのまま本棚に積んであったのです。
話題になっていたので手に入れたのですが、
今ひとつ、読みたいという気にならなくて。
でもじゅぴさんのコメントどおり、
とてもあたたかい内容でしたね。
Posted by: るうかす | August 08, 2010 10:41 PM