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August 22, 2010

第23節 FC岐阜vsジェフ千葉

8月最後のホーム試合は対ジェフ千葉。

岐阜は前半から動きがよくて、
何度もチャンスをつくっていた。
30分過ぎにゴール前で西川が押し込み先制。
直後にも惜しいシュートがあるなど押し気味で前半終了。

このいい流れは後半も続く。
GK野田恭平が好セーブを連発する。
一方、岐阜の攻撃陣は何度か決定的なチャンスをつくったが、
追加点を奪えない。
そのまま1-0で試合終了。
幸運を味方につけたとはいうものの、
終始自分たちのペースで試合を進めることができた。
実に見応えのある試合だった。
私的には、今まで見たなかでも1、2番目の好試合。

《今シーズンの観戦歴》

● 4月17日 vs東京ヴェルディ 0-1

○ 5月2日 vsザスパ草津 2-1

●5月9日 vs柏レイソル 0-2

△8月8日 vsロアッソ熊本 1-1
○8月22日 vsジェフユナイテッド千葉1-0

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August 17, 2010

インセプション(C.ノーラン監督)

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クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」を見てきた。
この映画、一回見て理解するのは相当難しい。
頑張って最後まで見続ければ、物語の大筋は分かるが、
複雑すぎてお手上げだった。

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は
相手の夢の中に入り込む産業スパイ。
事業家サイトー(渡辺謙)から
ライバル企業をつぶしたいという依頼を受る。
コブやアリアドネ(エレン・ペイジ)、
イームス(トム・ハーディー)、
ユスフ(ディリーブ・ラオ)らの仲間が、
その企業の跡継ぎロバート(キリアン・マー フィー)の夢の中に
会社を破滅に導くアイディアを植え付け、
現実の世界でもそのアイディアを
持ち続けさせるというミッションだったが・・・

夢の中で見る夢、そのまた夢というように、
何層かになっているので戸惑ってしまった。
現実の世界は飛行機の中で、
その夢の中が車の中、
その奥にホテルがあったり雪山があったり、
複雑極まりない。
さらに、車が橋から落ちて無重力状態になると
次の層でもその影響があるとか、
夢の中の方が現実よりも時間の流れが速いとか、
いくつかお約束ごとがある。

何度か劇場に足を運べば理解度が高まるのだろうが、
どうしようか今のところ微妙。
ただ、ラストシーンがどうも気になる。
結局あれは現実だったのか夢の世界だったのか、
コマは回り続けたのだろうか、止まったのだろうか・・・

やはり、もう一度くらい見てもいいかな。
しかし、何だかわかんないけど、ノーラン監督すごいと思う。

★★★☆

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August 15, 2010

京都の書店めぐり

代休を使って、京都の書店めぐりをしてきた。

午前中は、清水寺の成就院で特別公開されている
中島潔のふすま絵を拝観してきた。
4部屋にそれぞれ別のテーマの絵が展示されている。
金子みすずの詩に感銘を受けて絵画にしたという襖絵「大漁」の
イワシの群れには圧倒された。

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お昼前に「ことばのはおと」へ向かった。
ここは町家を改装したカフェで、簡単な食事もできる。
「青春ランチ」はワンプレートで
冷しゃぶをメインにサラダからおばんさい、
みそ汁、デザートまでセットになって980円。
店内にはマンガから雑誌、小説などさまざまな本が
ところ狭しと並べられていて自由に読める。
時間の流れもゆったりとしていて、
長居したくなる空間だった。

http://www.kotobanohaoto.net/

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続いて「善行堂」。
店主の山本善行氏は、この世界では有名人。
声を掛けたかったが、
緊張してしまって2冊ほど買って
さっさと出てきてしまった。

http://www.hat.hi-ho.ne.jp/zenkoh/zenkoh_about.html

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次の「ガケ書房」までは至近距離。
壁から車が半分飛び出している外観も印象的だが、
中も実におもしろい。
おすすめの棚に一般の雑誌からミニコミ紙まで、
同じように並べてあるのがユニーク。

古本屋枠というのがあって、
全国の古本屋の本も購入することができる。
雑貨もいろいろそろっているし、
何よりもうれしかったのは、
本に関する情報、特にフライヤーの充実ぶり。
どれもがツボにはまった理想の書店だった。
近くに欲しいな、こんな書店。

http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/

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最後は、あまりにも有名な「恵文社一乗寺店」。
ここの紹介はウェブサイトの
トップページを見れば事足りる。
以下に引用してみると・・・

恵文社は「本にまつわるあれこれのセレクトショップ」です。
「とにかく新しい本」を紹介するのではなく、

一冊一冊スタッフが納得いくものを紹介したい。

ただ機能的に本を棚に並べるのではなく、

思わぬ出合いにぶつかるような提案をしたい。

表紙の美しい本はきれいに飾り、
眺めて楽しんでいただきたい。
(中略)
情報伝達の速度が増していくばかりの昨今、

本の持つアナログ感、情報伝達のスローさなどを
大事にしていきたい。

そんな願いを感じ取っていただければ幸いです。

雑貨やCD、DVDも並んでおり
本のある生活が豊かになるような
さまざまな支援をしてくれる。

この日は雨模様の平日昼間にもかかわらず
店内はお客でにぎわっていた。

http://www.keibunsha-books.com/

本当は「下鴨納涼古本まつり」にも立ち寄りたかったが
あいにくの雨で断念した。

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August 14, 2010

エデン/近藤史恵

近藤史恵の「エデン」を読んだ。
自転車ロードレースをミステリータッチで描いた
前作「サクリファイス」の続編。

フランスの自転車ロードレースチーム、
パート・ピカルディに移った白石誓(チカ)は、
チームの一員としてロードレースの最高峰である
ツール・ド・フランスへ出場することになった。
しかし直前に、スポンサー撤退による
チーム存続の危機を知らされる。
監督は、チーム内のフィンランド人エース、ミッコよりも、
別チームのフランス人の新星、ニコラを勝たせようとする。
ニコラが勝てばフランス国内でのツール・ド・フランスへの注目が高まり、
チームの存続にもつながるというのが監督の考え。
ところがチカはどうしても納得できない。
そんなチーム情勢の中でツールは始まった・・・

自転車レースの知識はほとんど無い私でも、
ツール・ド・フランスの世界へぐいぐい引き込まれていった。
実際にレースを見ているかのような高揚感。
チーム間での確執、ドーピング問題など、
スポーツの陰の部分についても触れられていて興味深い。

ロードレースは、ステージごとにいろいろな駆け引きがある。
個々の選手同士、チーム同士の戦い、
さらには自分自身の体力と精神力との戦い、
実に奥の深いスポーツだと感心した。

これって続編があるんだろうな、きっと。
いや絶対に書いてもらいたい、熱望。

★★★★★

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August 12, 2010

佐渡裕プロデュースオペラ2010「キャンディード」

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佐渡裕が毎年夏にプロデュースしているオペラ、
今年は満を持してのバーンスタイン作曲「キャンディード」。
演出はロバート・カーセン、
これは見ないわけにいかない。

佐渡のキャンディードは
10年ほど前に一度、びわ湖ホールで見たことがある。
たしか演奏会形式だった。
あまり印象に残っていないが・・・

ストーリーは、主人公のキャンディードが
さまざまな災難に遭遇しながらも、
最後は、目の前にある出来ることからまずやっていこうと
悟ることでハッピーエンドとなる。
実際にはハチャメチャな物語で、
戦争が起きたり、恋人がレイプされたり、
さらには死んだはずの人物が生き返ったり、
もう何でもありの内容。
カーセンがどのように演出するのかが
一番の見どころだった。

会場に入って、まず目に飛び込んできたのは
舞台いっぱいに造られた巨大なテレビのセット。
序曲が始まると、テレビ画面が
映画館のスクリーンのようになって、
タイトルとキャスティングがクレジットされていく。
いきなりの楽しい演出に心がときめいた。

ずいぶん台本の変更・読み替えがされていたようで、
後半、アメリカやフランス、英国などの元首相、大統領が登場するくだりは
よくぞここまでやってくれたと痛快な気分に。
ラストは、合唱による「畑を耕そう」、
スクリーンには環境破壊の様子が次々と映し出され、
単なるハッピーエンドとはせずに、
人類へのメッセージで感動的に終わった。
演出に関しては、さすがカーセン、
これからも見逃せない。

ではプロダクション全体の完成度、感銘度はというと、
ちょっと待てよ、ということになる。
一番引っかかったのは、PAを使っていたこと。
最初からずっと歌声に不自然さがあった。
ミュージカルだからと割り切ればいいのだが、
私はやはり生の声が聴きたい。

さらにはハチャメチャなストーリーに
今ひとつ感情移入できなかった。
セリフが多く、字幕を見ている時間が長くなって、
舞台への集中力が途切れてしまった。
分かりやすい英語だったとはいえ、
字幕無しでは、細かいニュアンスが理解できなかった、
まあそれは私自身の問題なのだが・・・

●佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010「キャンディード」
 ’10.7.27 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 座席:1階L-18

指揮:佐渡裕
演出:ロバート・カーセン

ヴォルテール/パングロス博士:アレックス・ジェニングズ
キャンディード:ジェレミー・フィンチ
クネゴンデ:マーニー・ブレッケンリッジ
オールド・レディ:ビヴァリー・クライン
大審問官 ほか:ボナヴェントゥラ・ボットーネ
パケット:ジェニ・バーン
マクシミリアン:デヴィッド・アダム・ムーア
カカンボ:ファーリン・ブラス

合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団 
ダンサー:オリジナル・プロダクション・メンバー選抜
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団 

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August 10, 2010

名古屋フィル 第371回定期演奏会

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7月、名古屋フィルの第371回定期演奏会に出掛けた。
古いネタだが、備忘録として。

この日のプログラムはとても洒落ている。
プーランクやガーシュウィン、そしてメインはサン=サーンス。
特にプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」は
CDでもなかなか聴けない。
しかし魅力あふれる曲で、
音楽の表情がめまぐるしく変わり、
聴いていて全く飽きなかった。
特に第二楽章の美しさは何ものにも例えようがない。

後半の「オルガン付」、
演奏される機会は少なくないが生で聴くのは初めて。
やはりCDとは大違い、
特にオルガンの重低音はオーディオでは再現しきれないので
新しい発見がいくつもあった。
長女の大学オケの秋定期で演奏予定、
また聴けるのがうれしい。

指揮の円光寺氏、名前は聞くけど、
ほとんどお目にかかったことがない。
オーソドックスな演奏で、
うまくオケをまとめ上げていたと思う。

当日配布されたプログラムで、
打楽器セクションの和泉正憲さんが
7月末で退団することを知った。
氏は岐阜市在住、地元の吹奏楽団の
指揮・指導も務めていらっしゃる。

終演後に、私の座席の隣で、
教え子たちだろうか、数人が
大きな横幕を出してエールを送っていた。
ちょっぴり目頭が熱くなった。
長い間、本当にお疲れさまでした。
これからもご活躍を期待しています。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第371回定期演奏会「パリ」
 ’10.7.10 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階8-53
指揮:円光寺雅彦
ピアノ:マテオ・クルー
ピアノ:ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン
オルガン:小林英之

ガーシュウィン/パリのアメリカ人
プーランク/2台のピアノのための協奏曲ニ短調
(アンコール)
ガーシュウィン/リアルトのさざ波
(休憩)
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調「オルガン付」

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August 09, 2010

主よ、永遠の休息を/誉田哲也

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誉田哲也の「主よ、永遠の休息を」を読んだ。

鶴田吉郎は通信社に勤める記者で、
ふだんは池袋警察署の記者クラブに詰めている。
かつては特ダネを抜いたこともあるが、
やる気のある記者では決してない。

ある日、偶然、コンビニ強盗の現場に居合わせてしまった。
そのとき犯人逮捕に強力をしたコバヤシと名乗る男性から
暴力団事務所に襲撃の情報を得る。
やがて鶴田は、14年前に起きた女児誘拐殺人事件の
現場と思われる実録映像が
この事務所からネット配信されていることを知る。

一方、強盗に入られたコンビニでアルバイトをしている桐江。
テレビは気分が悪くなって見られないし、
本やCDがたくさん並んでいる書店、レンタル店などは苦手。
恋人とホテルに入っても、
その直前になると気分が悪くなって気を失ってしまう。
そんな桐江が、コンビニ強盗事件で、
記者の鶴田と知り合う・・・

物語は鶴田と桐江の二人の視点で展開する。
ミステリータッチではあるが
それほど凝っているわけではない。
むしろ先が読めてしまうほど、
シンプルな作りとなっている。

女児誘拐殺人事件を題材としているので、
読んでいて息苦しくなってくるが、
先をむさぼるように読みたくなるのは不思議。
たぶん、登場人物のキャラクターが明解に差別化されているため、
戸惑うことがないからだろう。

この作家の作品は初めて読んだが
お気に入りの作家がまたひとり増えた。

★★★★☆

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August 08, 2010

第21節 FC岐阜vsロアッソ熊本

5月9日以来のFC岐阜応援。
ずっとW杯によるお休みが続き、
再開後は多忙のため、まったく余裕無し。
やっとこのところ落ち着いてきて
競技場まで足を運ぶことができた。

さて試合は前半から岐阜が苦戦すると思っていたが
予想外に健闘。
惜しい場面も何度かあったが、
最後の詰めが甘く、0-0で前半を終えた。

後半、嶋田のシュートがポスト直撃、
跳ね返ってきたところをキーパー南の体に当たったような気がする。
よく分からないけど、ともあれ先制ゴール。
2500人が集まった長良川球技メドウは総立ち!
やれやれと座ったところが、
どうだろう1分もたたないうちに、
熊本の藤田(元名古屋)に同点ゴールを決められてしまう。
その後は熊本に攻められっぱなし。
何とか防いで、時々カウンター気味にチャンスをつくったが
ゴールには届かなかった。

久しぶりの観戦だったけど、やはり生はいいや。
パラグアイ戦のような日本代表の戦いぶりを見るより、
わがまちのJのチーム、FC岐阜を応援するほうが、
ずっと楽しい。
22日の千葉戦も見に行くことにしよう。

《今シーズンの観戦歴》
● 4月17日 vs東京ヴェルディ 0-1
○ 5月2日 vsザスパ草津 2-1
●5月9日 vs柏レイソル 0-2
△8月8日 vsロアッソ熊本 1-1

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August 05, 2010

神去なあなあ日常/三浦しをん

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三浦しをんの「神去(かむさり)なあなあ日常」を読んだ。
高校卒業後、フリーターでもしていようと思っていた
主人公の平野勇気。
ところが、親と担任の先生の策略で
ど田舎の神去村で林業の見習いをすることになった。
毎日が嫌でたまらない勇気は、
何度か脱走を試みたのだが、いずれも失敗に終わる。
しかし、四季折々に美しい山に囲まれながら
さまざまな村の行事に加わるうち、
次第に馴染んでいった・・・

私を含め、読者のほとんどが、
林業とは何なのかを知らず、
これほどの過疎の村で生活をしたこともない。
言うなれば、この新参の若者と同じ目線、立場。
本を進めるにつれ、村のこと、林業のことが分かっていくのが
とても新鮮で楽しかった。

本当の過疎の村は、みんながこんなに明るくて
いい人ばかりではないだろう。
しょせんはフイクションであり、
都合が良過ぎるとは分かっていながらも、
つい著者のペースに巻き込まれてしまった。

★★★★

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August 04, 2010

あの日にかえりたい/乾ルカ

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乾ルカの「あの日にかえりたい」を読んだ。
第143回直木賞候補作。

6篇の短編集で、いずれも北海道が舞台。
広い意味でのタイムトラベル的な要素が加味されているとは、
作家本人の弁。

時空を超えた不思議な出来事が起き、
最後は感動的なシーンで終わる。
どの作品もこのパターンで、
よくできているなあと関心しながらも
先が読めてしまうつまらなさも無くはない。

最後の「夜、あるく」は、静かに心に響く秀作。
30歳に近い独身女性と
一生独身を通した70代の女性の二人の
ふとした交流の中から
人が生きる意味をおぼろげながらも浮き上がらせている。

この作家の作品は初めてだったが、
ほかの作品も読んでみたいと思わせる、
魅力的な作品だった。

★★★★

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August 03, 2010

告白(中島哲也監督)

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中島哲也監督の「告白」を見た。
本屋大賞を受賞したベストセラーを
奇才、中島哲也監督がどう映画化するのか
興味を持って映画館に足を運んだ。

まず感じたのは、非常に原作に忠実であること。
映画を見た、あるいは原作を読んだという人は
多いと思うので詳細は略すが、
これでもかと言うくらい、全編、不快な場面のオンパレード。
中島監督らしいさまざまな演出の妙も、
ぴったりと当てはまって、
憎らしいくらい、よく出来てるなと感心しきり。
じゃあ好きな映画かというと違うんだけどね。

下妻物語('04年)、嫌われ松子の一生('06年)、
パコと魔法の絵本('08年)、そしてこの告白('10年)、
きちんと2年置きに作品を発表している。
次回作はさて何だろう、
この監督からは目が離せない。

★★★☆

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