名古屋フィル 第371回定期演奏会
7月、名古屋フィルの第371回定期演奏会に出掛けた。
古いネタだが、備忘録として。
この日のプログラムはとても洒落ている。
プーランクやガーシュウィン、そしてメインはサン=サーンス。
特にプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」は
CDでもなかなか聴けない。
しかし魅力あふれる曲で、
音楽の表情がめまぐるしく変わり、
聴いていて全く飽きなかった。
特に第二楽章の美しさは何ものにも例えようがない。
後半の「オルガン付」、
演奏される機会は少なくないが生で聴くのは初めて。
やはりCDとは大違い、
特にオルガンの重低音はオーディオでは再現しきれないので
新しい発見がいくつもあった。
長女の大学オケの秋定期で演奏予定、
また聴けるのがうれしい。
指揮の円光寺氏、名前は聞くけど、
ほとんどお目にかかったことがない。
オーソドックスな演奏で、
うまくオケをまとめ上げていたと思う。
当日配布されたプログラムで、
打楽器セクションの和泉正憲さんが
7月末で退団することを知った。
氏は岐阜市在住、地元の吹奏楽団の
指揮・指導も務めていらっしゃる。
終演後に、私の座席の隣で、
教え子たちだろうか、数人が
大きな横幕を出してエールを送っていた。
ちょっぴり目頭が熱くなった。
長い間、本当にお疲れさまでした。
これからもご活躍を期待しています。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団第371回定期演奏会「パリ」
’10.7.10 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階8-53
指揮:円光寺雅彦
ピアノ:マテオ・クルー
ピアノ:ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン
オルガン:小林英之
ガーシュウィン/パリのアメリカ人
プーランク/2台のピアノのための協奏曲ニ短調
(アンコール)
ガーシュウィン/リアルトのさざ波
(休憩)
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調「オルガン付」
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