« April 2010 | Main | June 2010 »

May 30, 2010

名古屋フィル ブラームス・ツィクルス#1

Shimin21_s


名古屋フィルのブラームスチクルス第1回を聴いてきた。
ピアノ協奏曲第1番、交響曲第1番というヘビー級のプログラム。

ピアノは若手実力派の小菅優。
自信満々のダイナミックな演奏、
しかしオケが薄っぺらく感じた。
特に金管は不満。
トランペットはキズも多かった。
アンコールのメンデルスゾーンは
ロマンチックな音色を堪能した。

さて、交響曲1番。
完成度ならほぼ満点ではなかっただろうか。
木管の頑張りが目立っていた。
相変わらずフィッシャーは、
メリハリをつけるのがうまい。
前半はそうでもなかったが、
終楽章に入ってからはテンポを速め一気に盛り上げた。
終演後の会場はブラボーも飛び交う熱狂モードだった。

全体で気になったのが音響。
席が前過ぎたのかな、臨場感が乏しかった。
耳が定期演奏会場の芸術劇場コンサートホールに
慣れてしまっているからなのか。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 
 第21回市民会館名曲シリーズ ブラームス・ツィクルス#1
 '10.5,23 中京大学オーロラホール 座席:1階18-41
 指揮:ティエリー・フィッシャー
 ピアノ:小菅優

ブラームス/ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15
(アンコール)
メンデルスゾーン/無言歌集第3巻 作品38より第6曲変イ長調「デュエット」
(休憩)
ブラームス/交響曲第1番ハ短調 作品68

| | Comments (0)

May 29, 2010

アリス・イン・ワンダーランド<3D>(T・バートン監督)

004

ティム・バートン監督の新作となれば
観に行かざるを得ない。
そろそろ混雑もおさまってきたかなと思い劇場へ。
字幕、3D版を選んだ。

不思議の国の冒険から13年経過し
大人になったアリス(ミア・ワシコウスカ)。
ある日、母親と2人で貴族の園遊会に招かれる。
会場で御曹司ハーミッシュ(レオ・ビル)からプロポーズされるが
突然のことに戸惑ったアリスはその場から逃げ出し、
その場に登場した白うさぎの後を追って森の中へ。
うさぎが飛び込んだ大きな穴を見つけ覗き込むと、
吸い込まれるように落ちていき、
ふたたび不思議の国に迷い込む・・・

ティム・バートン独特のダークで怪しげな世界は相変わらずだが、
わくわく感がないのはどうしてなんだろう。
毒もあまり感じられず、あっさりしすぎて物足りない。

キャラクターでは赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)と
白の女王(アン・ハサウェイ)の対比が面白い。
前者はグロで感情の起伏が激しく、
後者は美しくおしとやかで何も知らないお姫さま、
でも実は後者が一番残酷。
こういう設定大好き。

マッドハッター(ジョニー・デップ)は、
まあこんなもんかな。
彼のファンなら満足なんだろうけど。

ちなみに3Dの効果はあまり感じなかった。
というより、3Dグラスが重くて、
鼻のあたりに違和感を覚える。
もう少し何とかならないものか。

★★★

| | Comments (0)

May 19, 2010

鈴木美緒 ソプラノ・リサイタル

0429_800

備忘録として。

若いソプラノ歌手のデビューリサイタルを聴いてきた。
技術的なことはともかく、声がいい。
聴いていてとても心地良い。
ずばり、好みの声。
偶然デビューに立ち合えたのも何かの縁。
これからも応援しよう。
彼女が本格的なオペラの舞台を踏む日を
首を長くして待っている。

●鈴木美緒 ソプラノ・リサイタル
 '10.4.29 サラマンカホール 座席:J-10

ソプラノ:鈴木美緒
ピアノ:坂本綾希子

瀧廉太郎/花
中田章/早春賦
多忠亮(竹久夢二作詞)/宵待ち草
小林秀雄/すてきな春に
C.グノー/アヴェ・マリア
J.シュトラウスⅡ世/オペレッタ「こうもり」より
           “伯爵様、貴方のような方は”
ふるさとの四季(メドレー)
 故郷 春の小川 朧月夜 鯉のぼり 茶摘
 夏は来ぬ われは海の子 村祭り 紅葉
 冬景色 雪
(アンコール)
プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”

| | Comments (91)

May 18, 2010

植物図鑑/有川浩

4048739484


有川浩の「植物図鑑」を読んだ。

読み始めて、あ、これは失敗したと思ったのだが
結局、最後まで一気に。
いわゆるライトノベルズ、
読んでいて恥ずかしくなるほどの、ベタベタの恋愛小説だ。

それでも、野草のこととか
その調理方法はていねいに描写されている。
最後にレシピと写真も載っていて、
HOW TOものとしては、なかなか良く出来ている。

★★★

| | Comments (0)

May 17, 2010

名古屋フィル 第369回定期演奏会

名フィルの第369回定期演奏会を聴いてきた。
この日、指揮台に立ったのは常任指揮者のティエリー・フィッシャー。
人気のショスタコ5番がメインとあって
平日ながらも9割の入りだった。

前半のオネゲルは捉えどころのない曲。
予習もしてなかったので印象はあまり残っていない。
ラヴェルのピアノコンチェルト、
北村朋幹の誠実そうな演奏は好感が持てたが、
オケが少々荒かった。
練習不足だったのだろうか。

さてメインのショスタコーヴィチ。
指揮者の予告どおり、
4楽章はとんでもないスピートで始まった。
今までに聴いたCD、生の中でも一番早かったのでは。
でも途中からは普通のテンポで進んだ。
管の力不足がところどころで見られたが、
全体としては迫力ある、聴きごたえのある、
見事な演奏だった。
素直に感動した。

フィッシャーが名古屋フィルを振るのは
あと何公演だろうか。
聴き逃がすわけにはいかない。
次回は5月23日のブラ1。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第369回定期演奏会
 '10.5.14 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階P2-12

 指揮: ティエリー・フィッシャー
 ピアノ:北村朋幹

オネゲル/交響曲4番「バーゼルの喜び」
ラヴェル/ピアノ協奏曲 
(休憩)
ショスタコーヴィチ/交響曲5番

| | Comments (0)

May 11, 2010

「木枯らしの二人」と「乙女のワルツ」

今夜のNHK総合、
歌謡コンサートを見ていたら伊藤咲子が登場。
何年振りだろうテレビで見るのは。
全然イメージが違ったので驚いた。
別人みたい。

それはともかく、歌ってくれたのは「木枯らしの二人」。
「もおっと、つ〜よく、だきしめてよ〜、うわばれ〜ないよ〜お〜に〜」
名曲です。

伊藤咲子にはもう1曲、琴線に触れる曲がある。
「乙女のワルツ」
この曲に弱くて、聴くたびに目頭が熱くなってしまう。

2曲とも作詞阿久悠、作曲三木たかしの名コンビの作品。
今日の歌謡コンサートは三木たかしの特集で、
ほかに、岩崎宏美「思秋期」にも感涙。
なんだか泣いてばかり。

というわけで動画をYouTubeで探してみた。

これが「木枯らしの二人」

こちらが「乙女のワルツ」

| | Comments (0)

May 09, 2010

第12節 FC岐阜vs柏レイソル

所用で会場に着いたのは試合開始後、
前半40分過ぎでスコアは0-1だった。
後半も押されっぱなし、チャンスはほとんどない。
最終的にスコアは0─2。
しかしシュート数が2対16というデータのとおり
一方的な試合だった。

両チームを比較して感じたのは、
柏の選手のトラップ、パスなど一つ一つのプレイの正確さ。
それと岐阜の選手の余裕のなさ。

柏は昨シーズンまでJ1、
今シーズンもJ2で負け知らずという実績を考えれば
力の差は歴然。
しかし目の前で見せつけられると、ただただ悔しい。

この日も長良川球技メドウは満員。
応援の環境は抜群なだけに、
次の水戸ホーリーホック戦は選手の奮起を期待したい。

《今シーズンの観戦歴》
● 4月17日 vs東京ヴェルディ 0-1
○ 5月2日 vsザスパ草津 2-1
●5月9日 vs柏レイソル 0-2

| | Comments (0)

May 06, 2010

ダブル・ジョーカー/柳広司

Bks0910110836011p1

柳広司の「ダブル・ジョーカー」を読んだ。
日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞を受賞した
「ジョーカー・ゲーム」の続編。
5編からなる連作短編集。

昭和の初期、陸軍内に設置されたスパイ養成学校「D機関」、
創始者の結城中佐が教え子に叩き込んだ精神は
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」
すなわち軍人の玉砕精神とは相反する合理主義であった。
D機関の活動に反発する風戸中佐は、
別に「風機関」をつくり対抗する。

ある日、元外交官に軍の最高機密文書を盗んだ疑いが掛かる。
風戸はD機関より先に、そのスパイ現場を押さえようとする・・・

どの短編もミステリーとして一級品で、
かつ、知識欲をそそられる内容となっている。
中でも、結城中佐の過去が明らかになる「柩」が秀逸。

「ジョーカー・ゲーム」と「ダブル・ジョーカー」は
実在する陸軍中野学校がモデルといわれている。
戦時中は、実際にこんな活動が繰り広げられていたのだろうか、
フィクションとわかってはいても
そんなふうに想像を膨らませると
何だかわくわくする。

できれば、いや、絶対に
前作「ジョーカー・ゲーム」とセットで読むべき。

★★★★★

| | Comments (0)

May 04, 2010

キネマの神様/原田マハ

32175763


原田マハの「キネマの神様」を読んだ。

シネマ・コンプレックスの企画開発を担当していた歩だが、
あるトラブルから辞表を提出した。
ちょうどその日に父が倒れて入院、
代わりにマンションの管理人をしているときに
映画好きの父が書きつづった膨大な量の映画評を見つける。

職探しをしはじめた歩は、
映画専門誌「映友」の編集部に就職。
そこで「キネマの神様」と題した映画ブログを立ち上げ、
父の映画評も掲載されるようになる。
それが話題を呼び、英語版も出来た。

ところがある日、英訳版のブログに、
ローズ・バッ トと名乗る人物から
父の文章を否定するようなコメントが付いた。
ブログ上で二人のやりとりが始まる・・・

映画好きにはたまらない小説。
ただ、ブログ、YouTube、アップル社のスティーブ・ジョブズ、
グーグル社のラリー・ペイジなどと言われると、
ちょっとついていけないオールドファンも少なくないだろう。

私の前に大学生の長女が読み終えて、
ニューシネマパラダイスが見たい言っていた。
ぜひ見なさい、できれば映画館で、と答えておいた。
そうか10代はこの映画を知らないんだ・・・

私は数年前のクリスマスの日、
近くのミニシアターで完全版を見た。
映画館での鑑賞は5、6回目だったと思う。
20時過ぎからの上映の観客は、何と私一人。
幸運だったのか、そうでなかったのか(笑)、
エンドロールで思い切り泣くことができた。

★★★★★

| | Comments (0)

May 03, 2010

劇団アルデンテ 「8(ハチ)」

8ed59c3125d7d42f3829d8da49facb80

岐阜市の劇団アルデンテの
第16回公演を見てきた。

岐阜の劇団というと、
古くは劇団九月の影、
その後、ジャブジャブサーキット、あとのまつりなど
結構見てきているが、この劇団は初めて。
役者を見たかぎり、ほとんど20代の若い劇団。
この日の出し物は「8(ハチ)」で、
前に評価の高かった作品の再演。

殺し屋が集まる店、喫茶どんぐり。
そこへ、殺しの依頼をするため
大金を抱えたメダカが訪れる。
「私、知らないんです」
殺しの内容を明かされないことに戸惑う殺し屋たち。
依頼の内容とは・・・
(プログラムより)

よく練られた脚本は悪くないが、
伏線が複雑すぎてすべてを理解できないのが残念。
まあ、それが芝居って言われれば、それまでなんだけど。

それと、いかんせん、演出が重い。
面白おかしく、さまざまな工夫がされてはいたが、
ほぼ皆殺しというストーリーは
見ていてだんだん苦痛になってきた。

役者に関しては、
ナナシ役の松岡良幸が一番印象に残った。
ほかにも、ランラン似(パンダじゃなくて・・・)の田村役、安川将隆ら
どの役者も汗びっしょりの熱演。
終演後に、目一杯大きな拍手を送った。

少々辛めの感想になってしまったが、
久しぶりに芝居を見て刺激を受けた。
この若い劇団の公演、
ぜひ次回も足を運んでみようと思う。

●劇団アルデンテ第16回公演「8(ハチ)」
 '10.4.24 ソワレ 岐阜市御浪町ホール
 作・演出/近藤フミヒロ
 装置/荒井大輔(劇団あとのまつり)
 音響/永田健二 宇佐美洋介
 照明/長井彩 村瀬有里加
 衣装/細野宏江 安川千那美
 小道具/片桐久志
 制作/丹羽将之 宇佐美洋介

メダカ/ちなみ
ナナシ/松岡良幸
アマネ/細野宏江
キング/馬場広明
田村/安川将隆
マスター/荒井大輔
タケル/亀井英樹
神崎/大野郁実

| | Comments (0)

芝の手入れ開始

Img_6304


そろそろ今シーズンの芝の手入れを始めなければいけない。

まずは、スパイクにより土に穴を空けて、
通気と通水を良くするとともに、
古い地下茎や根を切る作業。
さらに空けた穴に目土を入れ、
熊手で枯れた芝を取り除く。
今日はここまでやってしまいたい。
そして明日か明後日は芝刈り。

天気も良さそうだし、連休中に何とかしよう。

写真のペットボトルは
野良ネコ除けに母が置いたもの。
効果があるかどうかは不明。

| | Comments (0)

第10節 FC岐阜vsザスパ草津

Img_6238


Img_6239


Img_6240

Img_6243


FC岐阜のザスパ草津戦を見てきた。

前半は両チームとも決め手を欠き、互角の戦い。
後半すぐにゲームが動いた。
4分過ぎ、DFからのロングボールに
押谷祐樹がタイミング良く走り込んで
キーパーと1対1となり、
落ち着いてゴール隅に決めた。
その2分後には、DFの田中秀人がミドルシュート。
これが見事に決まって2-0。

その後は安定した守りが続いたが、
ロスタイムに1点返されてからは防戦一方に。
ヒヤヒヤしたが、そのまま2-1で試合は終了。
長良川球技メドウでの記念すべき初勝利となった。

こんなスリリングなゲームを見せてくれるのなら
無理してでも毎回、この会場まで通いたい。

《今シーズンの観戦歴》

● 4月17日 vs東京ヴェルディ 0-1
○ 5月2日 vsザスパ草津 2-1

| | Comments (0)

May 02, 2010

ソラニン(三木孝浩監督)

001

三木孝浩監督の「ソラニン」を見てきた。
人気コミックの映画化。

大学の軽音楽部で知り合い、今は同棲をしている
OLの芽衣子(宮崎あおい)と種田(高良健吾)。
種田はアルバイトをしながら、
薬屋のビリー(桐谷健太)、留年学生の加藤(近藤洋一)の3人でバンドを組み
細々と練習を続けていた。

プロになる夢を捨てられない種田は、
本気でプロを目指すことにした。
書き下ろした「ソラニン」を録音したデモCDを
レコード会社などに送りつけたのだが、
なかなか結果が出せない。
そんなある日、種田がバイク事故に遭ってしまう・・・

ベタなストーリーに、前半は見ているのが辛かった。
考えが甘過ぎるよと、
登場人物全員に説教を垂れたいくらい。
しかし、物語が大きく動き出す後半からは見ごたえがあった。
特にライブシーン。
決してうまいとはいえない宮崎あおいのヴォーカルだが、
熱唱する姿に、じんと来てしまった。

結局のところ、
宮崎あおいファンのための映画なのかな。
登場人物と同じ世代であれば
もっと共感できる場面が多いかもしれない。

★★★

| | Comments (0)

May 01, 2010

SHERPA COFFEE

Img_6215


Img_6216

Img_6198

岐阜市内のSHERPA COFFEEに行ってきた。

岐阜市周辺でおいしい珈琲が飲める店は何軒かあるが
ここは味も雰囲気も最高。

今回は初めてデザートに自家製プリンを注文してみた。
なめらかプリンが大嫌いな私は、
かた目の食感に、うまい!と、うなってしまった。

●SHERPA COFFEE(シェルパ・コーヒー)
 岐阜市早田1901-6 オハナビル1F
 TeL058-295-0136
 11:00-20:00 木曜休


| | Comments (0)

« April 2010 | Main | June 2010 »