ゴールデンスランバー(中村義洋監督)
中村義洋監督の「ゴールデンスランバー」を見てきた。
原作は伊坂幸太郎の長編小説。
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われていた。
突然、ラジコンヘリ爆弾により首相が暗殺される。
そのころ、宅配便の運転手をしている青柳雅春 (堺雅人)は、
大学時代の友人森田森吾(吉岡秀隆)と再会していた。
「首相暗殺犯に仕立てられるぞ」と警告する森田。
ところが突然警官が現れ、森田は殺害される。
何とかその場から逃げ延びた青柳だが、
犯人に仕立て上げられていく。
仙台一帯に警戒網が敷かれる中、
元恋人の樋口晴子(竹内結子)や
大学の後輩小野一夫 (劇団ひとり)らの助けで
逃げ回っていたが
警察庁の佐々木一太郎(香川照之)に追い詰められていく・・・。
全編テンポ良く進み、
2時間以上、まったく飽きさせない。
堺雅人をはじめとする役者陣が立派。
特に大学の友人役の吉岡秀隆、劇団ひとり、竹内結子は
役柄に馴染んでいた。
怪しげな警察官の香川照之、通り魔の濱田岳もいい。
さらには、主人公の父親役、伊東四朗は
一番の存在感を見せてくれた。
ただ、原作が余りにも素晴らし過ぎるため、
それを超えたかというと、
残念ながら・・と答えざるを得ない。
傑作小説を原作に持つ映画の宿命でもある。
タイトルはThe Beatlesのアルバム“Abbey Road”から。
エンディングを飾る傑作メドレーの1曲。
映画では斎藤和義が歌っている。
ポール・マッカートニーが来日コンサートで
この曲を歌ってくれたときのことを思い出した。
まさか生で聴けるとは・・・
思わず涙が落ちた。
★★★★☆
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Comments
原作が大好きなので、気になっていました。
主役の堺さんが、ちょっとイメージと違っていたので、どうかなぁ。。。
と思っていたのですが、原作は超えていないけど、それなりのでき。。。と言うことですね。
Posted by: 百子 | February 16, 2010 12:02 AM
百子さん
十分、鑑賞に値する作品だと思いますよ。
それ以上に原作が素晴らしいということです。
それと、ビートルズが好きであれば
ぜひ見ておくべきでしょう。
Posted by: るうかす | February 18, 2010 06:34 PM