カールじいさんの空飛ぶ家(ピート・ドクター監督)
「カールじいさんの空飛ぶ家」を見てきた。
主人公は78歳のカールじいさん。
最愛の妻エリーを亡くし、
思い出が詰まった家に一人で暮らしている。
自宅の周りで進む都市開発により
カールじいさんにも、愛着のある自宅を手放せと
毎日のように嫌がらせのような交渉が繰り返される。
疲れ果てたカールじいさんは決心をする。
無数の風船を付けた家ごと空中に浮かび、
エリーといつか行こうと約束した
”伝説の滝”パラダイス・フォールに向けて
冒険の旅に出掛けようと・・・
冒頭にカールじいさんの追憶のシーンがある。
子どものときにエリーと出会い、恋をして結婚、
子どもは授からなかったものの、幸せに暮らし、
やがてエリーが病に倒れ先立つ。
そんな生涯がセリフなしで淡々とつづられていく。
このシーンがすばらしい。
カールじいさんの旅が始まると、
爽快な冒険大活劇へと転換する。
ここからが本編だ。
そんな馬鹿なと、つっこみたい場面は多々ある。
そもそも風船をいくら取り付けても
家が飛ぶとは思えないし、操縦できるわけがない。
しかし少年のころに思い描いた夢をかなえる映画なのだと割り切ってしまえば、
大人でも十分に、いや大人だからこそ楽しめるアニメなのではないか。
今回は上映時間の都合で日本語吹き替え版だった。
ぜひ、字幕の3Dデジタル版も見てみたい。
ちなみにこの邦題は何とかならかったのか。
何も考えてないのでは?
原題は“Up”。
落ち込んでいるときに見ると、きっと元気になれる映画。
★★★★★
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Comments
サイレントシーンはぐっときました。
あんなふうに歳をとれたら、と思います。
ディズニー&ピクサーは最高ですね!
Posted by: もんきち | January 13, 2010 12:35 AM
素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
Posted by: 沖縄ゴーヤな出会い | January 13, 2010 03:47 PM