METライブビューイング「トゥーランドット」
METライブ・ビューイングの「トゥーランドット」を見てきた。
今シーズン1本目。
平日というのに入場券は完売だった。
ライブ・ビューイングの認知度が高まっているのか、
「誰も寝てはならぬ」人気がまだまだ続いているのか。
タイトルロールのグレギーナが絶好調で
ほれぼれするような声を披露した。
憎ったらしい演技も圧巻。
対するカラフ役のジョルダーニも負けず劣らずの美声。
この声は好きだなあ。
ティムール役のサミュエル・レイミーは
老人役だったためか抑え気味。
少々不満が残った。
演出はゼフィレッリ 。
豪華絢爛の舞台には圧倒されるばかり。
衣裳や小物にも手抜きはまったくなし。
これぞMET。
ただ今回の上映の難点は音響のひどさ。
声が大きすぎて不自然。
オペラファンなら誰でも違和感を感じるだろう。
もっとオケとのバランスを考えてミキシングしてほしい。
次々回はいよいよ「ばらの騎士」、
こんなデリカシーのない音響では興ざめだ。
●METライブ・ビューイング 「トゥーランドット」
指揮:アンドリス・ネルソンス
演出:フランコ・ゼフィレッリ
トゥーランドット:マリア・グレギーナ
カラフ:マルチェッロ・ジョルダーニ
ティムール:サミュエル・レイミー
リュー:マリーナ・ポプラフスカヤ
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