兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って 」
可児市文化創造センター(aLa)で
兵庫県立ピッコロ劇団の「モスラを待って 」を見てきた。
2007年に文化庁芸術祭優秀賞を授賞した作品の再演。
大晦日、小さなさびれた公園で
映画「モスラ」のロケが行われている。
監督は優柔不断で、
リテイクを繰り返す女性カメラマンの言いなり。
思い通りに行かない助監督は切れてしまう。
W主演の女優の仲は悪く、
落ち目になっている年増女優の方は助監督の元彼女。
撮影助手はメイクの女性と同棲しているが、
別れ話の真っ最中。
さらには、やたらと文句ばかりのエキストラたちが絡み、
撮影現場は大混乱する。
果たして、元旦までにクランクアップできるのか・・・
作が鄭義信、演出が内藤裕敬ということで、
大いに期待した。
出来は悪くないのだが、
今ひとつ感情移入できなかったのは、
監督の優柔不断さにイライラしたせいだろうか。
女優役の剣幸と平井久美子の演技は最高。
2人の雪のような白い肌とともに、楽しませてもらった。
平井は、剣を食ってしまうほどの演技で、
これからも注目したい女優。
ところでこのホールで扱われている
当日のハーフプライスチケットはありがたい。
これだけの芝居で1,500円は安くて申し訳ないくらい。
●兵庫県立ピッコロ劇団第35回公演「モスラを待って 」
'09.11.22 可児市文化創造センター小劇場 座席:1階F26
作/鄭義信
演出/内藤裕敬
出演/兵庫県立ピッコロ劇団
剣幸(客演)
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