ラン/森絵都
森絵都の「ラン」を読んだ。
22歳の環は、9年前、13歳の時に
両親と弟を亡くした。
その後一緒に暮らしていた叔母の奈々美も亡くなり、
一人取り残されてしまった。
環は新しい町に移り住む。
近所の自転車屋で、
店主の紺野さんと猫のこよみと出会う。
すぐに仲良くなるが、こよみの死をきっかけに、
紺野さんは田舎へ帰ってしまう。
環に自転車のモナミ一号を残して。
モナミ一号はすごい自転車で、
環をあの世までも連れて行ってくれた・・・
自宅の居間に置いてあり、
ネットでは評価が高かったので読み始めたが、
ファンタジーというか児童書というか、
ちょっと苦手の分野の本だった。
どこが「ラン」なんだという内容で始まるが、
ちゃんと途中で走ってくれる。
マラソン仲間が集まったイージーランナーズは個性派ぞろいで、
それぞれのエピソードは実に楽しい。
それでも感情移入できなかったのは、
レーンを超えた先の世界に
違和感を感じる(重ね言葉?)せいだろうか。
★★★
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