紅白とTwitter
NHK教育で第九とクラシック・ハイライトを鑑賞予定が
つい紅白を最後まで見てしまった。
ハイライトは永ちゃんの登場。
次に美川憲一+春日、笑った。
嵐が歌うのを初めて聴いたが意外によかった。
メガ小林幸子には、あぜんとした。
Twitterで、人の勝手なつぶやきを読みながらの紅白鑑賞、
新しい楽しみ方を体験できた。
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いつもアクセス、コメントいただいている方、
1年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
NHK教育で第九とクラシック・ハイライトを鑑賞予定が
つい紅白を最後まで見てしまった。
ハイライトは永ちゃんの登場。
次に美川憲一+春日、笑った。
嵐が歌うのを初めて聴いたが意外によかった。
メガ小林幸子には、あぜんとした。
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来年もよろしくお願いします。
米澤穂積の「追想五断章」を読んだ。
「このミステリがすごい!!」の日本小説で4位、
その他のランキングでも上位に挙がっている。
芳光は大学を中退し、叔父の古本屋でバイトをしている。
ある日、北里可南子という女性が店に現れ
「父の書いた小説を探して欲しい」と依頼される。
父こと、北里参吾の遺した小説は全部で5編、
どのように発表されたのかは不明だが、
共通しているのは、どれも結末をわざと書かずに
読者に委ねる「リドルストーリー」になっていること。
そして可南子がその5編の結末を持っているという。
小説が載っていた雑誌などを頼りに調べていくと、
作品は一つ一つ見つかっていった。
しかし調査を進めるうちに、参吾が当事者となった事件
「アントワープの銃声」の姿が浮かび上がってきた・・・
小説の中に登場する5つの短編が
それだけでも1冊の本にまとまるのではないかと思うくらい
よく出来ている。
ところが、謎解きも含め
全体として面白かったかと聞かれると、
そうでもないと答えざるを得ない。
技巧に走り過ぎて、人間を描ききれていない。
魅力ある登場人物がいない、そんな気がする。
ここ数年、評価の高いミステリーを
ひと通り読んで来た。
しかし、どうもワタシはミステリーとは
相性が悪いらしいということに
今さらながら気づいた。
★★★
書かずにはおれない。
TBS系「クリスマスの約束2009」
感動した。
小田和正をはじめ総勢21組34人のアーティストによる、
それぞれの代表曲のメドレー。
タイトルは「22分50秒」。
アンコールのユニゾンによる「忘れないで」にも
鳥肌が立った。
Christmasの夜、
もう寝るけど、いい夢が見られそう。
武内英樹監督の「のだめカンタービレ最終楽章 前編」を
上映初日に見てきた。
21時30分からの上映、
初日ということで混雑を予想していたが、
客の入りは3割程度だった。
物語は、パリのマルレ・オーケストラに
常任指揮者として就任した千秋真一(玉木宏)と、
パリに留学した、のだめこと野田恵(上野樹里)の
2人を中心に展開していく。
ワタシは、テレビドラマの映画化には否定的である。
わざわざ映画館でやる必要を全く感じない。
本作品も同じ。
この程度の内容であれば、
映画館で見なくても、テレビでも十分だろう。
そんな中でも印象に残った場面を2つ。
千秋は「ボレロ」のチェレスタを
のだめに弾かせようとする。
それを聞いたときの、のだめの歓喜のシーンがシュールで最高。
バックにベートーヴェンの第九が流れ、
空を飛び、変態の園でマングースやぷりゴロ太たちと踊り狂う。
サイケデリック調なアニメも笑わせる。
前編でのクライマックスと言っていいかも。
そして、音楽に向かう姿勢が不真面目そうなオケのメンバーが
実は収入が少ないため、アルバイトをしながら
一生懸命練習しているシーンで流れる
エルガー作曲エニグマ変奏曲の「ニムロッド」。
こみ上げるものがある名場面だった。
★★★☆
名古屋フィルハーモニー交響楽団の
ベートーヴェン・ツィクルス♯5を聴いてきた。
ツィクルスの最後を飾るのは第九。
この回だけは2公演あって、2日目の土曜日は完売。
初日の金曜も当日券の販売枚数はそれほど多くなかった。
第九人気というより、フィッシャー人気なのだろう。
第一楽章から早いテンポで進む。
非常に軽快な楽しい第九。
フィッシャーが何を仕掛けるのだろうという期待もあって、
わくわくし通しの70分間だった。
だれもが期待するコーダ。
一瞬音量をぐっと落とすというワザは初めて聴いた。
びっくりしたが、その効果は絶大で、最高に盛り上がった。
オケはマエストロによくついていった。
先週の定期演奏会に続き、金管にキズはあったものの、
まあ許容範囲か。
残念なのは合唱。
アマチュアだから仕方ないのかもしれないが、
オケの演奏が良かっただけに、
もう少しハイレヴェルな合唱が聴きたかった。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェン・ツィクルス♯5
'09.12.18 中京大学文化市民会館オーロラホール 座席:3階3列32
指揮:ティエリー・フィッシャー
ソプラノ:大隅智佳子
アルト:小川明子
テノール:望月哲也
バリトン:与那城敬
合唱:愛知県合唱連盟
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調「合唱付」
吉田修一の「横道世之介」を読んだ。
1980年代の東京を舞台に、
地方から都内の大学に進学した横道世之介と
彼を取り巻く友人、恋人たちが描かれる。
マンションの隣に住むヨガのインストラクター小暮京子、
入学式で知り合った同学部の倉持一 平、
いつの間にか入部させられてしまったサンバサークルの阿久津唯、
一緒に寝泊まりした加藤、
年上であこがれの片瀬千春、
そして自動車教習所で出会った与謝野祥子。
皆、個性的なようで、
自分の学生時代を思い返すと、
似たような奴らはいたような気がする。
20年後、彼らが何をしているかが
途中、絶妙のタイミングで語られる。
世之介のことは祥子以外、だれも知らない。
どうなったかはネタばれとなるので伏せておくが、
このあたりの設定が憎い。
読み終えて、なぜか学生時代よく立ち寄ったお店が
次々と頭に浮かんだ。
新宿のRolling Stone、渋谷TOPDOG、自由が丘SONGS・・
一緒に行っていた友人、女の子たちは今、
ワタシのことを覚えていてくれるのだろうかと、
しばし、もの思いに耽った。
人と人が出会うのは偶然のようで
実は必然ではないかと、
この小説を読んで、今さらながら感じた。
今年読んだ中でも特に印象深い1冊。
★★★★★
名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第364回定期演奏会を聴いてきた。
今回はベルリン・フィル首席フルート奏者の
エマニュエル・パユを招いているため
チケットは平常時より2,000円アップ。
それでも金曜公演でこれだけ席が埋まるのは
彼の人気によるものだろう。
前半はパユがソロを務める2曲と、
ドビュッシーの短い2曲。
ジャルレの協奏曲では、パユの超絶技巧に
会場全体からためいきが聞こえるようだった。
終了後の拍手がなかなか鳴り止まなかったが
この日はアンコールなし。
名フィルのウェブサイトによると、
2日目はゲンツマーのフルート・ソナタ第3番の第1楽章を
アンコールで演奏したらしい。
ちょっとくやしい。
後半は、ストラヴィンスキー三大バレエ曲シリーズの
最後を飾る「ペトルーシュカ」。
4管編成の1911年版ということで、
爆音を期待していたのだが、
淡々としていたように感じたのはどうしてだったのか。
ストラヴィンスキーらしい色彩の豊かさも
あまり感じられなかった。
それにトランペットが途中、
へなへなになってしまったのは
ちょっといただけない。
さて明日はベートーヴェン・ツィクルス♯5、
ティエリー・フィッシャー指揮の交響曲第9番「合唱付き」。
このコンサートが、今年の聴き納めとなる。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団第364回定期演奏会
~燃える炭火に照らされた夕べ~
’09.12.11日 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階R2-1
指揮:ティエリー・フィッシャー
フルート:エマニュエル・パユ
ピアノ:碇山典子
ボルン:カルメン幻想曲
ドビュッシー(カプレ編):組曲『子供の領分』より「雪は踊っている」
ドビュッシー〜ホリガー:アルドゥル・ノワール(黒い熱)
−ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」による〈日本初演〉
ジャレル:フルート協奏曲『…静寂の時…』〈日本初演〉
(休憩)
ストラヴィンスキー:バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)
上原ひろみのソロリサイタルを、
名古屋市のしらかわホールで聴いた。
途中、休憩を入れて約2時間半、
アグレッシブでパワフル、全力疾走のパフォーマンスが続いた。
たどたどしくておちゃめなMCと
演奏とのギャップが微笑ましくて、
とても幸せな気分にさせてくれた。
曲目はほとんどがオリジナルだが、
終了間際に弾いたバロックの名曲「パッヘルベルのカノン」は、
その美しいメロディを十分に聴かせながら、
彼女なりに十分消化し切った演奏だった。
ちょっと残念だったのは会場。
しらかわホールはクラシックの室内楽専用、
会場全体が緊張感に包まれているようで、
観客のノリが今ひとつだった。
上原ひろみはいつもながらの
体中をつかったパフォーマンスを見せているのに
手拍子をしていいのか、足踏みしていいのか、
皆が躊躇していたような気がした。
ぜひ狭いライブハウスで見たいけれど、
これだけ人気があっては夢物語かな。
余談だがプログラムに、
キル・フェボンのチラシがはさまっていた。
聞くところによると、彼女はここのタルトが大好きらしい。
名古屋にも松坂屋南館1階にあって、
いつも行列ができる、長女お気に入りの店。
一度おごらされたことがある。
タルトが苦手なワタシでも、
さくさくとおいしく食べられた。
●上原ひろみ「PLACE TO BE」2009日本ツアー
’09.12.9 三井住友海上しらかわホール 座席:1階O-7
1. I've Got Rhythm
2. Sicilian Blue
3. BQE
4. sland Azores
5. Berne Baby Berne
6. Choux a la Creme
(休憩)
7. Green Tea Farm
8. Capecod Chips
9. Old Castle,by the river,in the middle of a forest
10. Pachelbel's Canon
11. Viva! Vegas
Show City, Show Girl
Daytime in Las Vegas
The Gambler
(アンコール)
12. Place To Be
13. The Tom and Jerry Show
天野純希の「青嵐の譜」を読んだ。
文永の役と弘安の役、二度にわたり
元軍が日本を襲来した、いわゆる元寇。
この時代に生きた、二郎、宗三郎、麗花の3人の若者を描く。
二郎は商人の息子、宗三郎は遊女の私生児、
麗花は高麗から流れ着いた少女、
3人は玄界灘の壱岐島で出会い、強い絆で結ばれる。
絵が好きな二郎は、絵師になる夢を抱いて大陸に渡るが、
嵐に遭遇し船は難破、行方知らずとなった。
隠岐に残った宗三郎は、元軍の襲撃を受け、
命からがら生き延びる。
復讐心に燃える宗三郎は、
松浦党に身を投じ、元軍の再襲来に備える。
麗花は博多の豪商・謝国明に育てられた。
母親譲りの笛の才が認められ、
桔梗率いる田楽踊りの一座に加わることになった・・・
大陸と日本を股にかけた
スケールの大きな作品である。
幼なじみの3人が、元寇の襲来により
運命に翻弄されながらも懸命に生きていく姿が
生き生きと描かれている。
文永の役、弘安の役での
悲惨極まりない戦闘や虐殺の場面が続くのに、
読後感が悪くないのは、
庶民の生きる力や希望をしっかりと描いているからだろう。
著者の天野純希(あまの すみき)は名古屋市出身の30歳。
これからが楽しみだ。
ただ残念なのは、中身の分かりづらいタイトルと
趣味の悪い装丁。
これは出版社が問題か。
★★★★★
クエンティン・タランティーノ監督の
「イングロリアス・バスターズ」を見てきた。
第二次大戦中、ドイツに占領されたフランスで、
ユダヤ人の映画館オーナー、ショシャナ(メラニー・ロラン)は
ドイツ軍の英雄フレデリック(ダニエル・ブリュール)に好意を持たれる。
そして映画館で、ナチスのプロパガンダ映画のプレミア上映を
させられることになった。
この情報を知ったイギリス軍は、
ナチスの幹部ともども映画館を爆破する作戦のため、
アルド中尉(ブラッド・ピット)率いる
“イングロリアス・バスターズ”を動員。
彼らはスパイのブリジッド(ダイアン・クルーガー)と接触する。
一方、ナチスでは“ユダヤ・ハンター”の異名をとる
ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)がこうした動きを感知し、
バスターズに立ち向かう・・・
映画は5章に分けられており、
特に序章がすばらしい。
草原の一軒家で交わされる、
ランダ大佐とフランス人の親父の会話の緊張感。
ユダヤ人を匿っており、いつバレるかというスリルは、
ヒッチコック監督へのオマージュだろうか。
俳優ではランダ大佐役、
クリストフ・ヴァルツの存在感が際立っており、
主演のブラッド・ピットを完全に食ってしまっていた。
二人の女優では、ダイアン・クルーガーの色気もよかったが、
メラニー・ロランの陰のある美しさは格別だった。
タランティーノ監督らしく、
目を覆うようなグロい場面が何度も登場する。
ワタシは苦手としているのでこれはマイナス点。
ということで評価は4.5ポイント。
★★★★☆
FC岐阜のリーグ戦最終試合を見てきた。
対戦相手は、徳島ヴォルティス。
前半、キーパーの不用意なミスで先制を許す。
相手の方が動きが良く、ボールを支配され続けた。
このまま終わってしまうのかと危惧したが、
後半になって見違えるようにパスが通り始めた。
そして、佐藤と秋田が立て続けにゴールを決め、
2-1で見事な逆転勝ちを収めた。
雨にも関わらず、長良川競技場には
5000人以上が詰めかけた。
絵に描いたような逆転劇に
サポーターも大いに盛り上がった。
これで、昨年からの観戦歴は2勝4分9敗。
来週は、天皇杯準々決勝、相手は名古屋グランパス、
会場の瑞穂陸上競技場に駆けつけたいんだけど、
残念ながら仕事の日。
《今シーズンの観戦歴》
△5月 2日 vs東京ヴェルディ 0-0
●8月17日 vsコンサドーレ札幌 0-2
○8月22日 vsFC横浜 3-2
○12月5日 vs徳島ヴォルティス2-1
森絵都の「ラン」を読んだ。
22歳の環は、9年前、13歳の時に
両親と弟を亡くした。
その後一緒に暮らしていた叔母の奈々美も亡くなり、
一人取り残されてしまった。
環は新しい町に移り住む。
近所の自転車屋で、
店主の紺野さんと猫のこよみと出会う。
すぐに仲良くなるが、こよみの死をきっかけに、
紺野さんは田舎へ帰ってしまう。
環に自転車のモナミ一号を残して。
モナミ一号はすごい自転車で、
環をあの世までも連れて行ってくれた・・・
自宅の居間に置いてあり、
ネットでは評価が高かったので読み始めたが、
ファンタジーというか児童書というか、
ちょっと苦手の分野の本だった。
どこが「ラン」なんだという内容で始まるが、
ちゃんと途中で走ってくれる。
マラソン仲間が集まったイージーランナーズは個性派ぞろいで、
それぞれのエピソードは実に楽しい。
それでも感情移入できなかったのは、
レーンを超えた先の世界に
違和感を感じる(重ね言葉?)せいだろうか。
★★★
新国立劇場でアルバン・ベルクの「ヴォツェック」を見てきた。
まずは、アンドレアス・クリーゲンブルクの演出から。
舞台一面に浅く水が張られている。
空中には四角い箱が浮いており、
これが床屋にもなり、ヴォツェックの家にもなる。
そして浮いたまま、場によって、前に出てきたり、
後ろに下がったりする。
登場人物たちの容姿や衣装は異様で病的。
醜く太っていたり、怪物のような
恐ろしいメイクをしていたりする。
たぶんヴォツェックの目には、
このように映っていたのだろう。
演出のもう一つの特色は、
ヴォツェックとマリーの子どもが
舞台上でずっと芝居をしていること。
抑え気味の照明も効果的で、
暗い、とにかく暗い、
しかし素晴らしい演出だった。
そもそもこのオペラ、
貧乏な兵士ヴォツェックが、
小遣い稼ぎで生体実験台となり、
狂気の末に不倫を犯した妻マリーを殺害、
入水自殺するという壮絶な物語。
今回の演出では、
貧困や抑圧、社会不安などをテーマに
強く問題提起していると感じた。
主役級の歌手はほぼ満点の出来。
ヴォツェックのトーマス・ヨハネス・マイヤー、
マリーのウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン、
鼓手長のエンドリック・ヴォトリッヒの3人とともに、
医者の妻屋秀和、アンドレスの高野二郎ら日本人も熱演。
東京フィルは、ヴォツェックが死んだ後の間奏曲など、
迫力に欠ける場面がいくつかあったが、
概ね高水準の演奏だった。
●アルバン・ベルク「ヴォツェック」
’09.11.26 新国立劇場大ホール 座席:3階4列19
指揮:ハルトムート・ヘンヒェン
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク
ヴォツェック:トーマス・ヨハネス・マイヤー
鼓手長:エンドリック・ヴォトリッヒ
アンドレス:高野二郎
大尉:フォルカー・フォーゲル
医者:妻屋秀和
第一の徒弟職人:大澤 建
第二の徒弟職人:星野 淳
マリー:ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン
マルグレート:山下牧子
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
可児市文化創造センター(aLa)で
兵庫県立ピッコロ劇団の「モスラを待って 」を見てきた。
2007年に文化庁芸術祭優秀賞を授賞した作品の再演。
大晦日、小さなさびれた公園で
映画「モスラ」のロケが行われている。
監督は優柔不断で、
リテイクを繰り返す女性カメラマンの言いなり。
思い通りに行かない助監督は切れてしまう。
W主演の女優の仲は悪く、
落ち目になっている年増女優の方は助監督の元彼女。
撮影助手はメイクの女性と同棲しているが、
別れ話の真っ最中。
さらには、やたらと文句ばかりのエキストラたちが絡み、
撮影現場は大混乱する。
果たして、元旦までにクランクアップできるのか・・・
作が鄭義信、演出が内藤裕敬ということで、
大いに期待した。
出来は悪くないのだが、
今ひとつ感情移入できなかったのは、
監督の優柔不断さにイライラしたせいだろうか。
女優役の剣幸と平井久美子の演技は最高。
2人の雪のような白い肌とともに、楽しませてもらった。
平井は、剣を食ってしまうほどの演技で、
これからも注目したい女優。
ところでこのホールで扱われている
当日のハーフプライスチケットはありがたい。
これだけの芝居で1,500円は安くて申し訳ないくらい。
●兵庫県立ピッコロ劇団第35回公演「モスラを待って 」
'09.11.22 可児市文化創造センター小劇場 座席:1階F26
作/鄭義信
演出/内藤裕敬
出演/兵庫県立ピッコロ劇団
剣幸(客演)
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