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December 17, 2009

名古屋フィル 第364回定期演奏会

名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第364回定期演奏会を聴いてきた。

今回はベルリン・フィル首席フルート奏者の
エマニュエル・パユを招いているため
チケットは平常時より2,000円アップ。
それでも金曜公演でこれだけ席が埋まるのは
彼の人気によるものだろう。

前半はパユがソロを務める2曲と、
ドビュッシーの短い2曲。
ジャルレの協奏曲では、パユの超絶技巧に
会場全体からためいきが聞こえるようだった。
終了後の拍手がなかなか鳴り止まなかったが
この日はアンコールなし。
名フィルのウェブサイトによると、
2日目はゲンツマーのフルート・ソナタ第3番の第1楽章を
アンコールで演奏したらしい。
ちょっとくやしい。

後半は、ストラヴィンスキー三大バレエ曲シリーズの
最後を飾る「ペトルーシュカ」。
4管編成の1911年版ということで、
爆音を期待していたのだが、
淡々としていたように感じたのはどうしてだったのか。
ストラヴィンスキーらしい色彩の豊かさも
あまり感じられなかった。
それにトランペットが途中、
へなへなになってしまったのは
ちょっといただけない。

さて明日はベートーヴェン・ツィクルス♯5、
ティエリー・フィッシャー指揮の交響曲第9番「合唱付き」。
このコンサートが、今年の聴き納めとなる。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第364回定期演奏会
 ~燃える炭火に照らされた夕べ~
 ’09.12.11日 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階R2-1

指揮:ティエリー・フィッシャー
フルート:エマニュエル・パユ 
ピアノ:碇山典子

ボルン:カルメン幻想曲
ドビュッシー(カプレ編):組曲『子供の領分』より「雪は踊っている」
ドビュッシー〜ホリガー:アルドゥル・ノワール(黒い熱)
  −ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」による〈日本初演〉
ジャレル:フルート協奏曲『…静寂の時…』〈日本初演〉
(休憩)
ストラヴィンスキー:バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)

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