名古屋フィル 第364回定期演奏会
名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第364回定期演奏会を聴いてきた。
今回はベルリン・フィル首席フルート奏者の
エマニュエル・パユを招いているため
チケットは平常時より2,000円アップ。
それでも金曜公演でこれだけ席が埋まるのは
彼の人気によるものだろう。
前半はパユがソロを務める2曲と、
ドビュッシーの短い2曲。
ジャルレの協奏曲では、パユの超絶技巧に
会場全体からためいきが聞こえるようだった。
終了後の拍手がなかなか鳴り止まなかったが
この日はアンコールなし。
名フィルのウェブサイトによると、
2日目はゲンツマーのフルート・ソナタ第3番の第1楽章を
アンコールで演奏したらしい。
ちょっとくやしい。
後半は、ストラヴィンスキー三大バレエ曲シリーズの
最後を飾る「ペトルーシュカ」。
4管編成の1911年版ということで、
爆音を期待していたのだが、
淡々としていたように感じたのはどうしてだったのか。
ストラヴィンスキーらしい色彩の豊かさも
あまり感じられなかった。
それにトランペットが途中、
へなへなになってしまったのは
ちょっといただけない。
さて明日はベートーヴェン・ツィクルス♯5、
ティエリー・フィッシャー指揮の交響曲第9番「合唱付き」。
このコンサートが、今年の聴き納めとなる。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団第364回定期演奏会
~燃える炭火に照らされた夕べ~
’09.12.11日 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階R2-1
指揮:ティエリー・フィッシャー
フルート:エマニュエル・パユ
ピアノ:碇山典子
ボルン:カルメン幻想曲
ドビュッシー(カプレ編):組曲『子供の領分』より「雪は踊っている」
ドビュッシー〜ホリガー:アルドゥル・ノワール(黒い熱)
−ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」による〈日本初演〉
ジャレル:フルート協奏曲『…静寂の時…』〈日本初演〉
(休憩)
ストラヴィンスキー:バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)
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