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November 18, 2009

風が強く吹いている(大森寿美男監督)

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大森寿美男監督の「風が強く吹いている」を見てきた。
直木賞作家・三浦しをんの同名小説の映画化。

寛政大学4年生のハイジ(小出恵介)は、
新1年生のカケルに声を掛けた。
カケル(林遣都)は高校時代、天才ランナーと呼ばれたが、
事情があって、今は陸上からは離れている。
ハイジはカケルを、家賃が格安の竹青荘へ
強引に入寮させる。
ここは陸上部の寮であり、
カケルは入寮と同時に陸上部の部員となった。

ある日ハイジは、竹青荘メンバーに
箱根駅伝に出場するとの野望を発表する。
最初は馬鹿げた話と思っていた彼らだが、
ハイジの配慮や指導で徐々にその気になっていく・・・

素人10人を集めて箱根駅伝出場をねらうというのだから
そんなばかなという話。
しかし、こんなにも面白く見せるのは、
10人のキャラクターによるものが大きい。
まずは主役のカケルを演じる小出恵介。
優しい口ぶりのなかにも強い意志を感じさせ、
時には熱く、厳しくみんなを指導するという難しい役柄を
見事に演じ切った。

次にカケルを演じる林遣都。
何と言ってもあの走りと引き締まった肉体。
この役にぴったりで、
彼なくしてはこの映画はありえなかったのではと
思うくらい適役だった。

ほかの8人も個性豊かで、
それぞれのエピソードは
笑いあり、考えさせられるものありと
バラエティに富んでいて楽しい。

そしてこの作品の映像としての魅力は、
予選会と箱根駅伝本番の場面。
これがロケかと思うくらいリアリティがあり、
毎年、テレビで鑑賞している私も、
まったく違和感を感じなかった。
この編集も見事。

監督の存在感があまりなかったことや、
ラストシーンが、あれから何年後のことかが
分かりづらかったことを除けば、
青春スポーツ映画としては満点の出来。

★★★★★

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Comments

私も毎年、箱根駅伝見てますし
この映画、すごく気になってました。
(実は、陸上経験者なもので)

るうかすさんが★5を付けたんですもの
やっぱり見に行かなくちゃね!(笑)

Posted by: 久美 | November 20, 2009 03:16 PM

久美さん

ぜひご覧になってください。
正月の生の(といってもテレビを通してですが)箱根に
勝るとも劣らない臨場感だと思います。

あまり知られていない予選会の様子も
リアルに再現しています。


Posted by: るうかす | November 22, 2009 12:07 AM

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