« 筧忠治展〜自画像を描き続けて80年〜 | Main | マイケル・ジャクソン THIS IS IT(K・オルテガ監督監督) »

November 13, 2009

ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜(根岸吉太郎監督)

001

根岸吉太郎監督の
「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」を見てきた。

終戦直後の東京、
放蕩者の小説家・大谷(浅野忠信)はある日、
飲み屋から五千円を盗んで自宅に逃げ帰って来た。
追い掛けて来たのは、
飲み屋夫婦の吉蔵(伊武雅刀)と巳代(室井滋)。
大谷はどこかに逃げ出してしまうが、
妻の佐知(松たか子)は、
警察沙汰になるのを許してもらおうと
人質として翌日から夫婦の店で働くことになる。

飲み屋で働く佐知の前に、
佐知に好意を持つ工員・岡田(妻夫木聡)や、
かつて佐知が思いを寄せていた弁護士・辻(堤真一)が現れる。
一方、大谷の借金、浮気癖はなおることなく、
とうとうバーの女・秋子(広末涼子)と姿を消してしまう・・・。

太宰治の「ヴィヨンの妻」をベースに、
さまざまな短編のエピソードを取り込んた
オリジナルストーリーとなっている。
主人公の大谷はイコール太宰だろう。
太宰その人を描いた映画といって過言でない。

松たか子と広末涼子が演ずる、
二人の女性が印象的だ。
何度も大谷に裏切られ、
明るい未来は望めないのに、
離れていこうとはせず、
時に満足そうな表情さえ見せる佐知。
浮気だと分かっていても待ち続け、
あげくのはてには、無理心中で命を落とす秋子。
このようなヒモ体質の男のどこがいいのか
どうしても理解できないんだけど・・・。

評価:★★★☆


|

« 筧忠治展〜自画像を描き続けて80年〜 | Main | マイケル・ジャクソン THIS IS IT(K・オルテガ監督監督) »

Comments

The comments to this entry are closed.