« 写真集「ソラリーマン 働くって何なんだ?!」 | Main | 兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って 」 »

November 29, 2009

沈まぬ太陽(若松節朗監督)

002

若松節朗監督の「沈まぬ太陽」を見てきた。
山崎豊子の同名小説の映画化で
途中10分間の休憩が入るという長編。

国民航空の恩地(渡辺謙)は、
労働組合で職場環境の改善に奔走した結果、
海外のへき地へ左遷されてしまう。
延べ10年にも及ぶ海外での生活に耐え、本社へ復帰したが
すぐにジャンボ機墜落事故が起き、
現地で悲劇を目のあたりにする。

国民航空の社内の立て直しを図るべく
首相からの要請で会長に就任したのは国見(石坂浩二)。
会長室に抜擢された恩地は、
組織の腐敗と戦うことになる・・・

国民航空は日本航空のことで、
恩地にも国見会長にもモデルが実在する。
今の日本航空の状況も考えると、
どうしてもっと早く、
改革に着手しなかったのだろうと思う。

ちなみに国見会長のモデルである伊藤氏の
辞任のいきさつは以下のサイトに詳しい。
氏の辞任の挨拶には心を打たれる。

http://www.rondan.co.jp/html/ara/jal2/index.html

さて映画に戻ろう。
若松監督の演出は正攻法で悪くはないが、
テレビの大河ドラマ風とでも言うのか、
面白みに欠ける。
特に延々と続くラストシーンは、
どうにかして欲しかった。

しかし、渡辺謙と石坂浩二の名演に敬意を表し
評価は満点ということで。

★★★★★

|

« 写真集「ソラリーマン 働くって何なんだ?!」 | Main | 兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って 」 »

Comments

話題の映画ですね。

「この映画の撮影の大変さを思い出した」と、
テレビで渡辺謙が涙しているのを見ました。
それほどすごい映画なら、ぜひ見たい!
とは思いつつ、新型インフルエンザが気になって、
映画館への足が遠のいてるこの頃です。

原作だけでも読みたいとは思うのですが、
最近、忙しくて読書もお預け状態です。。。。

Posted by: 百子 | December 02, 2009 11:21 PM

百子さん

新型インフルエンザ、確かに不安ですが、
今年を代表する映画として、
ぜひ見ておきたい作品です。
もう1カ月以上のロングランとなってますので、
観客も減って来ているのではないでしょうか。
というわけで、お早めに。

Posted by: るうかす | December 03, 2009 11:22 PM

The comments to this entry are closed.

« 写真集「ソラリーマン 働くって何なんだ?!」 | Main | 兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って 」 »