筧忠治展〜自画像を描き続けて80年〜
愛知県一宮市の三岸節子記念美術館で開かれている
「筧忠治展」を見てきた。
9年前、同市内の博物館で出会って以来、
ずっと気になっている画家。
地元以外ではほとんど知られていないが、
力強い描写は個性的で、
一度見たら忘れられない。
今回は、サブタイトルにあるとおり、
自分自身を不動明王になぞらえた自画像を中心に、
何年も掛けて絵の具を塗り重ねた大作「虫眼鏡を持てる老母」、
繊細なエッチングの猫や風景画などが展示されている。
量的には少々物足りないが、
1枚1枚からは執念のようなものが
ずっしりと伝わってくる。
11月15日まで。
常設展も見てきた。
「三岸節子 室内画の誘惑 −美の小宇宙を描いて−」
室内の花器、壺、小物などを描いた作品が紹介されていた。
入り口で目を引いたのは、
20歳のときの節子の自画像。
デビュー作だと言う。
おかっぱの髪型といい、
鮮やかな赤い着物といい、
あどけなさが残る中にも、
その眼差しからは強い意志を感じ、
絵の前でしばしたたずんでしまった。
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Posted by: Bollywood Chatakka News | October 19, 2014 05:27 AM