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October 31, 2009

帰国しました

またぼちぼち、記事をアップしていきます。

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October 23, 2009

落ちます

西海岸に行くため、8日間ほどネットから落ちます。

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October 22, 2009

ヘヴン/川上未映子

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川上未映子の「ヘヴン」を読んだ。

芥川賞候補作の「わたくし率 イン歯ー、または世界」と
同受賞作「乳と卵」、どちらも立ち読みをしたが、
相性が良くなくて未読のまま。
今回のヘヴンは偶然、図書館で借りることが出来た。

主人公は14歳の「僕」。
斜視で、学校では毎日のようにいじめに遭っている。
ある日、同級生の「コジマ」から手紙をもらった。
彼女も汚い身なりをしているせいでいじめられている。
二人は密かに文通をしながら心を通わせていく・・・

いじめを扱った作品は苦手で、
いつも感情移入ができない。
これほどのいじめを受けているのに
教師、母親、医師、だれも気づかないというのも
どうしても理解できないんだけど。

それでもラスト近く、いじめの加害者である生徒たちと
「僕」「コジマ」の戦いは、情景描写が見事、
つい引き込まれてしまった。
ただ、ラストが、あまりにもご都合主義で
少々興ざめ。

歌手で詩人で芥川賞作家で、しかも美人、
そんな話題が先行しているような気がする。
今後の作品に期待したい。

そうそう、帯のうたい文句はいただけない。

「驚愕と衝撃!圧倒的な感動! 
涙がとめどなく流れるー
善悪の根源を問う、著者初の長篇小説」

この本の本質とは、ずれていると思う。

★★★☆

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October 21, 2009

D・グラモフォン “The Collectors' Edition”

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Amazonに予約していた、
ドイツ・グラモフォン創立111周年記念の
ボックスセットが届いた。
厳選された51のCD(55枚)で約8,000円、
1枚あたり145円はあまりに安い。
既に持っているCDは何枚もあるが、
それでもじゅうぶんモトは取れる。

指揮者ではフルトヴェングラーからドゥダメルまで、
作曲家としてもモンテヴェルディから現代まで、
幅広く選ばれており、
クラシックの基礎ライブラリーとして、
これほどコストパフォーマンスの高い商品はほかにない。
オリジナルジャケットの紙ケースや
分厚い解説本(英語)もうれしい。

クラシック初心者に自信を持っておすすめできる
ボックスセットである。
売れるだろうな、きっと、
と思ってAmazonで確認したら、
何と17,641円に値上がっている。

HMVもTOWERも完売。
しまった、複数セット買っておけばよかった・・・

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October 20, 2009

名古屋フィル第362回定期演奏会「ア・ストリング・アラウンド・オータム」

名フィルの定期演奏会を聴いてきた。
体調不良で、どうしようか迷ったが、
無理して行って、本当によかったと思える公演だった。

前半のリャードフと武満、
生で聴くのはそれぞれ2回目と初めて。
どちらも今回のテーマに沿った、
繊細で落ち着きのある曲。
特に後者は、ソリストにヴィオラの第一人者、
今井信子を迎えての演奏。
私が苦手とする武満のなかでも比較的聴きやすい曲であったが、
体調のせいか、途中でうとうとしてしまった。

後半のエルガー2番も初めて聴く曲。
予習は、今年5月のNHK交響楽団の定期演奏会の映像。
指揮はこの日と同じ尾高忠明。

1時間弱の大作にも関わらず名フィルは絶好調。
特に金管群とティンパニーは大活躍だった。
マエストロ尾高は、陰影をはっきりと描き出し、
緊張感のある演奏は最後まで途切れることがなかった。
一番不安だった終楽章のコーダ、
フライングの拍手はほとんど無く
至福の静寂を味わうことができた。
初めて名フィルで泣いてしまった。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第362回定期演奏会
 '09.1017 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階R2-19

指揮:尾高忠明
ヴィオラ:今井信子

リャードフ/交響詩「魔法にかけられた湖」作品62
武満徹/ア・ストリング・アラウンド・オータム
(休憩)
エルガー/交響曲第2番変ホ長調 作品63

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October 18, 2009

臨済宗大本山 東福寺

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紅葉で有名な寺院。
さすがに10月初旬の月曜日は、人影もまばらだった。

目的は市松模様の方丈庭園。
とてもモダンなイメージ、
なるほど、この庭園は昭和14年に、
重森三玲氏によって作庭されたものであることを
後で知った。

東大寺のように大きく、
興福寺のように盛大を極めた寺という願いを込めて
それぞれ一字ずつとって「東福寺」と命名されたのだそうだ。
あまりに安直な命名だが、何だか微笑ましい(笑)

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October 14, 2009

天台宗 青蓮院門跡

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京都東山、知恩院の北隣にある
「天台宗 青蓮院門跡」を拝観してきた。

目的は国宝「青不動明王二童子像」。
平安時代から現在に至るまで、
ほとんど一般には公開されていなかった秘宝が、
12月20日までご開帳されている。
夜間は22時まで拝観できるのがうれしい。

不動明王は1000年の歳月を経てきただけあって、
これ色落ち?というのが第一印象。
暗かったせいかも。
しかしじっくり見るにつけ、
力強い顔の表情や、背景の業火の燃え盛るさまに
心を揺り動かされた。

庭園のライトアップも合わせて見て来た。
庭全体に配されたLEDは、
まるで夜空の星のようにきらめいていた。
また、竹やぶの青色ライトが圧倒的。

国宝とライトアップで特別拝観料1000円は
高いとは思わなかった。
機会があれば12月までにもう一度訪れたい。

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October 13, 2009

GOSPEL(ゴスペル)

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三度目にしてやっと店内に入ることができた。
前の2回は定休日と臨時閉店日。
今回は事前に電話し、
開いていることを確認してから訪れた。

目的は、知る人ぞ知るJBL「パラゴン」。
製造中止になって久しく、
今国内には100台も残ってない
スピーカーの銘器。
京都で目にするのはこれが初めて。
家具のようで無骨な外観なのに、
出て来るのは実にやわらかな音色だった。

後で知ったのだが、
パラゴンは、七条近くの「マチャプチャレ」という
自然食のお店にもあるらしい。
今度確認してこよう。

この日はいろいろお店を歩いて小腹がすいていたので、
スコーンとコーヒーのセットを注文。
ボリュームも十分でおいしくいただいた。

●GOSPEL(ゴスペル)
 京都市左京区浄土寺上南田町36
 Tel 075-751-9380
 営業時間 12:00~24:00
 定休日 火曜日(祝日の場合は営業)

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October 12, 2009

GIFU AIR FESTIVAL

と、チラシに書いてある。
何かというと、航空自衛隊岐阜基地の「航空祭」。
今年は周辺道路の渋滞を避けて、
自転車で向かった。
自宅から約6km、15分で会場着。

天気がいいせいか、観客は例年より多め。
一番人気はもちろんフライト。
残念ながら、午前の異機種大編成は見逃してしまったが、
午後からのブルーインパルスはしっかりと見てきた。

カメラを持って行った。
でも、ほとんどシャッターを押すことなく、
空をながめていた。
編隊を組みながら青空を飛び回るT-4は
本当に美しい。
この感動は生で見ないと分からないんじゃないかな。

多くの観客でごった返す基地内、
お昼どきに会場に入ったために、
飲食の屋台はどこも大行列。
食べ物よりも飲み物を求める列のほうが長かったのは
この日の天候によるものか。
でも一番の行列は、仮設トイレだった。

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マスクを販売しているお姉さんはなかなかの美形

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物販で人気は やはりここ

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愛嬌をふりまく着ぐるみ 名前は不明

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October 11, 2009

お風呂にトロンボーン

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朝起きて、洗面所に入ったら、
浴室の扉が開いていた。
のぞいてびっくり!
何これ、って、トロンボーンじゃない。

後で持ち主の長女に聞いたら、
汚れたので、一晩、洗剤につけ置いておいたとのこと。
こうやってきれいにするらしい。
名古屋フィルの先生から教えてもらった方法らしいんだけど、
素人目には、ちょっと乱暴じゃないかなと。
これって普通の行為なの?

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October 08, 2009

沼尻竜典オペラセレクション ベルク「ルル」

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びわ湖ホールで、ベルクの傑作オペラ「ルル」を見てきた。
滅多に見られないツェルハ補訂の3幕版での上演。

舞台には壁や反響板がなく、
天井や奥までがらんどうにしたつくり。
廃墟のような写真が後方に掲示され、
全体的に暗いイメージ。
昔よく見ていた、アングラ劇のよう。
嫌いではないが、反響板がないからだろう、
歌手の声が聞き取りづらかった。

歌手は、概ね満足のいく出来。
特にタイトルロールの飯田みち代、
感情をむきだしにした演技と歌は
観客に訴えるものがあった。
容姿も申し分なしで、ルルのイメージにぴったり。
ただ衣裳に関して、個人的な意見を述べるのなら、
もっと妖艶なものにしてほしかった。

ゲシュヴィッツ伯爵令嬢の小山由美、
同性愛という難しい役柄を見事に演じていた。
最後の場面も迫力満点だった。
男声陣ではアルヴァの高橋淳が一番の出来。

指揮者の沼尻竜典がよくコントロールしていたオーケストラ、
金管が弱いのは致し方ないとして、
全体的に音量不足。
もっと観客を圧倒するような演奏を聴かせてほしかった。

あと、オペラの本筋とは外れるが、
幻想のルル役、たかはしみほの
しなやかな動きには見惚れた。
ダンサーかと思って、
プログラムを見ると役者だとのこと。
芝居もぜひ見てみたい。

毎回楽しみにしている、びわ湖ホールのオペラ、
来年は3月に「ラ・ボエーム」、
そして秋には「トリスタンとイゾルデ」、
どちらも見逃せない。

●沼尻竜典オペラセレクション ベルク「ルル」
 '09.10.5 びわ湖ホール 座席:3階C-8

指揮:沼尻竜典
演出・装置:佐藤 信
照明:齋藤茂男
衣裳 :岸井克己
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団

ルル/飯田みち代
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢/小山由美
アルヴァ/高橋 淳
劇場の衣裳係・ギムナジウムの学生・ボーイ/加納悦子
医事顧問官・銀行家・教授/片桐直樹
画家・黒人/経種廉彦
シェーン博士・切り裂きジャック/高橋祐樹
シゴルヒ/大澤 建
猛獣使い・力業師/志村文彦
公爵・従僕/清水徹太郎
侯爵(売春斡旋業者)/二塚直紀
劇場支配人/松森 治
15歳の少女/中嶋康子
少女の母 /与田朝子
女流工芸家/江藤美保
新聞記者/相沢 創
召使/安田旺司


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October 07, 2009

幻の中華そば 加藤屋

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大津市の「幻の中華そば 加藤屋」へ行ってきた。

官庁街にあり、日曜のお昼どき、
空いていると思ったら、
意外にお客はたくさんいて、
テーブル席はいっぱいだった。

注文したのは店名にある「幻の中華そば」(680円)。
スープに背脂が浮いていたので、
見た目は濃く感じる
実際には、鶏がらと魚介からダシをとったあっさり系。
ワタシはこれくらいが好み。

麺は普通の太さで縮れがある。
柔らかいチャーシュー、
太くて歯ごたえのあるシナチク、
どれをとっても、わざわざ遠くから
足を運んでもいいなと思わせる一級品。

ただ、「幻の中華そば」は大げさだと思う。
おまけに、略して「まぼちゅう〜です!」という
ポスターが張ってある。
恥ずかしいと感じるのはワタシだけ?

●幻の中華そば 加藤屋
  滋賀県大津市中央3丁目4-20
  Tel 077-526-2600
  営業時間 11:30〜14:30/17:30〜20:30
  定休日 月曜日

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October 05, 2009

西光亭のくるみクッキー

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先日、東京へ行ってきたときに、
西光亭のくるみクッキーを買ってきた。

販売場所が、代々木上原の本店と、
松屋銀座、イクスピアリの3カ所、
そして通販のみとなっており、
今回は松屋での購入。

何と言ってもパッケージの斬新なイラストが目につく。
へたうまのリスが描いてあるのだが、
ヴァージョンが40種類以上あるのが特長。
誕生日、結婚、出産、七五三など
目的に合わせて選ぶことができる。
どれにしようか迷うのも楽しみのひとつ。

さて味は・・・
見かけは球形で、白い粉の砂糖がいっぱいかかっている。
柔らかくて、口に含むととけてしまいそう。
実際にはさくさくと、歯ざわりもよく、
あっという間に食べ終えてしまった。
そして、2つ、3つとつい、手が伸びてしまう。

これはお土産というよりも、
自分用に買って帰りたい一品。
お値段は少々高めで1箱1,260円。

●西光亭「くるみクッキー」
 東京都渋谷区上原2-48-11
 tel: 03-3468-2178
 ※ほかに、松屋銀座、イクスピアリ、通販で販売

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October 02, 2009

恋文の技術/森見登美彦

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森見登美彦の「恋文の技術」を読んだ。

京都の大学院生・守田一郎は、
くらげの研究のため、
遠く離れた能登の研究所に送られた。
ここはとんでもない田舎、
守田は人恋しさを紛らわすため、
彼の友人・小松崎や妹・薫、
研究室に君臨する女王・大塚緋沙子、
かつて家庭教師をしていた少年・間宮、
大学の先輩で作家・森見登美彦に、手紙を書きまくる。

「文筆修行」と称して、友人の恋の相談に乗ったり、
阿呆らしい手紙を書きつづったり、
院の先輩と壮絶なバトルを繰り広げたり、
はたまた、作家の森見登美彦に
恋文の書き方を教示してもらったりする。

守田は、同級生の伊沢に思いを寄せている。
磨いた恋文の技術で、彼女との恋を成就することはできるのか・・・

書簡体小説、つまり手紙だけで構成された作品。
読者は、守田からの手紙しか読めないので、
相手からの返信の内容は想像するしかないのだが、
これが謎解きのようでわくわくする。

独特のふざけた文体と、
散りばめられたさまざまな仕掛けも相まって、
大いに楽しませてもらった。

★★★★★

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