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August 30, 2009

道絶えずば、また/松井今朝子

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松井今朝子の「道絶えずば、また」を読んだ。

江戸歌舞伎の中心である中村座の舞台で、
稀代の女形・荻野沢之丞が不審な死を遂げた。
まず疑われたのは大道具方の甚兵衛。
しかし、すぐに首を吊ってしまう。
次に疑いの目が向けられたのは
沢之丞の跡目とされていた次男の宇源次。
その彼も舞台で怪我をし、
しばらく寺院に身を寄せることになる・・・

いわゆる時代ミステリー、
しかしこの本の魅力は謎解きではない。
江戸時代の庶民の生活を見事に描き出すとともに、
芝居小屋の役者や裏方の人間模様、
さらには大奥や寺院がからんできて、
読み応えのある長編となっている。

二人の兄弟が向き合うラストがいい。
まるで映画でも見ているような
印象に残る結末だった。

後で知ったのだが、この作品は
「非道、行ずべからず」「家、家にあらず」に続く
三部作の完結編らしい。
いきなり最後の作品を読んでしまったが、
単独でも十分楽しめる。
もちろんこれから前二作も読むつもり。

★★★★★

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August 22, 2009

第35節 FC岐阜vs横浜FC

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勝った!
やっと目の前で、FC岐阜の勝利の瞬間を見れた(ら抜き)!!

しかし見事な試合だった。
前半、PKで1点を拾ったものの、
ペースとしては横浜。
危なっかしい場面も一度や二度ではなかった。
それでも踏ん張り、1-0で折り返し。

後半も流れは変わらず、
とうとう相手にPKを与えて失点。
更にはオウンゴールで勝ち越されてしまった。
このまま終わってしまうのか・・・

ところが起死回生の1点は嶋田、
そして終了5分前には菅和範が逆転ゴール。
見事なボレーシュートにしびれた。
この感動の大きさは、私のサッカー観戦歴のなかでも、
日韓W杯での初勝利(vsロシア)に次ぐもの。

これで、昨年からの観戦歴は1勝4分9敗。

《今シーズンの観戦歴》
△ 5月  2日 vs東京ヴェルディ 0-0
●8月17日 vsコンサドーレ札幌 0-2
○8月22日 vsFC横浜 3-2

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August 19, 2009

佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラ

お盆休みを利用して、家族4人で鈴鹿まで行き、
佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラを聴いてきた。

今回はチャイコフスキーにこだわったプログラム。
事前の告知ではラストに演奏される予定だった「スラブ行進曲」が
1曲目に変更となった。
実はこの曲、1週間前に、同じ佐渡×シエナの子ども向け
「ヤング・ピープルズ・コンサート」で聴いている。
この間に4公演をこなしているので、
完成度も随分高くなっていた。

第2部から、ゲストの池上英樹が登場。
白鳥の湖ではちゃめちゃの踊り付きを披露、
最後には超絶技でカルメンの名曲をメドレーで演奏。
さらにはソロのアンコールで「星に願いを」も。

休憩後は、チャイコフスキーの有名な「弦楽セレナード」。
木管と弦バスだけによる演奏は、
意欲的で悪くはなかったが、
やはりこの曲、弦楽がいいなというのが本音。

最後の「エクストリーム・メイクオーバー」は大作。
そして吹奏楽の迫力が存分に楽しめる作品。
今さらながら、シエナはすごいと実感した。

アンコールは、まず「アンダンテ・カンタービラ」
そして最後の最後に「星条旗よ永遠なれ」。
舞台に上りきれないほどの観客が、
プロのメンバーと一緒になって演奏するという
シエナのコンサートの定番で幕を下ろした。

●佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラ
 '09.8.14 鈴鹿市民会館 座席:て39

指揮:佐渡裕
演奏:シエナ・ウインド・オーケストラ
ゲスト:池上英樹(パーカッション)

チャイコフスキー/スラブ行進曲
〈音楽のおもちゃ箱〉  
 ~佐渡裕のトークと音楽~
パーカッション・ソロ
チャイコフスキー/白鳥の湖
マンボ№5
ビゼー/歌劇「カルメン」より

(アンコール)
星に願いを  
   
(休憩)

チャイコフスキー/弦楽のためのセレナードより 第1、3、4楽章(福田洋介編曲委嘱)
ヨハン・デ=メイ/エクストリーム・メイクオーバー

(アンコール)
チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ
スーザ/星条旗よ永遠なれ

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August 18, 2009

儚い羊たちの晩餐/米澤穂信

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米澤穂信の「儚い羊たちの晩餐」を読んだ。
全体に暗くて、後味の悪い連作短編集。
もちろんそれは作家の意図したものではあるのだが。

帯によると「ラスト1行」に徹底的にこだわった、
つまり最後の1行でのどんでん返しをねらっているのだが、
それほどの衝撃は感じなかった。
あまりに技巧に走った小説は
ワタシの好みではないのかな、どうやら。

でも短編ミステリとしての完成度は極めて高い。
好きな人にはたまらない作品かも。

★★★☆

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August 17, 2009

第34節 FC岐阜vsコンサドーレ札幌

FC岐阜の対コンサドーレ札幌戦を観戦してきた。
今シーズン2試合目。
しかし、また負けてしまった。

このところ、ホームでは負け無しのFC岐阜だったが、
記録は11試合でストップ。
止めたのはワタシ?
これで昨年からの観戦歴は4分9敗。

さて、試合は零封されたとはいうものの、
中身は濃かった。
強豪・札幌を相手に、
互角以上の試合を見せてくれた。
最後まで足が止まることなく、
ゴールエリア内では、何かが起きそうで、
わくわくしながら試合を楽しんだ。
こんな試合を続ければ、
勝ち負けに関係なく、競技場に足を運ぶ人は増えてくると思う。

次の観戦は22日(土)、FC横浜戦。
なぜか半分仕事です。

《今シーズンの観戦歴》
△ 5月  2日 vs東京ヴェルディ 0-0
●8月17日 vsコンサドーレ札幌 0-2

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August 15, 2009

レスラー/D・アロノフスキー監督

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ミッキー・ロークの復活作、
ダーレン・アロノフスキー監督の「レスラー」を見た。

ランディ"ザ・ラム"ロビンソン(ミッキー・ローク)は、
一世を風靡したプロレスラー。
しかし今は、週末に地方巡業のリングに上がりながら、
平日はスーパーマーケットでパートをしながら
何とか生活をしている。
ストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)がいる酒場で
気を紛らわすのが唯一の楽しみ。

長年の不摂生で体はボロボロ、
老後が不安になり、音信不通であった娘
ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行っても
相手にしてもらえない。
そんなとき、往年の宿敵アヤトーラ(アーネスト・ミラー)との
20年ぶりの試合オファーが。
最初は持病の心臓疾患のため断っていたランディなのだが・・・

これは、ミッキー・ロークの映画。
かつて「ナインハーフ」で
セクシー俳優ともてはやされた。
その後、表舞台に立つことはなかったが、
この映画で再び脚光を浴びた。

ラスト近く、
ランディがアヤトーラとの試合に挑む。
命と引き換えになることを知りつつも、
渾身の力を振り絞って、最高の試合を観客に見せるランディ。

試合のクライマックスで
ランディがコーナー・ポストから跳びたつ瞬間にストップ・モーション。
ブルース・スプリングスティーンが歌う
「レスラー」が流れる。

心に残るラストシーンは、
傑作「グラン・トリノ」と双璧。

★★★★★

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August 10, 2009

ぴり辛ら〜めんの店 SHIGE

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岐阜市内の名店が近くに移転してきた。
前の店は車で1時間以上かかったので、
1回食べたきり。
しかし、今回の店は職場近く。
早速、開店3日目に行ってきた。

オーダーしたのは、
この店の定番「ぴり辛ら〜めん」(780円)。
スープは味噌のコクと適度な辛さが絶品。
太めで縮れた麺との相性もいい。
しゃきっとしたもやしや
細かくきざんだネギもうまい。
マイナス点が全く無く、ワタシ的には満点のラーメン。

残念なのは場所が分かりづらいこと。
訪れたのは開店3日目の12時、
それでも客はまばらだった。
まあ、今なら並ばずに食べられるのだから、
ファンとしてはありがたいこと、
行列ができる店になるのはそう遠くないはず。

市内のラーメン店は、
よなや、なげやり、やまと、治朗、そしてSHIGEと、
バラエティ豊かな店が揃った。
来来亭などのチェーン店も少なくない。
ラーメンの大激戦地と言ってもいいだろう。

●ぴり辛ら〜めんの店 SHIGE
 各務原市鵜沼川崎町2−67

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