怖い絵1・2/中野京子
中野京子の「怖い絵」「怖い絵2」を続けて読んだ。
“怖い”をテーマにした絵画エッセイ集で、
すこぶる評判がよく、
つい先日も第3巻が発行されたばかり。
西洋絵画は結構見ているつもりだったが、
専門的に学んだわけではないので、
本に紹介されている絵画で、知っていたのは
3分の1くらいだろうか。
名前さえしらない画家も数人いた。
しかしこの本を読むのに、
絵や画家を知っている、知らないは
それほど問題ではない。
最初のページで絵が紹介される。
じっくり見ても、どこが怖いの?と思う絵画もある。
ところが、時代背景や、当時の風俗、習慣などが語られるにつれ、
なるほど、怖く見えてくるのだ。
ある意味、謎解きが味わえる本ではないだろうか。
しかし中世ヨーロッパの王室の
権力争いや血縁に関するエピソードは、
どんな怪談よりも怖い。
Amazonによると、この著者の本は
「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」「危険な世界史 」など、
どれも4つ星、5つ星と、大変評価が高い。
ぜひ読んでみようと思う。
★★★★★
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Comments
読みました。
絵のことは、よくわからない私でも、充分楽しめましたし、
たっぷり、恐怖を味わえて、満足~♪でした。
るうかすさんの★5つは、私好みのが多くて安心して読めます。
Posted by: 百子 | October 04, 2009 01:53 PM
百子さん
そう言っていただけるとうれしいです。
実はまだ第三巻、読んでいません。
でも楽しみにしています。
それから、似た内容の本では、
大橋巨泉の「超シロウト的美術鑑賞ノート」が
おすすめです。
第二巻も出ています。
Posted by: るうかす | October 06, 2009 12:05 AM