シェルブールの雨傘(ジャック・ドゥミ監督)
ジャック・ドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」を見てきた。
製作45周年を記念した“デジタルリマスター版”での上映。
この作品を映画館で見るのは4回目。
前回は13、4年前、
たしか渋谷宮益坂のイメージフォーラムで。
舞台はフランスのシェルブール。
傘店の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と
自動車整備工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は恋人同士で
結婚も考えていた。
兵役でギイに召集令状が届き、
彼は2年間、アルジェリア戦争に出征することに。
直後にジュヌヴィエーヴの妊娠ががわかる。
子どもが生まれるのを楽しみにしていたのだが、
若い二人に2年間は余りに長かった・・・
すべてのセリフに曲が付けられ、
語りの部分が一切無いミュージカル。
ストーリーはシンプルで、
ミシェル・ルグランの見事な音楽とともに、
実に味わい深い作品となっている。
ドヌーヴの初々しさも忘れられない。
全編、名場面の連続だが、特に印象的なのがラストシーン。
ガソリンスタンドの中でジェヌヴィエーヴが
車内に残っている女の子を見ながらつぶやく。
「あなたにとてもよくにている」「会う?」
ギイはゆっくりと首を横に振る。
そして「君はもう行った方がいい」
ジェヌヴィエーヴが去り、妻とわが子が戻ってくる。
カメラは引き、物語は終了する。
降りしきる雪が二人の過去をすべて包み込んでいく・・・(涙)
★★★★★
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Comments
るーかすさん、こんばんは。
お久しぶりです。
シェルブールの雨傘、なつかしい思い出の映画です。
ドヌーブが、本当に美しくて可憐でしたね。
あのメロディがすぐに浮かんできます。
あの頃、ニーノロータ、フランシスレイ・・・
映画音楽が好きでよくレコードを買ったわ!
年がばれますね(笑)
地域情報も楽しみにしています!
Posted by: さくら | July 04, 2009 09:43 PM
さくらさん、こんにちは。
この映画のデジタルリマスター版DVDが
7月17日に発売されます。
次はいつ映画館で見られるか分からないので
DVDを手元に置いておこうと思います。
地域情報、最近ごぶさたです。
行ってないわけではないので、
徐々にネタをアップしていきますね。
Posted by: るうかす | July 04, 2009 11:53 PM