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June 28, 2009

シェルブールの雨傘(ジャック・ドゥミ監督)

Amagasa

ジャック・ドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」を見てきた。
製作45周年を記念した“デジタルリマスター版”での上映。
この作品を映画館で見るのは4回目。
前回は13、4年前、
たしか渋谷宮益坂のイメージフォーラムで。

舞台はフランスのシェルブール。
傘店の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と
自動車整備工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は恋人同士で
結婚も考えていた。
兵役でギイに召集令状が届き、
彼は2年間、アルジェリア戦争に出征することに。
直後にジュヌヴィエーヴの妊娠ががわかる。
子どもが生まれるのを楽しみにしていたのだが、
若い二人に2年間は余りに長かった・・・

すべてのセリフに曲が付けられ、
語りの部分が一切無いミュージカル。
ストーリーはシンプルで、
ミシェル・ルグランの見事な音楽とともに、
実に味わい深い作品となっている。
ドヌーヴの初々しさも忘れられない。

全編、名場面の連続だが、特に印象的なのがラストシーン。
ガソリンスタンドの中でジェヌヴィエーヴが
車内に残っている女の子を見ながらつぶやく。
「あなたにとてもよくにている」「会う?」
ギイはゆっくりと首を横に振る。
そして「君はもう行った方がいい」
ジェヌヴィエーヴが去り、妻とわが子が戻ってくる。
カメラは引き、物語は終了する。
降りしきる雪が二人の過去をすべて包み込んでいく・・・(涙)

★★★★★

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Comments

るーかすさん、こんばんは。
お久しぶりです。

シェルブールの雨傘、なつかしい思い出の映画です。
ドヌーブが、本当に美しくて可憐でしたね。
あのメロディがすぐに浮かんできます。

あの頃、ニーノロータ、フランシスレイ・・・
映画音楽が好きでよくレコードを買ったわ!

年がばれますね(笑)

地域情報も楽しみにしています!

Posted by: さくら | July 04, 2009 09:43 PM

さくらさん、こんにちは。

この映画のデジタルリマスター版DVDが
7月17日に発売されます。
次はいつ映画館で見られるか分からないので
DVDを手元に置いておこうと思います。

地域情報、最近ごぶさたです。
行ってないわけではないので、
徐々にネタをアップしていきますね。


Posted by: るうかす | July 04, 2009 11:53 PM

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