名古屋フィル ベートーヴェン・ツィクルス#2
名古屋フィルの「ベートーヴェン・ツィクルス」2日目を聴いてきた。
演奏曲目は交響曲第2番と第7番。
9曲の中では3、5、6、7、9番が人気、
残る4曲のうち、4、8番はまだしも
1、2番は、地方に住んでいると、なかなか聴けない曲。
前回聴いたベートーヴェンのチクルスは、
2002年から04年にかけての伝説の「チョン・ミョンフン×東京フィル」。
このとき、2番&3番だけは聴き逃しているので、
生の2番は今回が初めてであった。
その2番は、全体に軽やかな演奏。
軽すぎたのか、1、2楽章は印象に残っていない。
この日の午前中、仕事をしてきたため、少々疲れていたようだ、
時に意識を失うことも・・・
3楽章からは覚醒し、演奏に集中できた。
4楽章は快調に飛ばして終了。
休憩をはさんで7番。
刺激的で新鮮な演奏。
まず驚いたいのは、
1楽章が終わって間髪入れず、
アタッカで2楽章が始まったこと。
この解釈はどうかな、私は感心しない。
1楽章の熱狂のあとは落ち着いて、ひと息ついてから
2楽章を始めて欲しかった。
快調にリズムを刻む3楽章。
途中でテンポを緩めるあたりは絶妙で気持ちがいい。
そして終楽章に移るところ、ここもアタッカだろう、
多くの観客がそう思ったのでは。
ところがここは少しだけ休止。
そして孟スピードで終楽章が始まった。
オケは集中力を切らすことなく、
フルートもホルンもティンパニーも
ぎりぎりのところで指揮についていった。
キズも少なくなかったが、
そんなことは忘れてしまうくらい
興奮させてくれた、そんな演奏。
ミョンフン×東フィルのチクルスの7番が熱演だとすれば、
この日のフィッシャー×名フィルは快演であった。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェンツィクルス#2
(第17回市民会館名曲シリーズ)
’09.6.7 中京大学文化市民会館 オーロラホール 座席:3階4列45
指揮:ティエリー・フィッシャー
ベ-トーヴェン:交響曲第2番
(休憩)
ベートーヴェン:交響曲第7番
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Comments
お久しぶりです。
数年ぶりですので覚えてくださっていないかもしれませんけど。
実は大好きなジュピターをやるというので、ダメ元でトライしてみたところ、サイトウキネンのチケットが買えてしまいまして、今さらあたふたしておる次第です。ならばここは先輩に聞くしかないと。
サイトウキネンはカジュアルな服装でも大丈夫だなんて噂も聞きますが、実際のところどうなんでしょうか?
PS
ついでにもう1泊して、持っていく自転車で松本周辺をグルッとサイクルしてくる予定です。いつの間にやらこっちがメインに(笑)
Posted by: マーク | June 14, 2009 11:44 PM
マークさん、こんにちは。
服装に関してはまったく自由です。
おしゃれして来ている人もあれば、
高原での音楽祭ですから、カジュアルにという人も。
私の場合、ノーネクタイで
ジャケットを着ていく場合が多いですね。
ちなみに私、今年はどうしようか迷ってます。
ご承知のとおりオペラのない年です。
その代わりとなるのがブリテン「戦争レクイエム」ですが、
今ひとつ食指がそそられないというのが本音。
でもずっと松本詣でを続けているので
きっと行くと思いますが。
Posted by: るうかす | June 15, 2009 10:45 PM