« きのうの世界/恩田陸 | Main | シェーン(G・スティーヴンス監督) »

April 20, 2009

エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル

キーシンのピアノ・リサイタルを聴いてきた。

前半はプロコフィエフ、後半はショパンという
分かりやすいプログラム。
いやはや驚いた、
こんなにも美しく幻想的に、ときに激しく演奏できるなんて。
鍵盤がよく見える位置で聴いていたのだが、
左手が本当によく動いていた。

前半の聴きどころは、プロコフィエフのピアノソナタ第8番。
CDで予習しておいたのだが、
正直言って、よく分からなかった。
しかしこうして生で聴いてみると、
叙情的で美しい2楽章、
歯切れが良く、技巧のキレを見せる3楽章には
目が引きつけられた。

後半は、ショパンの幻想ポロネーズ、マズルカの後、
エチュードを8曲、立て続けに演奏。
これが圧巻。
力いっぱい鍵盤を叩いても、超高速で弾いても
美しい音色が聴けるのはなぜ?
演奏がすべて終了し、こちらは放心状態。
ところがこれからがまだ長い。
アンコールは6曲。

1996年の大阪ザ・シンフォニーホールで
アンコールを何と13曲演奏したという「キーシン伝説」。
それには及ばないが、今回の日本ツアーでも
多い会場では8曲アンコールにこたえている。

ファンとしては1曲でも多く聴きたいのはやまやまだが、
だんだん、キーシンが気の毒になってきた。
きっと真面目なんだろうな、こいつって思う。
もう断ればいいのに、
観客のスタンディングオベーションと歓声、拍手に
律儀にこたえようとする。
あんなにもアンコールをせびるのは
本当のファンがすることではないのじゃないかって疑問を持った。

●エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル
 '09.4.15 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階L1-2

プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」から10の小品Op.75より
 「少女ジュリエット」「マキューシオ」「モンタギュー家とキャピレット家」
プロコフィエフ:ピアノソナタ第8番「戦争ソナタ」 Op.84
(休憩)
ショパン:幻想ポロネーズ Op.61
ショパン:マズルカ op.30-4,op41-4,op59-1
ショパン:12の練習曲 Op.10より 第1番 ハ長調、第2番 イ短調、
     第3番 ホ長調「別れの曲」、第4番 嬰ハ短調、第12番 ハ短調「革命」
     Op.25より、第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調、第11番 イ短調「木枯らし」
(アンコール)
ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調
プロコフィエフ:「4つの小品」より“第4曲 悪魔的暗示”
プロコフィエフ:歌劇「3つのオレンジの恋」より“行進曲”
ショパン:ワルツ第2番 嬰ハ短調
ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 (小犬のワルツ)
モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 “第3楽章”(トルコ行進曲)

|

« きのうの世界/恩田陸 | Main | シェーン(G・スティーヴンス監督) »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル:

« きのうの世界/恩田陸 | Main | シェーン(G・スティーヴンス監督) »