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March 31, 2009

ワルキューレ(ブライアン・シンガー監督)

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B.シンガー監督の「ワルキューレ」を見てきた。

シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は
反ナチスの将校グループとともに
総統暗殺計画「ワルキューレ作戦」に加わる。
大佐自身が実行役を任されることになり、
幹部が集まる作戦会議の日、爆弾を会議室に持ち込んだ。
計画どおりに爆発し、
ワルキューレ作戦は発動された。
ヒットラーの死は確認されないまま・・・

史実の映画化。
知らなかったが、ヒットラーの暗殺計画は
40回以上、失敗しているという。
今回のシュタウフェンベルク大佐は、
ドイツでは英雄扱いされているのだとか。

さて映画は制服姿の人物が次々に登場し、
人間関係が分かりづらい。
特に前半は見ていて眠くなってしまった。
が、爆発が起きてからは画面全体に緊張感がみなぎり、
サスペンスとしても一級。

数時間だけ味わった希望、
そしてすぐにやってきた絶望を、
主役のトム・クルーズだけでなく、
脇を締めるケネス・ブラナー、テレンス・スタンプ、
トム・ウィルキンソンら名優が見事に演じる。

「ワルキューレ」のタイトルからは、
ワーグナーの同名の楽劇を思い浮かべた。
予想どおり、あの有名な「ワルキューレの騎行」が使われていたが
それ以外は特にワーグナーとは関係がなかった。

評価:★★★

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March 25, 2009

como house

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「一箱古本市」で円頓寺商店街を歩いていたときに
偶然見つけたカフェ。
人通りの少ないアーケード街に
ぽつんとしゃれた店構え。
迷わず入ってみた。

飲み物+軽食のセットメニューが充実している。
ちょうどお昼どきだったので、
何か軽いものをと思い
ハムとレタス、トマトのトーストを注文した。
サラダとデザート、珈琲が付いてきて
900円弱だったかな。
おいしい上に、安くてボリュームもある。

ケーキがウリらしいので、
次回はぜひゆっくり珈琲でも飲みながら
味わってみたい。

若い夫婦とお母さんという(たぶん)
アットホームな雰囲気も好き。

●como house
 名古屋市西区那古野2-16-12
 Tel 052-541-1271

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March 23, 2009

一箱古本市 in 円頓寺商店街

久しぶりに楽しいイベントに出会った。
それは「一箱古本市」
みかん箱1箱程度の古本を持ち寄って
フリーマーケット方式で売るイベントで、
名古屋での開催は初めて。

一箱古本市は、東京の「不忍ブックストリート」で始まり、
徐々に全国で広まりつつあるという。
今回の会場は名古屋市内の円頓寺商店街。
出店は30人ほどで、古本屋さんもいれば個人も。
でも圧倒的におもしろいのは個人。

出品できる本の数が限られているので、
テーマを決めている人が多い。
アート系とかインテリアとか映画とか。
ダイエットの本ばかりの人もいた。

ひと通り回ってみて感じたのは、
出店者は、いらない本を売ろうとしているのでなく、
自己主張してるんじゃないかって。
大げさに言えば、今までどうやって生きてきたのかが
箱の中の本から見えてくるような気がする。

もし出店するとしたら、
(というか、次回はぜひ出店したい)
どんな本を持って行こうか、
相当迷うだろうなって思う。

そうそう、必ず屋号を付けなければいけない。
これも迷いそう。
みなさん、とてもすてきな名前だったのも印象的だった。

以下の写真は、会場の様子。

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この出店者はデザイン関係かな

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年代物に見えるトランクに入れてディスプレイ

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手作りのはんこ付きで古本を販売というのは面白い試み

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適当に雑誌類を並べていた男性の出店者 それでも自己主張しているように見える

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ここは名古屋大学現代小説&SF研究会出張所

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ダイエットの本ばかりを出品 屋号は何だったっけ、ノルウェイ語?

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映画特集の雑誌がたくさん並んでいたお店

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屋号の看板が手作りでかわいい ちょっとした小物を売っている店も多かった

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数は少ないが個性的な本が並んでいた 箱代わりに使っているのはキャリーバッグ

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March 22, 2009

Macがトラブル続き

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動きがにぶくなった自宅のMac。
昨年末にメモリーを1G増設したのだが、
劇的な変化はなかった。

今年に入ってACアダプタが破損、
純正は高くて手が出ないので、
サンワサプライ製を購入して使っている。

次のトラブルは、DVDプレーヤー。
ディスクを全く感知しなくなってしまい、
MacをApple Storeへ持ち込んだ。
内蔵のDVDの取り替えで35,000円ほどかかるという。

このMac、購入してからもう5年、
そろそろ買い換えも検討しているところ。
今回、できるだけ安くDVDを使えるようにするには、
外付けDVDプレーヤーを購入するしか方法がない。
というわけで、ネットで購入し来週届く予定。
DVDやCDが使えないって、意外に不便なもんだなと、
今回は実感している。

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March 21, 2009

庭を歩いてみた

暖かい日が続いている。
今朝は早起きして、カメラを手に庭を歩いてみた。
部屋の中では気づかなかったが、
植物を近くで見ると、
春のきざしどころか、もう春そのもの。
名前はわからないけど、スナップ写真で紹介。
画像編集ソフトがうまく立ち上がらないので、
大きなサイズの写真はのちほど。

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March 18, 2009

ダウト -あるカトリック学校で-(J.P.シャンリィ監督)

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ジョン・パトリック・シャンリィ監督の「ダウト」を見てきた。

カトリック学校の校長シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)は、
厳格さと規律を重んじる伝統的な教育を実践している。
ある日、生徒たちに人気で、地域でも尊敬されているフリン神父
(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、
黒人生徒と特別な関係にあるのではないかと疑惑を抱く・・・

主役級は名優ぞろい。
特にメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマン。
二人の口論のシーンは、手に汗握る、この映画で一番の見どころ。
また、若いシスターを演じるエイミー・アダムス、
黒人生徒の母を演じるヴィオラ・デイヴィスも、
主役の2人に負けるとも劣らない名演。

この4人を中心に、物語はほとんど室内で淡々と進む。
また、キリスト教は詳しくない私には、
理解に苦しむ場面が幾度となく登場し、
途中うとうとしてしまった。
明解ではないラストも評価が分かれそう。
役者の存在感ばかりが印象に残った映画だった。

評価:★★★

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March 17, 2009

誕生日

今日は何度目かの誕生日。
とうとう大台。

今日からは、カップルで映画館に行くと一人1,000円。
これはうれしい。
正確には夫婦が条件だが、
カップルであればいちいち夫婦の確認はしないだろうから、
安く映画館に行きたい人がいたら
お誘いください。


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March 16, 2009

佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラ

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岐阜県各務原市で開催された公演を聴いた。
佐渡×シエナの組み合わせで聴くのは2回目。
今回はプログラムが魅力的、
楽しい演出もあって会場は大いに盛り上がった。

この会場の席数は1200。
発売約1週間で完売したらしい。
佐渡とシエナ人気は、こんな地方都市にまで
広がってきていることを実感。

第1部は、高いレヴェルの吹奏楽を見てもらおうという趣向。
第2部は、佐渡がマイクを握り、
楽しいMC付きで進行した。
地球を模した大きな風船を飛ばした「80日間世界一周」とか、
ゲストの則竹裕之による長いドラムソロと
コミカルなボディパーカッションが入った「ロッキーのテーマ」など
趣向を凝らした演出には脱帽。

第3部は、昨年発売になったディズニーのCDから3曲。
「Mr.インクレディブル」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」は
本当にかっこよくて、鳥肌ものだった。

アンコールのラストはいつものとおり
観客と一体となった「星条旗」。
ステージいっぱいに並んだアマチュア音楽家は圧巻だった。

終演後、楽屋口に長い行列をつくったファン全員に
サインと握手、写真撮影をする佐渡裕。
さらには交流会でのじゃんけんゲームの司会進行役も。=写真下
あれだけの熱演の後、ファンサービスも忘れない、
その真摯な姿勢には演奏以上に感動した。

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じゃんけんゲームをするマエストロ佐渡の後ろ姿


●佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラ
 '09.3.8 各務原市民会館
 ゲスト:則竹裕之(ドラム) 内海源太(エレクトーン)

第1部
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
真島俊夫:鳳凰が舞う〜印象、京都 石庭 金閣寺
(休憩)
第2部 音楽のおもちゃ箱〈佐渡裕のトークと音楽〉
V.ヤング:八十日間世界一周
E.モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
B.コンティ:ロッキーのテーマ
V.マッコイ:アフリカン・シンフォニー
(休憩)
第3部
R.M&R.B.シャーマン「メリー・ポピンズ」〜メイン・タイトル
M.ジアッチーノ:「Mr.インクレディブル」〜栄光の日々、スーパークレジット
K.ジマー他:「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」
(アンコール)
R.M&R.B.シャーマン:小さな世界
J.スーザ:星条旗よ永遠なれ

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March 15, 2009

METライブビューイング「ランメルモールのルチア」

METライブビューイングを見てきた。
ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」。
NYメトロポリタン・オペラのライヴ映像の上映で
12月の「ファウストの劫罰」、
1月の「マスネ」に続いて3回目の鑑賞。

タイトルロールのアンナ・ネトレプコ。
産後のためかふっくらしていた。
しかし歌と演技は相変わらずうまい。
一番の見せどころ「狂乱の場」では
鬼気迫る演技で圧倒された。
兄エンリーコ(マリウス・クヴィーチェン)は、
見た目がいかにも悪役で、しかも憎たらしいほどの演技。
ライモンド役のバス(イルダール・アブドラザコフ)も
安定感があって安心して見ていられた。
ルチアの恋人エドガルド(ピオトル・ベチャワ)は、
体調不良のロランド・ビリャソンの代役。
声はいいが、演技はいまひとつ。
他がすごかっただけに、余り印象に残らなかった。

指揮はマルコ・アルミリアート。
ハープの安楽真理子さんもソロの場面で大活躍、
日本人としてうれしい。

演出はマリー・ジンマーマン。
古典的な手法で、細部まで演技を指示しているようだ。
ラストシーンでルチアの亡霊がエドガルドと口づけをする場面、
予想外でなかなかドラマチックな演出だった。

幕間のインタビューやバックステージでの転換の様子は
毎回楽しみのひとつとなっている。
時間を惜しんで動き回る裏方たちをのぞき見るのは
とても楽しい。

名古屋でのライブビューイング、
見に行くたびに観客が増えているようだ。
1日1回(午前中)、1週間のみの上映で、
勤め人としては時間を作るのが大変。
そのためか客席の多くは女性かリタイア層。
今後「蝶々夫人」「夢遊病の女」(デッセィとフローレスが共演)、
「ラ・チェネレントラ」と続く。
だんだん良い席を取るのが難しくなってきそう。

特に「夢遊病の女」は演出が、
今回と同じマリー・ジンマーマン。
舞台を現代に移し劇中劇となっていると、
幕間のインタビューで本人が述べていた。
期待大だ。

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March 14, 2009

20世紀少年-第2章-最後の希望(堤幸彦監督)

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「20世紀少年-第2章」を見てきた。
浦沢直樹原作のコミックの実写映画化で
三部作のうちの第二弾。
第1章がつまらなかったので、以降は見ないと決めていたのだが、
カンナ役の平愛梨が見たくて、映画館に足を運んだ。

2000年12月31日の「血の大みそか」から14年、
“ともだち”が率いる友民党はさらに力を付け、
国家をもコントロールしていた。
一方、姿を消したケンジ(唐沢寿明)の姪カンナ(平愛梨)は、
ユキジ(常盤貴子)の手によってたくましく育っている。
そして"ともだち"の正体を探るため、
クラスメートの小泉(木南晴夏)とともに
洗脳施設「ともだちランド」へ向かう・・・

余りに展開が早く、原作を読んでないと
ストーリーについていくのが大変。
これといった盛り上がりにも欠け、
映画としては評価できない。
とても原作を超える、なんていうレヴェルには至っていない。

作品の魅力を一つ挙げるとすれば、
多彩なキャストであろう。
コミックのキャラクターのイメージを全く裏切らない役者を
これだけ揃えたというのは評価されていい。

さて最後となる第3部、
1、2と見てきたので、もう1本付き合ってやろうかな。
これでは製作側の思うつぼ。

評価:★★

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March 01, 2009

名古屋フィル第355回定期

受験が終わったばかりの長女と次女とで
名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第355回定期演奏会に出掛けた。

今年度は地味な、いわばマニアックなプログラムが続く定期だが、
この日は未完成とマーラー1番という
ポピュラーな組み合わせのためだろう、チケットは完売。
当日券もなしという盛況ぶりだった。

未完成は、意外に生では聴く機会が少ない。
特に印象に残っている公演もない。
あとのマーラーでもそうだったが、
クラリネット首席のティモシー・カーターが本当にうまい。
まだ若いし、そのうち別のオケに移っちゃうんだろうな。

藤倉大の協奏曲は苦手な現代音楽だったが
最後まで緊張感が持続して、
興味深く聴くことができた。
音楽を聴いたというより、
何かイベントに立ち会ったというような印象。
最後にトイピアノが使っているところが洒落ている。

休憩をはさんでマーラー。
指揮のフィッシャーは軽快に飛ばす、飛ばす。
何度もテンポを揺らし、聴き手に刺激を与える。
4楽章も終盤になると怒濤のようにオケをあおる。
よってミスもたびたび散見されたが、
それほど気にならなかった。
それでも、4楽章でのトランペットのミスは余りにも惜しい。
あれが無ければ・・・

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第355回定期演奏会
 「未完成+巨人」
 '09.2.21 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階L2列35
指揮:ティエリー・フィッシャー
ピアノ:小川典子

シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」
藤倉大:「アンペール」ピアノと管弦楽のための協奏曲
<委嘱新作日本初演、英フィルハーモニア管弦楽団との共同委嘱>
(休憩)
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」

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