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January 10, 2009

METライブビューイング「タイス」

METライブビューイングを見てきた。
マスネのオペラ「タイス」。
NYメトロポリタン・オペラのライヴ映像の上映で
12月の「ファウストの劫罰」に続いて2回目の鑑賞。

このオペラは滅多に上演されることがない。
CDの全曲盤も入手困難。
そんなマイナーな作品だが、
途中で演奏される「瞑想曲」は、超が付くほど有名、
だれもが一度は聴いたことのある名曲。

映像を見て分かったことは、
この瞑想曲がオペラの第2幕、1場と2場の間に流れる間奏曲であること。
そして、3幕になると、このメロディが何度も効果的に使われ、
最後は主役2人の二重唱となる。

さて、主役のバリトン、トーマス・ハンプトンと
ソプラノ、ルネ・フレミングはメトの看板、
歌唱力、演技力ともに完ぺきで観客を酔わせてくれた。

演出、舞台美術ともにオーソドックス、
特に目新しいことはなかったが、
裏側から見た場面転換はとても興味深かった。
こんな単純な舞台でも、組み立て・撤去は
本当に大変なんだなあとつくづく感心した。

今回、案内役で登場したのは、何とプラシド・ドミンゴ。
カンニング・ペーパーを見ながらのインタビューはご愛嬌か。
ドミンゴの質問に答える主役の2人、
いやぁ、語る、語る・・・
幕間なのに休まなくていいのだろうかと
こちらが心配になるくらい。
満面の笑顔で、ユーモアたっぷりに答える2人に
拍手を送りたくなった。

METライブビューイング、
こんなに楽しいものだとは思わなかった。
今シーズン、残るは6作品。
うち、ゲオルギュー&アラーニャのプッチーニ「つばめ」と、
ネトレプコのドニゼッティ「ルチア」、
デッセィのベッリーニ「夢遊病の娘」、
ガランチャのロッシーニ「チェネレントラ」は
必ず見るつもり。

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