告白/湊かなえ
湊かなえ「告白」を読んだ。
昨年の週刊文春「ミステリーベスト10」で
1位に選ばれるなど評価の高い作品。
校内で娘を亡くした女教師が退職することになった。
彼女は最後のホームルームで、
娘は事故ではなく殺人、
このクラスの中に犯人が2人いると主張する。
そして最後はおぞましいほどの復讐劇となる。
続く2章から6章までは、
語り手を変えながらの独白形式で物語は続く。
「クラスメートの少女」「主犯の少年」「共犯の少年」
「共犯の少年の母親」「共犯の少年の姉」、
それぞれの人物が別の視点から語ることで、
読者には事件の全ぼうが見えてくるという仕掛け。
この構成も非常に美しい。
最終章ではとんでもない幕引きが準備されている。
後味は悪いが、こんなインパクトのあるラストは稀。
評価:★★★★★
The comments to this entry are closed.
Comments