いよいよ登場、新常任指揮者ティエリー・フィッシャーの、
披露公演となった定期演奏会に行ってきた。
ラフマニノフのピアノ協奏曲3番と幻想交響曲、
その前にホリガーの現代音楽まで付いてくるという、
観客からすると、お得で聴き応えのあるプログラム。
オケのメンバーが揃って気がついた。
あらま、コンマスはライナー・ホーネック。
10日の「英雄の生涯」のために来日していたんだろうけど、
こちらの定期でも登場するとは。
期待はふくらむばかりだ。
今期の名古屋フィル定期は、
プログラムに現代音楽が必ず選ばれている。
この日はホリガーの「トーンシェルベン」。
聴く音楽というより、見て驚いて楽しむ音楽とでも言うのだろうか、
CDならたぶん、全く理解不能な曲。
視覚的にはとても面白かった。
ありとあらゆる手段で、各楽器から音を出していた。
さらに驚くべきこと、
9楽章のうち、最初と最後以外の楽章は曲順の指定がないという。
それってありなの?
と、解説を読みながら思った。
2曲目のラフマニノフ、
名フィルらしくない厚みのある音がホールに響く。
まるでロシアのオケ、は大げさか。
ソロを弾くのはネルソン・ゲルナー。
見かけは井上道義、はたまた三島由紀夫?
ちょっと猫背で怪しげな風ぼうではあるが技巧はすばらしい。
観客の拍手が鳴り止まない中、
アンコールに応えてくれた。
さて、休憩後の幻想交響曲。
これも名演といえる。
フィッシャーは1楽章から、
オケを思うがままにコントロール。
テンポは遅からず、早からずで、
じっくりと曲が構築されていく様子がよくわかった。
4、5楽章のおどろおどろさしさは、
今までに聴いたことがないもので鳥肌が立った。
興奮のうちに全曲が終了。
「すごいぞ、名フィル!」
今シーズンの定期はどれも聴き逃せなくなった。
●名古屋フィルハーモニー交響楽団 第349回定期演奏会
'08.7.5 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階L2列30
指揮:ティエリー・フィッシャー
ピアノ:ネルソン・ゲルナー
ホリガー:トーンシェルベン(音の破片)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
(アンコール)
ラフマニノフ:プレリュード 作品32-5
(休憩)
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
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