レッドクリフ PartI(ジョン・ウー監督)
三国志の「赤壁の戦い」を題材にした
ジョン・ウー監督の「レッドクリフ PartI」を見てきた。
漢末期、曹操(チャン・フォンイー)軍に追われる劉備(ユウ・ヨン)軍は
人民を守りながら敗走する。
劉備の天才軍師・孔明(金城武)は、呉の孫権(チャン・チェン)と
同盟を結ぶため周瑜(トニー・レオン)を訪ねた。
三国志にうとい観客向けなのか冒頭にナレーションが、
また映画の途中で人物のクレジットが入り、
予備知識がなくても人間関係が分かる親切なつくりになっている。
NHKの大河ドラマみたいで賛否両論分かれるところだろう。
黒澤映画顔負けの戦闘シーンは圧巻。
ハイスピード・カメラやVFXを駆使した大画面で、
まるでゲームでも楽しんでいるような気分になった。
関羽・張飛など、三国志の著名人物には
それぞれ見せ所をつくってファンにもサービス。
映像としては実によく出来た映画だと思う。
ただストーリーはあまりにお粗末。
昔読んだ吉川三国志を思い出すと、
とても原作にしているとは思えない。
三国志の映画化というより、
三国志の登場人物によるアクション映画、
アクションあり友情ありラブロマンスありの
娯楽大作としてなら楽しめる。
それにしても、赤壁(レッドクリフ)の戦いの前で終わってしまうなんて・・・
これではPartⅠじゃなくて“前編”。
しかもPartⅡは来年4月の公開、遅すぎる~
豪華なキャストのなかでは、
周瑜の妻・小喬役のリン・チーリンが断然光っていた。
予告によるとPartⅡで活躍するらしい。
評価:★★★☆
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