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November 30, 2008

ご当選「屋久杉箸セット」

Hashi


くじ運は悪いので滅多に応募しない。
ところが一昨日帰宅するとこんなものが届いていた。

ご当選おめでとうございます
世界遺産をMy箸に「屋久杉箸セット」

この夏、UFJカードのキャンペーンに応募したらしい(覚えてない)。
貧乏症なのですぐにネットで価格チェック。
セットは箸が長短2本と、
京都の職人が布染めから裁縫まで作り上げた京友禅の箸袋。
箸は各1,575円で市販されている。
袋はオリジナルで値段はつかない。
仮に1,000円だとすると、合計約4,000円。
ヤフオクで確認したらまだ出品されていない。
ちょうど欲しかったところなので出品せず封を開けた。

屋久杉とは世界遺産の屋久島で育った樹齢1000年以上の杉のこと。
現在、伐採は禁止されているため、とても貴重な杉。
ではどのように手に入れたかというと、
台風などの災害で倒れた木を使っているのだそうだ。
抗菌・防虫・防腐効果があり、重量はとても軽く、
使っていくほど味わいある色に変化するとのこと。

早速、お弁当用に使うことにした。

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November 29, 2008

名古屋市民管弦楽団 マーラー交響曲第3番

名古屋市民管弦楽団の「マーラー交響曲第3番」を聴いた。
プログラムによると、
創立50周年記念で演奏したい曲を楽団内で募ったところ
この曲が一番人気だったらしい。
楽団が50年続くというのも素晴らしいが、
マーラー3番をコンサートホールで2日間演奏するという
心意気に頭が下がる。

私が聴いた2日目は、日曜ということもあってほぼ満席。
40枚しか発行されなかった当日券を何とか入手して着席。
次第に分かってきたことは、
観客には、出演する合唱団の関係者やお友達が多いこと。
そんな人たちは、マーラー3番を生で聴くのはまず初めて。
小学生、それも低学年を連れてきてどうするつもり?
休憩なしで1時間40分掛かる曲。
予想どおり、近くに座っていた小学生は
1楽章の途中でぐずり始めた。
出来る限り気にしないようにしていたが、
最後まで落ち着けなかった。

さて、マーラー3番を聴くのは4回目。
Ⅰ.アバド指揮ベルリンフィル(シンフォニーホール)
2.シャイー指揮ロイヤルコンセルトヘボウ(サントリーホール)
3.チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー(オーチャードホール)
ということで、名古屋のホールでは初めて。

ソロの多い曲で、この日の演奏も
細かく指摘したらきりがないだろう。
とにかくアマチュアのオケで
これだけの演奏を聴かせてくれたら大満足。
オケの精神的な柱となった指揮の現田茂夫氏の力も
大きかったと思う。

もしもう一度、この曲を聴けるのであれば、
ハイティング指揮シカゴ交響楽団を熱望!

●名古屋市民管弦楽団創立50周年記念演奏会
 '08.11.23 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階12列8

指揮:現田茂夫
独唱:竹本 節子
合唱:女声合唱団コール・AI、名古屋少年少女合唱団
管弦楽:名古屋市民管弦楽団

マーラー:交響曲第3番

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November 27, 2008

GSワンダーランド(本田隆一監督)

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本田隆一監督の「GSワンダーランド」を見てきた。

日本中をGS(グループサウンズ)ブームが席巻していた60年代後半。
演歌専門のレコード会社に勤務する佐々木(杉本哲太)は、
上司からの命令でGSレーベルを立ち上げることになった。
弱小プロダクション社長の梶井(武田真治)を使って
新人バンドを発掘しようとする。
高校生の主人公GSに憧れていたマサオ(石田卓也)は、
知り合ったシュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)とバンドを組む。
彼らを偶然知った梶井は、
男装したミク(栗山千明)をキーボードに迎え、
デビューさせようとする。

しかし空前のGSブームの中、似たようなキャラクターでは売れない。
そこで考え出されたのが全員タイツ姿。
その名も「ザ・タイツメン」。
これが大受けで、ライブでは失神者が出るほどの人気。
追っ掛けも登場し、4人はスターダムを登っていくのだが・・・

当時の雰囲気が細部まで見事に再現されていて、
40代後半から50代には感涙の映画。
しかし若い世代にはどうなんだろう、
感想を聞いてみたいものだ。

マサオ、シュン、ケンタの会話は、
テンポが良くて笑える。
まさにはまり役だった。
しかし栗山千明はどうだろう。
ワタシは、かわいいともかっこいいとも感じなかった。
配役ミスだと思うのだが。

大河内(温水洋一)率いる「ザ・フレッシュ・フォー」が
最後に登場する場面、
すなわち、GSからムード歌謡曲へのブームの変遷は、
史実にもとづいていると考えると、なかなか感慨深い。

評価:★★★★

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November 23, 2008

ぐるりのこと。(橋口亮輔監督)

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橋口亮輔監督の「ぐるりのこと。」を見てきた。

時は1993年。
出版会社のOL妻・翔子(木村多江)と、
靴修理のアルバイトをする夫・カナオ(リリー・フランキー)の
夫婦の再生物語。
美大を出て画家になる夢を捨てきれないカナオは、
夏目先輩(木村祐一)から法廷画家の仕事を頼まれる。
時を同じくして翔子は妊娠、
幸せいっぱいの二人だったが悲劇が訪れる。
生まれたばかりの子が亡くなってしまったのだ。
夫とセックスをする日を事前に決めているほど
几帳面で生真面目な翔子は、
悲しい出来事から立ち直れず、やがて精神を病んでいく・・・。

この映画の特徴は、主役の夫婦の物語と、
90年代の大ニュースと並行して見せている点にある。
幼女誘拐殺人、地下鉄毒ガス事件、小学児童殺傷事件など、
元になる事件はすぐに思い浮かぶ。
夫婦が次第に癒されていっても
世の中の事件は相変わらずで救いようがない。

木村多恵とリリーフランキーの自然な演技がいい。
特に冒頭の夫婦の長回しのシーン。
ちょっとHな夫婦の会話や絶妙な間には
見てはいけないものを見てしまったような、
妙なリアリティがあった。
これってアドリブも含まれているのかもしれない。

二人以外にも、母(倍賞美津子)、兄(寺島進)、
その妻(安藤玉恵)などの親族、
司法記者・安田(柄本明)の法廷画家仲間・吉住(寺田農)など、
一癖二癖あるバイプレーヤーが味のある演技を見せてくれた。
さらに、公判シーンでは、
被告人、弁護士、裁判官などに
加瀬亮、田辺誠一、横山みどりら渋い役者を配し、
緊張感の中にもニヤリとさせられる場面も少なくなかった。

評価:★★★★★

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夏から夏へ/佐藤多佳子

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佐藤多佳子のノンフィクション「夏から夏へ」を読んだ。
タイトルだけでは内容が全く分からないが、
日本の陸上男子4×100メートルリレー(以下、4継)の代表選手を
07年夏の大阪世界陸上から、今夏の北京五輪直前までを描いたもの。
そしてタイミングがいいことに、
出版された直後、五輪で銅メダルを獲得している。

北京五輪で一番の感動シーンは、この4継の銅メダルだった。
有力国が失格したために訪れたメダル獲得のチャンス。
そして結果を出したのだが、決して運が良かっただけでないことが
このノンフィクションを読むとよく分かる。

4継の日本代表の4人、
塚原直樹、末續慎吾、高平慎士、朝原宣治、
そしてリザーブの小島をていねいに取材し
初心者の視点から、極上のノンフィクションに仕上げた。
五輪の前に読んでおけば、
感動も数倍だったろうと少々残念に思った。

著者は「一瞬の風になれ」で陸上部の高校生たちを描いた。
このノンフィクションでも、
選手たちの高校時代の監督からのインタビューを交えているのは
高校時代に選手たちのルーツがあると感じているからだろう。
視点として面白いと思った。

評価:★★★

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November 20, 2008

名古屋フィル第352回定期

名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第352回定期演奏会に出掛けた。

今月は「舞踏の歌」の副題どおり、
華やかな曲がずらりと並ぶプログラム。
「ボレロ」がメインだからか、3階以外の客席はよく埋まっていた。
聞くところによると、2日目の土曜日はほぼ完売だったらしい。

前半は「剣の舞」で有名な「ガイーヌ」から始まる。
派手な曲だけど、オケが今ひとつリズムに乗り切れない。
金管と打楽器に微妙なズレを感じた。

2曲目はショスタコーヴィッチのバレエ組曲第1番。
この日楽しみにしていた曲。
実はこのコンサートで初めて聴いた。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したように
楽しい小曲が並んでいた。
これはCDが欲しくなった。

続くルーセルのバレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲。
終盤になるにつれ盛り上がっていき、
最後は金管も打楽器も爆発的に終わるカッコいい曲。
まあこんなものかな。
前半の3曲はいずれも乗りきれず、休憩に入った。

後半はラヴェルの2曲。
「シェエラザード」は
リムスキー=コルサコフのあの曲を思い浮かべるが
今回はラヴェルの歌曲集。
メゾソプラノの浜田理恵の声の質が
大友&名フィルの音色に合っていたように思う。
浜田さん、写真より実物がずっとすてきな女性で、
品のいいカクテルドレスがお似合いだった。
ファンになってしまった。

メインの「ボレロ」。
延々と各楽器のソロが続く曲。
フルート、クラリネット、ファゴットは安心して聴けたが、
トロンボーンとピッコロは、致命的なミスで、
こちらが汗をかいてしまった。
キズは多かったけど、最後は指揮者がうまくまとめた
といったところかな。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第352回定期演奏会
 「ツァラトゥストラ7−舞踏の歌」
 '08.11.14 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階R1列20
指揮:大友直人
メゾソプラノ:浜田理恵

ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」より
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第1番
ルーセル:バレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲
(休憩)
ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」
ラヴェル:「ボレロ」

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November 16, 2008

容疑者Xの献身(西谷弘監督)

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西谷弘監督の「容疑者Xの献身」を見た。
原作は言うまでもなく東野圭吾の第134回直木賞受賞作。
さて映画は小説を超えられたのだろうか。

物理学者の湯川教授(福山雅治)が
天才数学者と認める石神哲哉(堤真一)は、
アパートの隣で娘と暮らす花岡靖子(松雪泰子)に
淡い思いを抱いている。
ある日、靖子の元夫が死体となって発見された。
離婚後も靖子たち親子につきまとっていたため、
二人は容疑者として疑われたが、
完ぺきなアリバイがあった・・・

映画はずいぶん薄っぺらい、端折ったストーリーだな
というのが第一印象。
原作では元夫のことや、石神の嫉妬の対象となった
靖子が水商売のころから親しくしていた男性のこと、
身代わりとなる浮浪者のことなど、
もっと書き込んであったはず。
あれだけのボリュームの原作を
2時間余りにまとめるのはやはり厳しかった。

それにしても堤真一と松雪泰子の演技はすばらしい。
福山@湯川を見に来ている観客は多かったと思うが、
主役はこの2人だろう。
特に松雪、薄幸の女性の揺れる心境を巧みに表現していた。
そういえば「デトロイト・メタル・シティ」で放送禁止用語を連発していた
あの女社長も松雪だった。
何て演技の幅が広い役者なんだろう。

映画で気になったのは冒頭の爆破シーン。
結構予算もかかっているだろうに、
これって必要なんだろうか。

評価:★★★

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November 15, 2008

音楽漬けの24時間

FC岐阜の応援に行って風邪をひいてしまったので
ブログは1週間お休み。
やっと元気になってきたから再開。

さて、金曜の夜から今日の夕方に掛けては
音楽漬けの24時間だった。

金曜は名古屋フィル定期。
ラヴェルの「ボレロ」をメインに、
金管、打楽器が鳴り響く派手な曲がずらりとそろっていて、
見て楽しめるコンサートだった。

土曜午後は、
ピアノの三浦友理枝とチェロの遠藤真理によるデュオ。
ポピュラーな曲を揃えた
初心者向けのサロンコンサート。
プロフィールを見ると、
二人ともエリートコースを歩んできている。
しかも容姿端麗でMCもうまい。
15分間の休憩を含めて約2時間、楽しませてもらった。

終わってすぐに向かったのはライブハウス。
野々田万照率いるジャズ・ビッグ・バンドの
「ゴージャス☆モンキーズ」。
17時30分開演には間に合わず
最初の40分は見逃してしまったが、
延々2時間を超えるライブで、
おいしい部分はほとんど見ることができた。
ジャズはいつ以来だろうか、ましてやビッグバンドは。
迫力あるサウンドと、サービス精神旺盛で
茶目っ気たっぷりなステージに
汗びっしょりになって手拍子を送り続けた。

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November 09, 2008

第42節 FC岐阜vs横浜FC

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今日は1万人の秋まつりと題して、
いつもより多めの屋台が出ていたり、
子どもたちのチアリーディングチーム
“グリーンエンジェルス”のお披露目や、
岐阜大学チアリーダーによる
ハーフタイムショーなどが行われたりして
会場周辺はにぎわっていた。
その成果か、入場者数は今季最高の8374人。
KAZUと三浦アツ見たさという観客も
少なくなかったと思う、たぶん。

試合結果は0-1。
何度もチャンスはあったが、なかなかシュートさせてもらえない。
そうこうするうちに、後半17分の失点。
その後も攻め続けたがゴールを奪うことはできなかった。

先日の天皇杯の名古屋戦で、0-1と負けたものの、
最後の最後まで苦しめた勢いは今日も感じた。
負けが込んで何をしてもダメだったころから見ると、
チーム状態はずいぶん良くなっている。
残るはあと2試合、
せめて1勝はしてほしい。
それが最終節のホームゲームであればなお良い。
もちろん応援に行くつもり。

写真はいつものとおりコンパクトカメラによるもの。
3枚目はご存じKAZU、
4枚目は後ろ姿でも分かるアツ、
5枚目は岐阜大学のおねえさんたち、
6枚目は子どもたちを指導していたおねえさん、きれいでした。

《今シーズンの観戦歴》
●2月24日 vs名古屋グランパス 0-1 ※プレシーズンマッチ
●3月16日 vsベガルタ仙台 0-1
●4月19日 vs横浜FC 2-3
●5月03日 vs愛媛FC 0-3
●5月06日 vsサガン鳥栖 0-1
△6月11日 vsロアッソ熊本 0-0
△8月17日 vs徳島ヴォルティス 1-1
●8月30日 vs愛媛FC 0-1
●9月15日 vsセレッソ大阪 0-6
△9月27日 vsアビスパ福岡 1-1
●10月19日 vsモンテディオ山形 1-2
●11月9日 vs横浜FC 0-1

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November 07, 2008

スーパーの屋根に・・・

市内で偶然見つけた。
某スーパーの屋根の上に並んだ空気ビニール人形。
よく見るとこれが怪しい。
何が怪しいかは、
写真をじっくりご覧になってください。

それにしても、最後の写真のスパイダーマンが悲しすぎる・・・と思う。

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November 06, 2008

食堂かたつむり/小川糸

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小川糸の「食堂かたつむり」を読んだ。
大失恋により失語症となった主人公の倫子。
絶望の中で故郷に帰りレストランを開く。
その名も「食堂かたつむり」。

倫子が一人で切り回しているためお客は一日一組。
事前にメールなどで客とやり取りをして、
その客にふさわしいメニューを準備する。
食材は近くの森や畑でとれたものばかり。
こだわりではどこのレストランにも負けない。
いつしか食堂かたつむりは、幸福をもたらすお店、
小さな奇跡が起こる店としてうわさが広がる・・・

お客たちのエピソードが淡々と語られ
物語は静かに進んでいく。
倫子の失われた声はなかなか取り戻せないし、
母親との確執も解けることがない。

後半になって大きく展開する。
ペットのブタ・エルメスの結末は衝撃的で、
目をそらしてしまうほど。
しかし料理というのは、食材の命を投じて作られているという
考えてみれば当たり前のことを再認識させられた。
「いただきます」と「ごちそうさまでした」の気持ちは
いつも忘れずにいたいと思った。

すべてを包み込む優しいラストが味わい深い。

評価:★★★★☆

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November 05, 2008

歩いても歩いても(是枝裕和監督)

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是枝裕和監督の「歩いても歩いても」を見た。

夏の終わりに横山良多(阿部寛)は、
妻(夏川結衣)と息子を連れて実家を訪れた。
開業医だった父(原田芳雄)と母(樹木希林)が2人で住む実家には
姉のちなみ(YOU)と夫、子どもたちが遊びに来ていた。
以降、どこにでもありそうな里帰りの風景が、
淡々と描かれる。

会話の中から、次第にいろいろなことが分かってくる。
良多と父は昔からそりが合わなかったこと、
良多が子連れの女性と再婚していること、
横山家の長男は15年前、
溺れかけていた子どもを助けようとして亡くなったこと、
そしてこの日が命日であること・・・

樹木希林の存在感がずば抜けている。
特にYOUや夏川結衣との何気ない会話は、
本音と建前が交錯して、見ている側が冷や冷やするほどだ。
その圧倒的な演技に引っ張られるように
役者全員が稀にみる好演を見せてくれた。

細部まで凝った演出にも脱帽。
例えば、風呂場の真新しい手すり、
外で無邪気に遊ぶ子どもたちが履く大人のスリッパ、
2階に片付けてあった折り畳み食卓机などには
にやりとさせられた。

全編にゴンチチの心地よいギターが流れるが、
全く無音の場面が多くを占める。
だからこそ、いしだあゆみのあの名曲が印象深い。

ラスト近く、バスの中で良多がつぶやく
「人生は、いつもちょっとだけ間にあわない」。
宇宙の法則とでもいうのか、
人生ってそういうもんなんだろうなって共感。
20年以上前、突然この世を去った父、
もう少し話をしたかった、そんなことを思いながら
ちょっぴりしんみりとなった。

役者、脚本、音楽、演出が見事にそろった、
小津の映画や、久世光彦の「向田邦子スペシャル」に匹敵する
上質の家族ドラマがここに誕生した。

評価:★★★★★

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November 03, 2008

ハンサム★スーツ(英勉監督)

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3連休中に2本映画を見た。
「容疑者X」と、この「ハンサム★スーツ」。
まったく期待せず、時間つぶしのつもりだったが、
予想とは違って、なかなか楽しめるコメディだった。

定食屋「こころ屋」の店主、大木琢朗(塚地武雅)は、
ブサイクで彼女いない歴33年の独身。
ある日、店のアルバイトに応募してきたのは美形の寛子(北川景子)。
思い余って告白してはみたがあっさりと振られてしまう。
そんなとき琢朗は、着るだけでハンサムになれるという
不思議なスーツを手に入れた。
これで大ハンサム、光山杏仁(谷原章介)に変身した琢朗は、
トップモデルのライカ(佐田真由美)とおつき合いするようになり、
とうとう、東京ガールズコレクションにも出演することになった・・・

ブサイクな男が特殊なスーツを着ると
見違えるようなハンサムに変身するという
おバカなアイデアが素晴らしい!
そして惜しげもなく次々に登場する豪華なキャスト。
だれがどの場面かは見てのお楽しみ。
衣装やセットもキュートで見てるだけで楽しい。
ただ、東京ガールズコレクションでの杏仁の場面だけは
違和感が拭えなかった。

評価:★★★★

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November 02, 2008

夜の桃/石田衣良

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石田衣良の話題作「夜の桃」を読んだ。
いわゆる官能小説、
平たく言えばエロ小説。

主人公の雅人は40代の、ネット広告プロダクション社長。
表参道に自宅を持ち、美しい妻もいる。
外では30過ぎのバツ1女性と付き合っている。
ある日、雅人の会社に新しく入ってきた契約社員の千映。
雅人は20歳年下の千映から誘われて深い関係となり、
誰よりも「肌の合う」彼女に夢中となる・・・

男の願望を物語にした、ということかな。
さすが石田衣良、男性の心理をみごとに突いている。
うん、うんとうなずく場面も少なくなかった。

評価:★

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November 01, 2008

秋の庭

今日から11月。
肌寒く感じる早朝、
新聞をポストに取りに行くついでに、
庭を歩きながら、実りの秋を感じさせる風景を
写真に撮った。

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