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November 27, 2008

GSワンダーランド(本田隆一監督)

003

本田隆一監督の「GSワンダーランド」を見てきた。

日本中をGS(グループサウンズ)ブームが席巻していた60年代後半。
演歌専門のレコード会社に勤務する佐々木(杉本哲太)は、
上司からの命令でGSレーベルを立ち上げることになった。
弱小プロダクション社長の梶井(武田真治)を使って
新人バンドを発掘しようとする。
高校生の主人公GSに憧れていたマサオ(石田卓也)は、
知り合ったシュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)とバンドを組む。
彼らを偶然知った梶井は、
男装したミク(栗山千明)をキーボードに迎え、
デビューさせようとする。

しかし空前のGSブームの中、似たようなキャラクターでは売れない。
そこで考え出されたのが全員タイツ姿。
その名も「ザ・タイツメン」。
これが大受けで、ライブでは失神者が出るほどの人気。
追っ掛けも登場し、4人はスターダムを登っていくのだが・・・

当時の雰囲気が細部まで見事に再現されていて、
40代後半から50代には感涙の映画。
しかし若い世代にはどうなんだろう、
感想を聞いてみたいものだ。

マサオ、シュン、ケンタの会話は、
テンポが良くて笑える。
まさにはまり役だった。
しかし栗山千明はどうだろう。
ワタシは、かわいいともかっこいいとも感じなかった。
配役ミスだと思うのだが。

大河内(温水洋一)率いる「ザ・フレッシュ・フォー」が
最後に登場する場面、
すなわち、GSからムード歌謡曲へのブームの変遷は、
史実にもとづいていると考えると、なかなか感慨深い。

評価:★★★★

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