GSワンダーランド(本田隆一監督)
本田隆一監督の「GSワンダーランド」を見てきた。
日本中をGS(グループサウンズ)ブームが席巻していた60年代後半。
演歌専門のレコード会社に勤務する佐々木(杉本哲太)は、
上司からの命令でGSレーベルを立ち上げることになった。
弱小プロダクション社長の梶井(武田真治)を使って
新人バンドを発掘しようとする。
高校生の主人公GSに憧れていたマサオ(石田卓也)は、
知り合ったシュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)とバンドを組む。
彼らを偶然知った梶井は、
男装したミク(栗山千明)をキーボードに迎え、
デビューさせようとする。
しかし空前のGSブームの中、似たようなキャラクターでは売れない。
そこで考え出されたのが全員タイツ姿。
その名も「ザ・タイツメン」。
これが大受けで、ライブでは失神者が出るほどの人気。
追っ掛けも登場し、4人はスターダムを登っていくのだが・・・
当時の雰囲気が細部まで見事に再現されていて、
40代後半から50代には感涙の映画。
しかし若い世代にはどうなんだろう、
感想を聞いてみたいものだ。
マサオ、シュン、ケンタの会話は、
テンポが良くて笑える。
まさにはまり役だった。
しかし栗山千明はどうだろう。
ワタシは、かわいいともかっこいいとも感じなかった。
配役ミスだと思うのだが。
大河内(温水洋一)率いる「ザ・フレッシュ・フォー」が
最後に登場する場面、
すなわち、GSからムード歌謡曲へのブームの変遷は、
史実にもとづいていると考えると、なかなか感慨深い。
評価:★★★★
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