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November 20, 2008

名古屋フィル第352回定期

名古屋フィルハーモニー交響楽団の
第352回定期演奏会に出掛けた。

今月は「舞踏の歌」の副題どおり、
華やかな曲がずらりと並ぶプログラム。
「ボレロ」がメインだからか、3階以外の客席はよく埋まっていた。
聞くところによると、2日目の土曜日はほぼ完売だったらしい。

前半は「剣の舞」で有名な「ガイーヌ」から始まる。
派手な曲だけど、オケが今ひとつリズムに乗り切れない。
金管と打楽器に微妙なズレを感じた。

2曲目はショスタコーヴィッチのバレエ組曲第1番。
この日楽しみにしていた曲。
実はこのコンサートで初めて聴いた。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したように
楽しい小曲が並んでいた。
これはCDが欲しくなった。

続くルーセルのバレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲。
終盤になるにつれ盛り上がっていき、
最後は金管も打楽器も爆発的に終わるカッコいい曲。
まあこんなものかな。
前半の3曲はいずれも乗りきれず、休憩に入った。

後半はラヴェルの2曲。
「シェエラザード」は
リムスキー=コルサコフのあの曲を思い浮かべるが
今回はラヴェルの歌曲集。
メゾソプラノの浜田理恵の声の質が
大友&名フィルの音色に合っていたように思う。
浜田さん、写真より実物がずっとすてきな女性で、
品のいいカクテルドレスがお似合いだった。
ファンになってしまった。

メインの「ボレロ」。
延々と各楽器のソロが続く曲。
フルート、クラリネット、ファゴットは安心して聴けたが、
トロンボーンとピッコロは、致命的なミスで、
こちらが汗をかいてしまった。
キズは多かったけど、最後は指揮者がうまくまとめた
といったところかな。

●名古屋フィルハーモニー交響楽団第352回定期演奏会
 「ツァラトゥストラ7−舞踏の歌」
 '08.11.14 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:2階R1列20
指揮:大友直人
メゾソプラノ:浜田理恵

ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」より
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第1番
ルーセル:バレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲
(休憩)
ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」
ラヴェル:「ボレロ」

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