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October 05, 2008

落語娘(中原俊監督)

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中原俊監督の「落語娘」を見てきた。

小さい頃からの夢であった落語を続けるため
三々亭平佐(津川雅彦)に弟子入りした香須美(ミムラ)。
ところがここは大変な男社会でセクハラは日常茶飯事、
女性がいくら頑張っても認めようとしない風潮がある。
さらには三々亭平佐師匠。
その奇行は半端ではなく、
香須美は振り回されてばかりの毎日。
とうとう寄席への出入りが禁止になってしまった。

事態打開のため禁断の落語「緋扇長屋」に挑戦しようとする師匠。
しかしこれは「演じた者は必ず命を落とす」
いわくつきの落語であった。

ミムラと津川雅彦の名師弟コンビが素晴らしい。
特に津川の話芸は絶妙、
気が早いが、日本アカデミー賞の
主演男優ノミネートではないだろうか。
ミムラも落語に情熱を傾ける女性を熱演。
和服も似合っていた。

「緋扇長屋」の劇中劇はうまい演出で、
見る側を飽きさせなかった。
マイナスは、セクハラの場面かな、
ちょっとひどすぎる。
見ていて不愉快になった。

中原監督はその昔「櫻の園」で話題をさらったが、
以降はこれと言った作品が見当たらない。
「櫻の園」を18年ぶりにリメイクするという。
あの傑作を超えられるのだろうか。

評価:★★★★

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