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September 21, 2008

パコと魔法の絵本(中島哲也監督)

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中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」を見てきた。

オーナー社長でわがままし放題で生きてきた大貫(役所広司)が入院した病院、
ここは患者だけでなく医者も看護士もくせ者ぞろいだった。
そんな中で一人だけ純粋な心を持つ美少女パコ(アヤカ・ウィルソン)。
彼女の優しい心に打たれ、絵本を読み聞かせるようになる大貫。
やがて彼女は病気のため1日たつと記憶をすべて喪失してしまうことを知る。
パコのために何かをしたいと考えた大貫は、
絵本を芝居にしようと病院の人々に提案する・・・

実はどうってことないストーリー。
それをこうしたエンターテイメントに仕上げる
中島監督の才能、イマジネーションの豊かさには脱帽。
冒頭から空回り場面も多く、ヒヤヒヤしながら見ていたが、
すぐに映像の世界にのめり込んでいった。
あとはもう監督の術中。
やることなすこと、すべてワタシにとってはツボだった。

劇中劇が始まると映画はクライマックス、
入院患者の視点では着ぐるみによる現実の芝居を、
パコの視点ではCGによる合成に切り替える、
それが不自然に映らない見事な演出。
お見事でした。

最初から最後まで、遊び心いっぱいの傑作、いや怪作かな。

もう「ぽぉーにょ、ぽにょ、ぽにょ・・・」じゃないよ
「げろ、げぇーろ」だよ、
ぽにょ見るなら、パコ見てよって
声を大にして言いたい。

評価:★★★★★

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Comments

るうかすさんご無沙汰しております。
私もみてきました。
「パコと魔法の絵本」大人でありながら、わくわくしたり、しんみりしたり・・映画そのものが魔法の宝石箱のような感じでした。しばらくは、げろげ~ろが心の中で鳴り響いていました。私にとっては、この夏以降の映画でBEST1かな。

Posted by: もも | September 29, 2008 12:56 AM

追伸:
でも、BEST1は「おくりびと」かな。

Posted by: | September 29, 2008 09:57 PM

ももさん

キャラクターの設定が見事だと思いました。
役者もよく演じ切っていました。
でも私のまわりでは賛否両論かな、
特にCGの場面が。

私のBEST1は日本映画なら「ガチ☆ボーイ」。
「おくりびと」は今週末に見てきます。

Posted by: るうかす | September 30, 2008 12:09 AM

ガチ☆ボーイはみていません。機会があればみたいです。

映画ではありませんが、Ann Sallyという女性ボーカリストをご存じですか?偶然聴く機会があり、今お気に入りの一人です。

Posted by: もも | October 01, 2008 11:12 PM

ももさん

ガチ☆ボーイはDVDも出ているようですから
ぜひご覧下さい。
途中で挿入されるウルフルズのあの名曲が
実に効果的です。

Ann Sally、早速聴いてみますね。


Posted by: るうかす | October 02, 2008 01:01 AM

今年のクリスマスは、上原ひろみのコンサートに行くことにしました。るうかすさんは?
最近、仕事のストレスなのか、突発性難聴になり左耳が聞こえないというハプニングにみまわれ、少々落ち込んでいます。こんな時、片耳でも音楽が聴けることに救われています。健やかな体は当たり前でなく、意識して保つものだと実感しています。
るうかすさんも季節の変わり目なので、ご自愛ください。

Posted by: もも | October 03, 2008 11:42 PM

ももさん

上原ひろみの今回のツアー、
名古屋公演は芸術劇場大ホール、
とてもジャズを聴くような会場ではありません。
多治見でも公演がありますから
そちらに行ってみようかな。

年末年始は長女の受験で
あまりぶらぶらしてられません。
年末から来年4月まで続く
山下達郎、久々のライブだけは
見逃したくないなと思ってます。

Posted by: るうかす | October 05, 2008 10:02 PM

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