あぽやん/新野剛志
第139回直木賞候補になった新野剛志の「あぽやん」を読んだ。
「あぽやん」とは、旅行会社で空港勤務になった人をさす俗称。
どちらかというと小ばかにした意味である。
エアポートの略がAPOであることから
業界で使われるようになったらしい。
大手旅行会社の本社企画課に勤務していた遠藤啓太。
上司に歯向かったため空港勤務となった。
ここではお客さんとのトラブルは日常茶飯事、
その処理に追われる毎日で、
「飛ばされた」に近い部署であった・・・
登場人物が魅力的なのとテンポの良さから、
一気に読み終えた。
どこの会社でもありそうな話ばかりだが、
空港を舞台にしているという特殊性から、
仕事の内容も社内恋愛も新鮮に感じる。
しかし女性社員は皆、したたかだねぇと
妙に納得しきり。
視覚的にも面白いしTVドラマ化は確実かな。
評価:★★★★
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