« カフェ・ド・ラ・フイユ | Main | 金聖響指揮名古屋フィル 定期演奏会 »

June 03, 2008

流星の絆/東野圭吾

M0351952501_2


最近の読書スタイルー
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」ともう1冊小説、
さらには新書、特に最近関心のある教育、の計3冊を
同時に読んでいる。

カラマーゾフは2巻の途中で中断、
というのも文庫本をどこかに置き忘れてしまったから。
現在捜索中。
同じ本をもう1冊買うのはしゃくだけど、
そろそろ続きを読まないとストーリーを忘れてしまいそう。
一両日中に片を付ける予定。

というわけで、東野圭吾の新刊「流星の絆」を読んだ。
前作「夜明けの街で」がいまひとつだっただけに今回は期待した。

主人公は、功一、泰輔、静奈の三人兄弟。
ペルセウス座流星群を見ようと、
夜中にこっそり家を抜け出した。
3人が深夜に帰宅すると、両親が殺害されていた。

事件は未解決のまま14年の月日が流れ、
施設を出た3人は、詐欺をしながら生きながらえていた。
ある日ターゲットにしようとした相手から、
偶然にも両親の殺害に関わる人物が浮かび上がってきた。
時効は間近、警察を動かすべく、3人は大仕掛けをする・・・

細かい点で疑問を抱かなくはないが、
それでもすらすらと読めてしまうのはさすが著者の筆力。
謎解きよりも登場人物の心理描写に重きを置いて読んだので
十分に楽しめた。
登場人物の中では、洋食チェーンの御曹司で
3人に仕掛けられる側の戸神行成が魅力的。

さてラスト、
ミステリーとしては失格なんだろうな、きっと。
でもエンタメとしては、特に女性向けには、
最高の幕切れとなっている。
ドラマ化、間違いなし。

評価:★★★★☆

|

« カフェ・ド・ラ・フイユ | Main | 金聖響指揮名古屋フィル 定期演奏会 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 流星の絆/東野圭吾:

» 【ペルセウス座流星群】についてブログや通販での検索結果から見ると… [気になるワードを詳しく検索!]
ペルセウス座流星群 をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると… [Read More]

Tracked on June 14, 2008 08:12 AM

» 【流星の絆】 東野圭吾 著 [じゅずじの旦那]
封印した「ハヤシライス」… それを息子の店で復活させようとした時、それはちょうどある事件の時効と重なっていた [:ショック:]   まずは来訪記念のポチッ[:ひらめき:] [:next:] ブログランキング[:右斜め上:] 【あらすじ】 ハヤシライスが看板メニューの洋食店『アリアケ』の経営者夫妻が殺された。功一、泰輔、静奈の三兄弟がペルセウス座流星群を見に出ていた間の惨劇だった。 泰輔は店の裏口から出ていく男を目撃したが、犯人特定は難航し、時は流れる。 14年後。ひっそりと肩寄せ... [Read More]

Tracked on June 21, 2008 11:04 AM

« カフェ・ド・ラ・フイユ | Main | 金聖響指揮名古屋フィル 定期演奏会 »