流星の絆/東野圭吾
最近の読書スタイルー
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」ともう1冊小説、
さらには新書、特に最近関心のある教育、の計3冊を
同時に読んでいる。
カラマーゾフは2巻の途中で中断、
というのも文庫本をどこかに置き忘れてしまったから。
現在捜索中。
同じ本をもう1冊買うのはしゃくだけど、
そろそろ続きを読まないとストーリーを忘れてしまいそう。
一両日中に片を付ける予定。
というわけで、東野圭吾の新刊「流星の絆」を読んだ。
前作「夜明けの街で」がいまひとつだっただけに今回は期待した。
主人公は、功一、泰輔、静奈の三人兄弟。
ペルセウス座流星群を見ようと、
夜中にこっそり家を抜け出した。
3人が深夜に帰宅すると、両親が殺害されていた。
事件は未解決のまま14年の月日が流れ、
施設を出た3人は、詐欺をしながら生きながらえていた。
ある日ターゲットにしようとした相手から、
偶然にも両親の殺害に関わる人物が浮かび上がってきた。
時効は間近、警察を動かすべく、3人は大仕掛けをする・・・
細かい点で疑問を抱かなくはないが、
それでもすらすらと読めてしまうのはさすが著者の筆力。
謎解きよりも登場人物の心理描写に重きを置いて読んだので
十分に楽しめた。
登場人物の中では、洋食チェーンの御曹司で
3人に仕掛けられる側の戸神行成が魅力的。
さてラスト、
ミステリーとしては失格なんだろうな、きっと。
でもエンタメとしては、特に女性向けには、
最高の幕切れとなっている。
ドラマ化、間違いなし。
評価:★★★★☆
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