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May 01, 2008

楽園(上・下)/宮部みゆき

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宮部みゆきの「楽園」を読んだ。

主人公はフリーライターの前畑滋子。
9年前、『模倣犯 』の、あの凄惨な事件に深くかかわり、
今もショックが尾を引いている。
そんなとき、12歳の息子を事故で亡くした女性、萩谷敏子から
その子の残した絵についての調査依頼がある。

絵に描かれていたのは、ある犯罪の痕跡。
16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、
関係者以外は知るはずもない事実を、少年は描いていた。
少年は超能力者だったのか、
それとも単なる偶然だったのか・・・

『模倣犯 』の続編、あるいは後日談ともいうべき作品だが、
残念ながら完成度は前作に及ばない。
新聞に連載されていたためか、必要以上に長い印象を受けた。
コンパクトにまとめ1冊で完結できなかったか。
それに個人的には、超能力とかオカルトっぽい設定は苦手。

それでも、さすが宮部みゆき、面白い作品に仕上げている。
ミステリーとしてぐいぐい引き込まれ、一気読みさせられたし、
親子や事件に関わる人々の、
情愛、苦悩、葛藤などの心理描写は見事。

そして最後の1ページ、
この人が登場するとは・・・泣いた。

評価:★★★★

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Comments

私も読みました

最後の一ページ 本当に重みが
ありましたね

これを書くために上下巻があったような
見事なラストでした

読書は楽しいですね

もうすぐ連休
るうかすさんは読む本はキープされていますか?

私は手元に 重松清の『ブランケット・キャッツ』
角田光代の『福袋』
原田ひ香の『はじまらないティータイム』
などが積んであります
新緑に包まれて読書三昧したいものですね(^-^)

Posted by: じゅぴ | May 01, 2008 11:00 PM

じゅぴさん、こんにちは。

今、「カラマーゾフの兄弟」( 亀山郁夫訳)を読んでます。
並行して重松清の「ブルーベリー」を
読もうかなと思ってます。
まだ購入してませんので、
今日あたり、書店をのぞいてこようかな。

「ブランケット・キャッツ」は、
じゅぴさんらしい選択ですね。

Posted by: るうかす | May 04, 2008 09:54 AM

3月、職場の読書仲間?が餞別代わりにプレゼントしてくれた宮部みゆきの「レベル7」を読みました。今日は暇だったので、残っていた400ページを一気に読み上げました。いいですね。ファンになりました。

Posted by: もんきち@某市役所職員改め県庁職員 | May 05, 2008 10:09 PM

もんきちさん

新しい職場はいかがでしょうか。

実は私、宮部みゆきはそれほど読んでません。
「レベル7」も聞いたことないな。
良かったのなら読んでみます。

ではお仕事がんばってください。

Posted by: るうかす | May 06, 2008 11:25 PM

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