ミスト(フランク・ダラボン監督)
アメリカの田舎町で嵐の翌日、
町全体が霧に包まれた。
主人公のデービットは息子のビリーと一緒に
買い物のためスーパーマーケットへ。
そこで他の買い物客と店内で霧の晴れるのを待った。
次第に、霧の中に何かがいて人を襲うことがわかってくる。
その正体が何なのか・・・
スティーヴン・キング原作であるため、
ホラー的要素が強いサスペンス映画に仕上がっている。
ネタばれになるので、
霧の中の物体の正体を明かすわけにはいかないが、
こいつら(複数形)、相当に怖い。
ホラーは私もあまり得意ではないので、何度も目を覆ってしまった。
怖さは単に霧の中の物体だけではない。
パニック状態に陥ったときの群衆心理の中で広がる、
狂信的な世紀末思想と生けにえ探し。
ごく普通の人間が突然変化していく様子が
実にリアルに表現されている。
この映画、ラストが素晴らしくいい。
昔見た「猿の惑星」第一作に匹敵するくらい、
ラストシーンには、こてんぱんに打ちのめされた。
ただし、言っておくがハッピーエンドではない。
映画は3つ星、ラストにプラス1.5星。
評価:★★★★☆
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