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May 30, 2008

小ネタ

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街で見つけた小ネタ。

この看板、言いたいことはとてもよくわかるけど、
文法がちょっとおかしいと思う。
主語はだれ?

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May 27, 2008

群青に沈め 僕たちの特攻/熊谷達也

Book

熊谷達也の「群青に沈め」を読んだ。

第二次世界大戦も末期、
予科練に入隊した主人公の浅沼だったが、
伏龍(ふくりゅう)」という特殊部隊の隊員として抜擢された。
この作戦は、隊員が潜水服を着て海にもぐり、
敵の船艇が通過する瞬間に棒機雷で突き撃沈させるというもの。
本人も生きて帰ることはない特攻隊だ。
死を覚悟して訓練に明け暮れる毎日だったが、
なかなか出撃する気配はない。
そのうち浅沼たちは、この作戦自体に疑問を抱く・・・

盗作事件で世間をにぎわせた著者だが、
そもそも直木賞作家で、受賞作の「邂逅の森」は
マタギを主人公とした自然讃歌の大傑作だった。

今回は特攻隊を取り上げているのに、
全体に感じる軽さ、今の若者の感覚で書かれているのだろうか、
これには違和感を持った。
「新しい戦争小説」という帯のコピー、
新しいかもしれないけど、
このテーマをこんなに軽くは扱ってほしくなかった。

しかしこの「伏龍」には呆れた。
実話だというが、本気で海軍はこんな作戦を考えたのだろうか。
もし実戦に用いられ、十代の若者の命が奪われていたとしたら、
あまりにも哀しすぎる、犬死にとしか言いようがない。

評価:★★★

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May 19, 2008

薄皮たいやき 福丸

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ずいぶん話題になっている
「福丸」のたいやきを食べてみた。

正直な感想は、
そんなにおいしいのかなぁ?

確かに、従来のたいやきとは大きさも味も違う。
カリッとした香ばしい皮、
小ぶりの食べやすい大きさは私の好み。
でも特別においしいとは思わなかった。

昔ながらの「一本焼き」で、
1個ずつていねいに焼いてある。
中身のあんこは北海道十勝小豆で、毎日お店で炊いている。
保存料は全く使ってないとのこと。
ごま油とか天然塩とかにもこだわっているらしい。

そもそも、たいやきを食べたのは何年ぶりだろう、
滅多に食べることはないなぁ、
どちらかというと、大判焼き派かも、私は。

まあ、気になるかたはぜひ一度、ご賞味を。

●薄皮たいやき 福丸
 岐阜市美殿町49
 TEL:080-6070-1388


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May 16, 2008

潜水服は蝶の夢を見る(ジュリアン・シュナーベル監督)

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シュナーベル監督の「潜水服は蝶の夢を見る」を見た。

突然の病で全身麻痺となった主人公のジャン・ドー。
唯一機能が残ったのが左目の視力と瞬き。
それを使ってコミュニケーションを取り、
1冊の本を書き上げた。

実話を元にしたヒューマンドラマ。
障がい者を扱った映画は数多くあるが、
これほどユーモアとウィットに富んだ作品は珍しいのでは。
ジャン・ドーの視線は、女性の胸元や足ばかりを追う。
体は不自由でも、考えていることはスケベおやじそのもの。
決して悲劇の主人公にすることなく、
一人の人間、男として描いているところに好感を持った。

幻想的な映像美、それに合わせるように流れる洒落た音楽、
決して救われることのないストーリーを悲劇として感じさせない、
人間讃歌を高らかに歌った見事な作品。

車で息子と芝居を見に行く場面を、
ラストに配した構成も好き。

評価:★★★★☆

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May 14, 2008

ミスト(フランク・ダラボン監督)

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フランク・ダラボン監督の「ミスト」を公開初日に見た。

アメリカの田舎町で嵐の翌日、
町全体が霧に包まれた。
主人公のデービットは息子のビリーと一緒に
買い物のためスーパーマーケットへ。
そこで他の買い物客と店内で霧の晴れるのを待った。
次第に、霧の中に何かがいて人を襲うことがわかってくる。
その正体が何なのか・・・

スティーヴン・キング原作であるため、
ホラー的要素が強いサスペンス映画に仕上がっている。
ネタばれになるので、
霧の中の物体の正体を明かすわけにはいかないが、
こいつら(複数形)、相当に怖い。
ホラーは私もあまり得意ではないので、何度も目を覆ってしまった。

怖さは単に霧の中の物体だけではない。
パニック状態に陥ったときの群衆心理の中で広がる、
狂信的な世紀末思想と生けにえ探し。
ごく普通の人間が突然変化していく様子が
実にリアルに表現されている。

この映画、ラストが素晴らしくいい。
昔見た「猿の惑星」第一作に匹敵するくらい、
ラストシーンには、こてんぱんに打ちのめされた。
ただし、言っておくがハッピーエンドではない。

映画は3つ星、ラストにプラス1.5星。
評価:★★★★☆

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May 12, 2008

玄関先に

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玄関の周りをほうきで掃いていたら、
小さな花を見つけた。
どこから種が飛んで来たんだろう。
一輪だけぽつんと自生した花が、
プランターで育ててきた花よりも愛おしく思えた。
折れないように気を配りながら
庭先をきれいに掃除した。

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May 11, 2008

第8回杜の宮市

一宮市の真清田神社境内で開催された
「第8回杜の宮市(もりのみやいち)」を見てきた。
近隣から集まった作家による
「アートクラフトマーケット」がメインで、
ほかにも「フードコーナー」「生音ライブ」など、
市民手作りの催しが目白押し。

マーケットは作家の手作り商品を展示、即売している。
作り手自らがブースに立っていることが多く、
会話が弾んで楽しい。
私のお目当ては日本画家の喜田小夜子さん。
昨年は似顔絵を描いてもらったが、
今年も東京から駆けつけるというので、
ブースをのぞいてきた。

店を回って疲れたので、
ベンチに座ってライブを鑑賞。
生音ライブは3ステージ準備してあり、
簡易ステージでは、当日飛び入りも可。
コーヒーを飲みながら、
ギターの弾き語りやデュオなど
心地よい音楽にひたった。

規模はそれほど大きくないけれど、
とってもあたたかくて、楽しくて、
また訪れたいと思うイベントだった。

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喜田小夜子さんの作品

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喜田さんのブースでは似顔絵を描いてもらえる

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当日飛び入りでも歌えるステージ

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木陰のステージに飛び入りしたミュージシャン

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若いおねえさんたちのチンドン屋が会場を練り歩く

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いろいろなアート作品を販売 これは手作りボタン

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会場では着物姿をよく目にした

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May 09, 2008

これ絶対欲しい!“The PRADA Phone”

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NTTドコモから『The PRADA Phone by LG (L852i)』が発表された。
PRADAと韓国LG電子とのコラボレーションから生まれた携帯電話で、
諸外国ではすでに発売されている。

見たとおり、とにかくカッコいいのだ。
そして全面フルタッチスクリーンを採用、そう、あのiPhoneと同じ。
写真だけで判断すると、デザインはiPhoneを上回っているのでは。
見るからに高級感がただよう。

6月に発売予定。
これ、絶対に欲しいよ!
気になるお値段は10万円前後という予想。
予約、殺到するだろうな、きっと。

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May 08, 2008

名古屋ワーグナー管弦楽団 楽劇「ワルキューレ」第1幕

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名古屋ワーグナー管弦楽団の旗揚げ公演を聴いてきた。
「ワルキューレ」を演奏会形式で公演しようと、
ワーグナー好きの演奏家が集まった。
ただ、この作品、全曲を演奏すると4時間を超えるため、
この日は第1幕のみの公演となった。

さて、その演奏、
細かい瑕疵はともかく、
アマチュアの即席オケが
この大作を演奏しきったというだけで感動ものだった。
マエストロ山下と、池田香織(Ms)、
二塚直紀(T)、藤村匡人(Bar)の好演により、
十分鑑賞に堪えうるワーグナーとなった。

さらに、オープニングに鳴り響いた金管アンサンブルのファンファーレ、
吉田真・慶大教授による演奏前のレクチャー、
入場者に配られた対訳付きの厚いプログラム、
さらにはアンコールの「マイスタージンガー」まで、至れり尽くせり、
よくぞここまでと感心した。

関係者に聞くと、次回の予定はまだ立ってないとのこと。
折角、これだけの成功を収めたのだから
第2回も期待したいものだ。

●名古屋ワーグナー管弦楽団 演奏会
 '08.4.27 愛知県芸術劇場コンサートホール
 山下一史指揮名古屋ワーグナー管弦楽団

ワーグナー:ジークフリート牧歌
(休憩)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕
 ジークリンデ/池田香織
 ジークムント/二塚直紀
 フンディング/藤塚匡人
(アンコール)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

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May 07, 2008

ラットマン/道尾秀介

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道尾秀介の「ラットマン」を読んだ。

主人公の姫川亮は、
高校の同級生で結成したアマチュアバンドでギターを弾いている。
当初からのバンドのドラムは、姫川の恋人小野木ひかり。
ところが2年前からその妹の桂に代わり、
姫川とひかりの関係はギクシャクし始める。
そんなとき、練習中のスタジオ内で殺人事件は起きる。
過去に起きた事件がシンクロするなか、
殺人事件は意外な展開をする・・・

完成度の高いミステリー。
何度も続くどんでん返しに、
心地よい快感が得られる。
よくも悪くも、ミステリーファンのための作品。

タイトルの「ラットマン」は、
精神的、視覚的錯覚をあらわす絵、
心理学では有名らしい。

評価:★★★★

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May 06, 2008

FC岐阜 VS サガン鳥栖

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凝りもせず、FC岐阜のホームゲーム観戦。
今日は16時キックオフということで、
暑さを感じることなく、
メインスタンドは快適そのもの。
1時間前には着席し、
両チームの練習を横目に読書タイム。

さて試合はというと、0-1の惜敗。
しかもこの1点は、後半30分過ぎのPKによるもの。
個々の身体能力や組織力は、
鳥栖が上だったと思うけど、
ホームで勝ちたい、っていう闘争心が
その戦いぶりから感じられた。
ただ、最後はスタミナ切れかな。

5月のホームは、あと2試合。
こうなったら意地でも応援に行くぞぅ、
5月だけでなく、暑くなっても行くぞぅ、
ホームの残り15試合、すべて行くぞぅ、
メインスタンドのシーズンチケット、持ってます。

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魔法にかけられて(ケヴィン・リマ監督)

Mahou

ディズニーのミュージカル映画、
「魔法にかけられて」を見てきた。
アニメの世界のお姫様が現代のニューヨークに迷い込み
巻き起こすドタバタ劇を、アニメと実写を使い分けて描く。

アニメの世界で、ジゼルはエドワード王子と婚約する。
しかし女王ナリッサにより、
ジゼルはニューヨークへと追放されてしまう。
偶然出会った弁護士ロバートに助けられるが、
現実の世界を何も知らないジゼルに、
ロバートは振り回される。
エドワード王子もジゼルを救い出すべく
ニューヨークへ向かったが、
なかなか見つけ出すことができない。
そんな中でジゼルは、現実の世界で恋愛に目覚めていく・・・

映画は、見慣れたアニメで始まり、
ニューヨークに迷い込んだところから実写になる。
このあたりの切り換えが巧み。
アニメと実写の登場人物もそっくりで、
まったく違和感がなかった。
特に実写のジゼル役エイミー・アダムスは、
一つ一つの動き、表情が天然ぼけで、いい味出していた。

そして音楽のすばらしいこと。
5曲の劇中歌はどれもが
今後スタンダードとなるような傑作ぞろい。
“That's How You Know”を歌って踊る
セントラルパークでの場面は圧巻、
これぞミュージカル!

けっしてお子ちゃま向けの映画ではなく、
皮肉たっぷり、セルフパロディに満ちた
大人向けの傑作といえよう。

評価:★★★★★

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May 05, 2008

あの空をおぼえてる(冨樫森監督)

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冨樫森監督の「あの空をおぼえてる」を見てきた。

深沢家の兄妹が交通事故に遭った。
兄の英治は九死に一生を得るが、
妹の絵里奈は助からなかった。
退院した英治は明るく振る舞うが、
父雅仁は立ち直れないでいる・・・

陳腐な映画を見てしまった。
ひどい脚本、わざとらしい演出、
何よりも、制作の意図が理解できない。
どうしてこんな作品を作ってしまったのだろう。
だれか教えてほしい。

良いところも無理して見つけ出そう。

主題歌の平井堅「いつか離れる日が来ても」は、
バラードの王道を行く名曲。
ただし、30年ほど前の
ケニー・ロジャース「She Believes In Me」に似てる。
サビの部分などそっくり。
盗作とまでは言わないけれど。

ロケはほとんど岐阜県内で実施された。
私の住んでいる街もちょっと映った。
映画の出来がどうであれ、うれしい。

評価:★

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May 04, 2008

自転車に乗って

朝から天気が良かったので
近くの138タワーパークへ自転車を走らせた。
10時30分に到着、開園1時間後なのに駐車場は大混雑。
圧倒的に家族連れが多い。

園内を一回りしたあと、木陰で読書。
道尾秀介のミステリー「ラットマン」を一気読み。
30度を超える真夏日だったが、
日陰は心地よい風が吹いて快適。
4時間ほどのんびりして帰ってきた。

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よく見るとカモ
どうしたらこんなふうになるの?

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恐竜が自転車をこいでくれる
いいねえ、この発想、だれが考えたんだろう

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トランポリンのような遊具
お母さんも一緒にジャンプ、ジャンプ

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May 03, 2008

ホームでFC岐阜を応援

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FC岐阜のホームゲーム、愛媛戦を見てきた。

結果は0—3の完敗。
今シーズン、Jリーグ(2部)入りしてから、
ホームで公式戦3試合と、
プレシーズンマッチ1試合を観戦しているが、
何と、すべて負けている。

 2月24日 vs名古屋 0-1 ※プレシーズンマッチ
 3月16日 vs仙台 0-1
 4月19日 vs横浜C 2-3
 5月03日 vs愛媛 0-3

仙台、横浜Cは実力からいっても仕方のないところ。
ところが愛媛は、現在J2の最下位。
落とせない試合だったが、
全くいいところが無かった。

今日は怪我での選手交代が続いた。
暑くなってくるのに選手層が薄いので、
これからが踏ん張りどころだ。
負け方が悪過ぎるだけに心配になってくる。

6日は、上位にいる強豪、鳥栖との戦い。
連休の最終日、シーズン券が手元にあるので
応援に行く予定だったが、遠慮するべきなのかも。
でも勝利の瞬間をこの目で見たいし、
迷うところ・・・

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May 01, 2008

楽園(上・下)/宮部みゆき

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宮部みゆきの「楽園」を読んだ。

主人公はフリーライターの前畑滋子。
9年前、『模倣犯 』の、あの凄惨な事件に深くかかわり、
今もショックが尾を引いている。
そんなとき、12歳の息子を事故で亡くした女性、萩谷敏子から
その子の残した絵についての調査依頼がある。

絵に描かれていたのは、ある犯罪の痕跡。
16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、
関係者以外は知るはずもない事実を、少年は描いていた。
少年は超能力者だったのか、
それとも単なる偶然だったのか・・・

『模倣犯 』の続編、あるいは後日談ともいうべき作品だが、
残念ながら完成度は前作に及ばない。
新聞に連載されていたためか、必要以上に長い印象を受けた。
コンパクトにまとめ1冊で完結できなかったか。
それに個人的には、超能力とかオカルトっぽい設定は苦手。

それでも、さすが宮部みゆき、面白い作品に仕上げている。
ミステリーとしてぐいぐい引き込まれ、一気読みさせられたし、
親子や事件に関わる人々の、
情愛、苦悩、葛藤などの心理描写は見事。

そして最後の1ページ、
この人が登場するとは・・・泣いた。

評価:★★★★

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