陰日向に咲く(平川雄一朗監督)
平川雄一朗監督の「陰日向に咲く」を見た。
原作は劇団ひとりのベストセラー、
もう1年ほど前に購入したのだが、まだ本棚に横になったまま。
というわけで、映画を一足先に。
バス運転手のシンヤが主人公。
パチンコ依存症でつくった借金を
上司に肩代わりしてもらったというのに、
またもや手を出し、会社からは見放される。
借金の取り立てに追われ、オレオレ詐欺で金を稼ごうとするが、
電話先の女性が本当の息子と思い込んでいることから、
奇妙な交流が始まる。
一方、街で偶然知り合った寿子は、
亡くなった母の奇跡をたどってストリップ劇場に向かう。
昔、母がここでお笑いコンビを組んでいた
雷太を見つけ出したいと考える。
彼は母の初恋の人でもあった・・・
東京に暮らすダメな9人を描く群像劇。
登場人物が次第につながっていくのが快感だが、
なぜか秋葉原のアイドルのエピソードは
他と何のつながりもない。
これはどうしたことなのか、
疑問が解けなかった。
このあたりは原作ではどう扱われているのか
本の内容が気になる。
シンヤはまったく好きになれないキャラクター。
あれだけ会社の同僚や周りに迷惑を掛けているのに
パチンコ通いがやめられなかったり、
電話の相手の女性が亡くなり、
その部屋を訪れたときのこと、
女性が滞納していた家賃を請求する大家に対して
怒鳴りつける場面は、本当に不愉快だった。
評価:★★★☆
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