ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響
ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の
名古屋公演を聴いてきた。
小菅優がピアノを弾いたベートーヴェンの4番が
一番印象に残った。
ピアノの位置がユニークで、鍵盤が客席を向いている。
つまり、指揮者が弾き振りをするときのように、
ピアニストは客席に背を向けて演奏する。
ノリントンはというと、
ピアノの先端辺りに置いてあるイスに座って指揮。
さらに、オケはピアノを360度取り囲むように配置、
第1、第2ヴァイオリンはピアニストと同様、
観客に背中を向けていた。
思い返すと、3年前の来日のときにも
児玉桃がベートーヴェンの1番を、
同じ配置で弾いていた。
小菅優のピアノは初めて聴いた。
ベートーヴェンの4番はピアノのソロから入るのだが
冒頭から透明感のある自然な音に引き込まれた。
上原彩子と並び称される若手女流ピアニスト、
これからの成長が楽しみだ。
さて、メインのブラームス1番。
モダンオケながら、ノンヴィブラート奏法で、
弦の音色が明るくて鮮明に響いてくる。
ふだん聴き慣れた演奏とは随分違っているので
新鮮に感じる一方、物足りなさも感じた。
ノリントンの指揮は、ベートーヴェンのシンフォニーなら
全曲聴いてみたいと思うが、
ブラームスはちょっと違和感を感じた。
面白い演奏ではあるんだけれど。
● ロジャー・ノリントン指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団
'08.2.7 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階席L1-12
指揮:ロジャー・ノリントン
演奏:シュトゥットガルト放送交響楽団
ピアノ:小菅優
サリヴァン:歌劇「近衛騎兵隊」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調
(アンコール)
グリーグ:抒情曲集より「ノットゥルノ」
(休憩)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調
(アンコール)
ブリテン:「マチネ・ミュージカル」より第1曲「行進曲」
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番
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Posted by: hollywood video | June 26, 2014 09:10 AM