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February 12, 2008

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響

ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の
名古屋公演を聴いてきた。

小菅優がピアノを弾いたベートーヴェンの4番が
一番印象に残った。
ピアノの位置がユニークで、鍵盤が客席を向いている。
つまり、指揮者が弾き振りをするときのように、
ピアニストは客席に背を向けて演奏する。
ノリントンはというと、
ピアノの先端辺りに置いてあるイスに座って指揮。
さらに、オケはピアノを360度取り囲むように配置、
第1、第2ヴァイオリンはピアニストと同様、
観客に背中を向けていた。
思い返すと、3年前の来日のときにも
児玉桃がベートーヴェンの1番を、
同じ配置で弾いていた。

小菅優のピアノは初めて聴いた。
ベートーヴェンの4番はピアノのソロから入るのだが
冒頭から透明感のある自然な音に引き込まれた。
上原彩子と並び称される若手女流ピアニスト、
これからの成長が楽しみだ。

さて、メインのブラームス1番。
モダンオケながら、ノンヴィブラート奏法で、
弦の音色が明るくて鮮明に響いてくる。
ふだん聴き慣れた演奏とは随分違っているので
新鮮に感じる一方、物足りなさも感じた。
ノリントンの指揮は、ベートーヴェンのシンフォニーなら
全曲聴いてみたいと思うが、
ブラームスはちょっと違和感を感じた。
面白い演奏ではあるんだけれど。

● ロジャー・ノリントン指揮 シュトゥットガルト放送交響楽団
 '08.2.7 愛知県芸術劇場コンサートホール 座席:3階席L1-12

指揮:ロジャー・ノリントン
演奏:シュトゥットガルト放送交響楽団
ピアノ:小菅優

サリヴァン:歌劇「近衛騎兵隊」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調
(アンコール)
グリーグ:抒情曲集より「ノットゥルノ」
(休憩)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調
(アンコール)
ブリテン:「マチネ・ミュージカル」より第1曲「行進曲」
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番

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Posted by: hollywood video | June 26, 2014 09:10 AM

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