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February 11, 2008

歓喜の歌/松岡錠司監督

Mo5512


松岡錠司監督の「歓喜の歌」を見てきた。
なんと2月中旬にして、今年初めての映画。

地方都市の文化会館に勤務する飯塚主任(小林薫)が主人公。
年も押し迫った12月30日になって大変な問題が起きる。
それは翌日、大晦日のダブルブッキング。
2組のママさんコーラスの発表会を
同じ日、同じ時間に予約を受け付けてしまった。
おまけに本人は、ロシアンパブでのツケを払うのに四苦八苦、
もう逃げるしかない、というところまで追い込まれていた。
どうすれば、この窮地を切り抜けることができるのか。
ママさんコーラスの指導を務める五十嵐純子(安田成美)は、
ある提案をする・・・

この作品は、小林薫がすべて。
知る人ぞ知る、アングラ劇団(状況劇場)上がりで、
どんな役柄もそつなくこなすバイプレーヤー。
映画の終盤、妻(浅田美代子)の前で涙を流す場面、
本当にうまいと脱帽した。

由紀さおり、藤田弓子、根岸季衣といった脇役が
それぞれの役割をしっかりと果たし、作品を引き締める。
役者の名前は分からないが、
オーダーを間違えたおわびにぎょうざを差し入れた
ラーメン屋の娘役が印象に残った。
楽しくて、ちょっぴり泣かせる映画に仕上げてくれた松岡監督は
私の隣町が出身地。
実質デビュー作の「バタアシ金魚」からずっと応援している。
金魚といえば、この映画ではランチュウもうまく使われてたっけ。

評価:★★★★

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Comments

娘さんの役は 朝倉あきさんというらしいですよ。
ギョーザがポイントでしたね

主婦の一人としては みんな大変な毎日を過ごしていて、
それでもその中で『歌うこと』が 日々の生活の中の
張り合いになっていたり、仲間との時間を作っている部分にいたく共感しました。

たくさんの女性に見てもらいたい映画ですね。
映画鑑賞会で 使いたいです 

そういえば バタアシ金魚に出ていた筒井道隆が
脇役で出ていたのは意味があったんだなぁと
るうかすさんの説明を読んで理解しました。

Posted by: | February 15, 2008 12:35 AM

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