
青山七恵の「ひとり日和」を読んだ。
第136回芥川賞を受賞した作品。
20歳の知寿はフリーター、
母親が仕事の都合で単身中国へ渡ることになり、
遠縁で71歳の吟子さんの家に転がり込む。
50歳の年齢差がある2人の女性、
その共同生活やそれぞれの恋愛を淡々と描いている。
自立した生活が始まろうとしたとき、
知寿は会社の既婚者の男に誘われ、
心弾ませながらデートに向かう。
行き先は競馬場。
新たな恋は、幸せな結末を迎えるとは到底思えない、
暗示的なラストシーンが不思議な余韻を残す。
評価:★★★★☆
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